木草界の強者達と宝
この木草界には、もはや伝説と言われるほどに強い人がいる。
・苦王【リュンクス】:苦王の島【メフィスト】の王。
・【メフィスト】の魔女【巣作庭鳥】:皆さんご存知の、なんか色々助けてくれる幼女。
そして、木草樹様が莫大な力を授けた人間【巣作蝉】と木草樹様に仕える巫女【芽吹双葉】との間にできた子供の子孫達。
・【木草家】
・【浜崎家】
・【華吹家】
・【巣作家】
・【沢渡家】
・【倉坂家】
・【神楽家】
・【沢上家】
・【芭蕉家】
・【御堂家】
2人と、この名字を持った一族は、木草界において様々な伝説を残している。
はっきり言って、関わり合いにならないほうがいいと思えるほど強い連中だわ。
あれだよ、女王の国【ズラーヌ】滅ぼしたのって、確か【芭蕉】って名字だったもんね!
くわばらくわばら。
そして、問題はこちらである。
木草樹様が創り出した世界の宝【界宝九極】+1で構成された【界宝十極】。
・時のリボン:装備した者は、時を自在に扱えるようになる。
・記憶の宝玉:所有者は、一度聞いたり、見たものを二度と忘れなくなる。
・蜘蛛の手:所有者の影が実体を持ち、8本の刃物型になる。所有者を中心に、半径5kmで自在に動かすことが可能。
・無の白衣:装備した者への全てのダメージを吸収する。状態異常、気温、真空などを無効化する。
・次元の輪:装備した者の望んだ所へ一瞬で移動できるようになる腕輪。
・封印の数珠:装備した者の特殊能力を全て封じる。また、身体能力も全て10分の1となる。
・修正の杯:この杯に水を入れて飲めば、体の悪いところが全て治る。また、壊れたものにかければ、直すことが出来る。
・不老の証:装備した者の一番肉体が強かった年齢を維持する。
・風受の靴:装備した者は、空を自在に飛べるようになる。
・草薙の刀:蟷螂の姿をした生物。これを宿すことで、体中何処でも刀とすることが出来る。(これだけ、木草樹様の作品ではない)
なんだよ、このチートアイテム達は……。
全部、私が欲しいわ!
基本的に【界宝十極】は、上記の子孫達が、それぞれ一つずつ所持しているようだ。
最後に【超越者】。
これは、【超越蟲】が宿っている人間の事である。
【超越蟲】とは、木草樹様より力と使命を授かった蟲等の総称で、木草樹様が気に入った種族で構成されている。
その数は、10種類で、各1匹ずつ。
・【超越蜘蛛】
・【超越蜻蛉】
・【超越蛭】
・【超越蟻】
・【超越蟷螂】
・【超越蜂】
・【超越百足】
・【超越蛙】
・【超越蛇】
・【超越蚯蚓】
この蟲達は、木草樹様より『【サルト】に存在する生物以外を殺す』命令を受けており、強い力を持った人間に宿っている。
人語を話し、意思の疎通を図ることも可能。
この蟲達の最大の特徴というのが、『宿主を超越させる力』を持っていることだ。
木草樹様から常に供給されている力を、宿主に強制的に与え、人知を遙かに超えた存在へと昇華させる。
その際、人の目は複眼となり、再生能力を持ち、皮膚が硬質化する。
生物を殺しやすい姿へと変化させるわけだ。
更に、殺害衝動を呼び起こし、無差別に生命を奪おうとさせる。
宿主が死んだ場合、新たな宿主を探して飛び立つ。
もし宿主が殺された場合は、殺した強い相手に宿るのだ。
これらも、ほとんどが上記の子孫達に宿っているようだ。
この3つが、この世界において一番ヤバイと感じた情報だった。
「ゴクッ……」
自然と私の喉が鳴る。
何故なら、私が今まで転生した中で最強だと思っていた【月詠】でさえ、この情報の中で一番最弱な【木草家】より弱いと感じるからだ。
なんだよ、この木草界ってのは!
本当に化物ぞろいの世界じゃないか!!
「はぁ~……」
大きなため息とともに頭を抱える。
まだまだ強くなる余地はあるけど、道は遙かに遠く険しい。
「ん?」
私の【千里眼】がこちらに向かってくる大きな姿を捉えた。
「あれは……」
この転生体の情報で見覚えがあった。
体中に苔を生やして、大きな巨体を揺らしてのっしのっしと歩く化物蛙。
北の守護者である【エンシェントドラゴン】の次の実力者。
そして、この【エンシェントドラゴン】が死んだ場合に、後を継ぐもの。
1000年以上を生きる【エンシェントフロッグ】である。




