第十一話 リュメヒ家の秘密
私が幼い頃からリュメヒ家はフォルツェ家と仲が悪かった。母と父が結婚した意味も分からなかったが、段々のみこめてきた。
母は気弱で、このリュメヒ家に嫁いできたただの娘。そう、リュメヒ家の後継ぎ候補を作らせるための道具に過ぎなかったのだ。
間もなくして母・カーリンはこのリュメヒ家から出て行った。殺される前に出て行ったから頭は働いたようだ。
「ツィイー」
「あら、お父様。お帰りなさい」
「ああ、ただいま。ハーソンはまだ籠もっているのか? 」
「ええ……かなりショックだったようですわ」
「全くあきれる。さて昼食にしよう。王家の最新情報を入手してきた」
「ええ」
マーク様も出てきたので3人で昼食をとることにした。
「トスカーナから殺すそうだ」
「ああ、そこからか」
「確か、恋人に薬貰って回復しかけているとか聞いたわ」
「2月には殺したいと話していた」
「ほう、中々だなあ」
「ミーナ様は優秀だわ。伯爵も殺したし」
「そうだな」
「兄さんは結婚相手を間違えたな」
「うるさい」
リハイデ=カーン。料理は自分で作り、家庭的な女性だったらしい。しかしリュメヒ家のことを全て知ると顔面蒼白になり、『ディーアたちに伝えないと』と逃げようとしたとか。ハーソンをうんだあと、彼女に劇薬を投与し殺したらしい。
「ハーソンはまるでリハイデのようだ。支配欲が強くて思いこみが激しいのかと思ったら気弱なところもある。リハイデも気弱だった」
「気弱なのに結構従ってくれた私の妻・カーリンより役たたずとはなあ」
昼食後、ハーソンの元へ行く。彼を殺すことを知っているのは私とマーク様とミーナ様だけ。お父様には気になるから、と言ってごまかした。
「ご機嫌いかがかしら」
「抗っても無駄なんだろう? 」
「もちろんよ」
私は彼に劇薬を投与する。1年後くらいに死ぬ量はこれでよし、と。
「じゃあねえ」
リュメヒ家は何としてでも国を支配したいのだ。彼には消えてもらわないと。
リュメヒ家はこの国が成立する以前、帝国崩壊後国を新たに建国しようとした。しかし、当時の領主がしくじり、うやむやになってしまったとか。
今度こそ。今度こそはリュメヒ家が国を支配する。




