国の戦闘技術
・宗教の国【イブール】の戦闘技術【信仰】
この国は、この世界の神【アダモゼウス】と【木草樹】を信仰して崇めている。
この国の魔女が【イブール】を建国するときに、二人に多大な影響を受けたからと言うが、詳しい原因は不明。
この【信仰】とは、統計学である。
占いや手相など、不確かながら『○○な場合には、××が多く起きている』といったことを信じている。
この国の人々は、確率を順守した生き方を常にしている。
この角度で、この速度で、この力で拳を打たれた場合の確率を全て計算して、効率の最も良いところへ避ける。
この国の人が迷路に入ったとしたら、全員が同じ道を通っていくだろう。
この国が長く続けば長く続くほど、確率の分母が増え、より信頼性が増す結果になっていく。
⑨科学の国【ファミニ】の戦闘技術【重火器】
この国は、武器の制度を上げる研究をしてきた。
拳銃や戦車や、戦闘機、ミサイルにレ-ザーなど、何も鍛えていない一般市民でさえ、武器を持つだけで、凄まじい戦闘力の戦士になれる。
但し、この木草界は、肉体を鍛えれば鍛えただけ強くなる世界。
ある一定以上の強さを誇る生物には、重火器は一切効かない。
カッターナイフで分厚い鉄板を貫けないように、重火器の膨大な攻撃力すら上回る防御力をこの世界では、手に入れることが出来る。
加えて、重火器は肉体の攻撃補正を全く受けない。
刀や槍といった、腕力の強さなどに影響される武器ではないからだ。
一般人を戦士にすることが出来るが、強者には一切無効な戦闘技術である。
⑩宝石の国【エパール】の戦闘技術【交渉】
この国は、国の豊富な資源によって潤ってきた商人たちの国だ。
国全体が大きな市場となっており、ここに無いものは無いと言われている。
この国は、全ての国に平等に一定の寄付金を渡して、不戦の条約を交わしている。
それ故に、この国はどの国からも襲われず、襲うこともない。
市場が無くなれば、他国も困る。
この国を支配しようとすれば、全ての国が敵に回る。
皆から必要とされ、皆に守られることによって、安定を手にした国である。
また、木草界で一番お金持ちの国であり、もしものために世界中の猛者を金で用心棒に雇っている。
⑪昆虫の国【テントナル】の戦闘技術【退進化】
この国のほとんどが、蟲から進化した人である。
それ故に、蟲の特性を色濃く受け継ぐ者がたまに生まれてくることがある。
その者たちを研究して、強制的に蟲の特性を引き出す技術を【退進化】と呼ぶ。
生まれ持った蟲の特性が反映されるので、どんな姿や力がつくのかは、やってみなくては分からない。
大抵の者が、大幅なパワーアップをする。
分かりやすく言うなら、人の大きさになった蟲である。
もし、小さな昆虫が人間大の大きさになったらこうなるを、再現したものと言えよう。
当然、戦闘技術なので、元の姿に戻ることも可能。
⑫苦王の島【メフィスト】の戦闘技術【最強】
この島には、桁違いの強さを持つ人しか住んでいない。
この島が国として認められてから、ずっと住んでいる者は二人。
苦王【リュンクス】と、【メフィスト】の魔女【巣作庭鳥】だ。
間違いなく木草界最強と言われる【リュンクス】に挑んだ者は、星の数ほどいる。
しかし、その全てを【リュンクス】は、返り討ちにしてきたのだ。
様々な伝説が残るほどの、圧倒的な勝利の数々。
【超越者】や、【神楽家】【御堂家】などの銘家を倒した伝説。
【界宝十極】を所持している伝説もある。
未開の秘境【サルト】の戦闘手段【暴力】
木草樹によって強化された、元々が強い生物達が単純に暴れまわる。
牙で、爪で、拳で、力のまま叩き付ける。
そこに、技術とか技とか言ったものは無い。
圧倒的な力を自分の心行くまで振り回すだけである。
ふむ、まともな武術としては、【能力拳法】、【魔法】、【特異能力】、【退進化】くらいだね。
但し、【特異能力】、【退進化】の二つは、生まれつきの才能が必要であると……。
となると、やっぱり【能力拳法】と【魔法】を習得するのが強くなるために必要かな?
私は、目を見開き驚いているアリクイの頭の上で、ゆっくりと戦闘技術のことを整理していた。
ああ、私の転生先?
ご覧の通り、 蟻 だよ。
アリクイに食べられていたから、【自己強化再生】で脱出して、使ったのだ。
【重罪心疲】の奥義【覚醒停体】を……。
【能力拳法】は、戦闘技術である。
それ故、習得してしまえば、どんな生物でも扱えることが出来る。
魂の存在である私でも習得可能な【魔法】以外の戦闘技術と、それを教えてくれた親父さんに感謝した。
さて、【マールド】も修行場所の候補に入れていいかもね。
私は、前回の転生で使ったMPを回復すべく、アリクイの頭の上で睡眠を取ることにした。
おやすみなさ~い!
<今回の転生先で覚えたこと>
・木草界の戦闘技術
・蟻の知識




