猛勉強
「ふむふむ……、なるほどね~」
私は、久しぶりに【ウラヌス】のある時代の人間に転生できたので、【転送】で【ウラヌス】へ移動して、【魔法】を勉強していた。
今回の転生体は、16歳学生の女の子。
男に捨てられたのを苦に自殺してたから、【自己強化再生】でかち割れた頭を修復した。
それで、【歩み】を視て、特になんの感情も湧かなかったので、すぐに【ウラヌス】に向かった次第である。
それにしても、まだ1歳半くらいの私が言うのもアレだけどさ~……。
16歳の女の子なんて小娘なわけですよ。
もっと、避妊とか将来の事とか真剣に考えようぜ……。
簡単に股開き過ぎだし、彼を繋ぎ止めるために妊娠とか、小娘が何やってんだかって思ったわ。
さてと、話を戻そうか。
いやぁ~、それにしても【ウラヌス】の大図書館はすごいねぇ~!!
魔法の本がよいこらしょと、本棚いっぱいに入っている。
私からしたら、お宝の山である。
そして、前に【エンシェントドラゴン】へ転生したときに、MPを激しく消耗した理由を、先ほど本の中に発見したのだ。
この本によると、【魂糸】を使用できるようになるだけで、全ての魔法を使えるようになるらしい。
但し、魔法の手順が最短で使用できないため、MPを多く消費してしまうそうだ。
分かりやすく言うなら、道。
目的地に最短で行ける道が分からないけど、とりあえず方角は分かるので、方角だけを頼りに進む。
いずれ、目的地にはたどり着けるけど、時間がかかり疲労も溜まるといった感じらしい。
魔法を色々覚えたはいいけど、それを使用する為に省略できる技術を知らない、又は使い慣れていないので、普通よりもMPを多く消費してしまうってことかぁ……。
変な話だが、大魔法ランクの【自己強化再生】を使用するよりも、簡単な【転移】を使用するほうが、私はMPを消費してしまうらしい。
要は、慣れていないためである。
幸いにも、この本には、『MPを上げる&魔法に慣れる』一石二鳥な修行方法が書いてあった。
まず、道端に落ちている小石に【魂糸】を刺す。
そして、それを常に浮かして持ち運ぶ。
すると、MPも上がるし、【魂糸】の熟練度が上がって、魔法の発動が早くなる。
つまり、慣れてくるらしい……。
「ふむ……」
私は、本を閉じて周りを見回すと、ほとんどの人の周りに直径2~3cmほどの水晶玉が浮いていた。
あれって、【ウラヌス】のファッションじゃなかったのね……。
私てっきり、オシャレで浮かしてるんだと思ったら、修行だったのね……。
私も、後で石を拾ってやってみよ~っと!
さてと、【エンシェントドラゴン】の魔法知識に関しては、使用できるけど重たいから、慣れるまではあまり使用しないほうが良いってことではっきりした。
正直な話、魔法はほとんど【エンシェントドラゴン】のおかげで覚えてしまっている。
……どうしようか?
地味に石を浮かべ続けるしか、やることないんじゃね?
「はぁ~……、未来の私は何しにここに来てるんだか……」
読み終わった本を本棚に返した時に、気になる本を見つけた。
背表紙も表紙も真っ黒で、何が書いてあるのか分からない本だった。
「なんだこれ?」
私は、手に取ってパラパラとページを捲る。
そして、あるページで目を止めた。
「……MPを回復させる睡眠以外の方法?」
なんか私にとって、とても大事な情報が載っていた。




