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一日一転 =日替わり転生生活=  作者: 青依 瑞雨
一日一転 =日替わり転生生活= 本編
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転生転生、また転生!

 最近、特に山も谷もない転生を繰り返している。

 それも全て【自己強化再生】のおかげである。

 前にクラゲで亀を追っ払ったことがあったけど、クラゲの強さが5倍になったところで亀にはふつう勝てないだろう。

 でも、この【自己強化再生】は、単純に筋力を5倍にするんじゃない。

 攻撃力、素早さ、防御力など、言ってしまえば運以外のパラメーターが全て5倍になる。

 さらに素晴らしいことに、自分自身が武器の場合、それの効果も5倍になる。

 牙を生やした動物なら、かみ砕く力。

 爪を生やした動物なら、切り裂く力。

 針を持った動物なら、貫通力。

 毒を持った動物なら、毒の強さ。

 それらが全て5倍。

 本当、ポイントカードもびっくりの倍率効果である。

 亀ですら追っ払える強さになったのは、クラゲの毒だった。

 いやはや、やっぱり魔女様様である。

 あと、個人的にとても驚いたのが、【暴傷外与】は、人以外の動物の状態でも使用できたことだ。

 もちろん、人とは勝手が違うが、使用した攻撃の場合、しっかりと傷跡が増えていた。

 う~ん、知識のおかげで、随分と生きやすい世界になったもんだ。

 ただ、その分、他の肉体で歩みを視ても、新しい感動が少なくなってしまった。

 なんというか、生存競争を生き抜いているので、基本武力以外が必要ないんだよね~。

 この前なんて、ナマコに転生したけど、無駄な知識しか増えた気がしなかった。

 あの昆虫人から、犬、猿、ナマコ、ワシ、ダニ、スズメ、ハサミムシ、牛と転生を繰り返した。

 こんなに転生を繰り返したのに、あまり役に立つ知識が増えたとは思わない。

 いや、そういえば、知識とは関係ないけど、ひとつ面白いことが分かった。

 私がギフトと呼ばれる奇跡になった経緯だ。

 私、どうも転生する時にド派手なアクションをかまして転生するらしい。

 それが、轟音と稲光のようなものが発生した後に、青い光に包まれるといったものだ。

 当然、そんなものが起これば、近くにいた人はそちらへ注目をする。

 犬は、飼い主の目の前だった。

 猿は、動物園だった。

 ワシは、動物病院だった。

 牛は、牧場だった。

 ……ね、簡単でしょ?

 こんなの繰り返してたら、そりゃ名の付く奇跡になるわな~。

 これからの転生でも、興味の目で見られるかと思うとちょっと気恥ずかしい。

 死んだ猿が生き返ったと、動物園では皆がカメラや動画を撮っていたからね!

 これでも、私は照屋さんなのだ。

 注目されることに慣れていない。

 しかし、今回の転生は、遥かな山奥で注目されることはなかった。

 でも、今回は本当に驚いた。

 まさか、こんな手も足も出ない存在に転生するとは思わなかったからだ。


 思いっきり、水分を吸い取る。

 ああ、おいちぃ……。

 日光を浴びて、光合成をする。

 そりゃあね、生きてますよ。

 僕らはみんな生きていますよ……。

 でも、まさか杉の木に転生するとは思わないじゃない!

 植物とは、盲点だったわ~私ぃ!

 もうね、意識はあるけどどこも動かせない。

 朽ちかけてボロボロになった体を再生させて、はいおしまい!

 なんもすることねぇ!

 歩みを視てみたけど、今私がやっていることとほぼ変わらない毎日を送っていたようだ。

 あー、これ辛いぞ。

 植物は、かなりのハズレ物件のようだ。

 この世には、どうにもならないことがある。

 そんなことを、教わった気がした。


  <今回までの転生先で得たもの>

 ・犬の知識

 ・猿の知識

 ・ナマコの知識

 ・ワシの知識

 ・ダニの知識

 ・スズメの知識

 ・ハサミムシの知識

 ・牛の知識

 ・杉の知識

ちょっと加速します

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