第九話 決別
王族と三大公爵、残りの4つの公爵が集まって夕食を食べることとなった。私は初めて。味にうるさいカーン家のコックが料理を作る。
「ほう、今年も中々美味しそうだな」
「あれ? 」
私は違和感を感じた。王族の人数がたりないような?
「ヴェルナ、口を慎みなさい」
「でも、王族の人数がたりないよ? 」
「相変わらずカーン公爵は娘に真実を話していないのか」
「そもそも屋敷の敷地外から出さないことからおかしいわ」
リュメヒ公爵とト・モル公爵夫人が笑う。お父様がおかしいのかな?
「トスカーナは少し体調が悪いんだ。初めてなのにすまないな」
「そうなんですか」
トスカーナ様という人は美人だって聞いた。カスティーナ様が微笑んだ。
「女の子は少しぐらい無知なのがいいと思うわ」
「カスティーナはもう少し外に出たらどうだ」
「むう、私はトスカーナお姉さまじゃないもん」
「二人とも黙りなさい」
その後は黙々と食べ続けた。すごく嫌な雰囲気。
「さて、皆食べ終わったことだしお開きにしよう」
「はい」
私は別荘に戻ろうとしたところをハーソンに引き留められた。怒っている。
「さっきのは何だ」
「……」
「なぜクズと仲がいいんだ」
「あなたには関係ないでしょう!?あなたには興味ありません!」
勢いよくハーソンから離れる。ハーソンは珍しく暗い顔をした。
「そうか、私には興味は……ないのか」
「あ、あのハーソンさ──」
「さて戻るとするか」
キツく言い過ぎた。あんなに言うつもりはなかった。謝りたい。明日、改めて言おう。




