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始まりの日~59年10月25日~

 私は外の世界を知らない。両親の意見で、14になるまで、でれない。


「ヴェルナ、ただいま」

「おにーさま! 」

「お、今日も美味しそうな香りがするなあ」

「あのね、今日は塩焼きなの! おにーさまのだいすきなレムアの! 」

「お! よし、一緒に食べような」

「うん! 」


 おにーさまはよく外の世界のお話をしてくれる。おにーさまのお話はとても面白くてわくわくする。


「そういえばもうすぐ外の世界に出れるな」

「うん、とっても楽しみなの」

「おう、だがなあ、もう少し言葉づかいを」

「おにーさま、明日、どうなるのかなあ」

「ん、ああ、誕生日だもんな」


 許嫁の人はとてもすてきなひとらしい。どんな人かはまだわからない。


「木苺のムースだな、美味しいなあ」

「えへへ、私の手作りなの」

「ほう、なるほど」


 おにーさまが撫で撫でしてくれた。不安はとれた。

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