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夏生詩集2

言い出せなくて

作者: 夏生

きみに思いを伝えるため

いろんな所から言葉を学んだ

小難しい詩からマンガの台詞まで


メールだと簡単すぎるから

手紙を書いた

一気に書けたよ、便箋十枚びっしりと

読み返してうんざりして

ちぎって破いて捨てた


ゴミ箱は便箋の欠片の山

ため息ばっかり聞こえてくる


小難しい詩もマンガの台詞にも

なかった僕の言葉を

きみに届けたかった


素直になればいい

正直に言えばいい


僕は、きみのことが、好きだ


きみに会うたびに

好きだと言おうとして

恥ずかしくなって

口のなかで好きだを

変換させて

バーカ、ブスって

言ってしまう


きみは怒ってぼくの背中をぶっ叩いた

ぼくも自分をぶっ叩いた


好きだ、という前に

ごめんねと言えなきゃ

男じゃないよね











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