始まり
23XX年。
それまでいざこざは存在していたが何とか生きて来た人類は滅亡の危機を迎えた。
後に幻獣生物と呼ばれる異形が世界中に現れ人類を無差別に襲い始めたのである。
幻獣生物は様々な姿をしているが全てに共通するのが不可思議な力を持っていることであった。
火炎、落雷、地震、爆発、洗脳、読心……数え挙げればきりがない。そんな強大な敵に対して人類の武器ではまるで歯が立たなかった。
1度は核使用も考えられたがその地域に住む人々を見殺しにする事とそもそも幻獣生物に効いてくれるかも分からないとの事で使われなかった。
そうして人類はこのまま絶滅かと思われた時、変化が起こった。僅かながら人類にも不可思議な力が使える者が現れ始めたのだ。
その者達は次第に数を増やしていき幻獣生物の進行を押しとどめる事に成功。
幻獣生物により多くの土地と人を無くした人類であったが生存圏を確保し何とか生き残る事ができた。
……それから300年、幻獣生物との戦いは日夜続いていた。学者の中にはこの長き戦いは永遠に続くと言う者さえいた。
しかし、彼等は戦い続ける。家族を仲間を守る為に自らが生み出した武具を手にして前へと進む。
その不可思議な力、抵抗で。