氷原の魔女の弟子、クローゼス
名前:クローゼス
年齢:21歳(容姿は17歳程度)、人間の女性
外見:白に近い青の、肩より少し長いくらいの直毛。同色の瞳。155cm,45kg,78/53/81
職種:氷の魔女
好き・得意なモノ:お茶、静かな場所、夜、読書
嫌い・苦手なモノ:五月蠅い場所・人、暑い場所、昼、アンネクローゼ
一人称:私
〈プロフィール〉
元々はローマンズランドの出自である。彼女は旅館の一人娘として生まれ、一つ違いのアンネクローゼにちなんでその名を名付けられた。だが光り輝くような容姿と太陽の様な性格と伝えられるアンネクローゼとは、クローゼスの性格は全く異なっていた。
彼女は生まれてこのかたほとんど泣きもせず、笑いもせず。赤ん坊の頃からとかく無表情であった。ある程度成長しても言葉も発さず、段々と彼女は両親からも気味悪がられる存在になっていった。彼女が決定的に両親に嫌われることになったきっかけはある日の夕餉の時。臨時収入があってよろこぶ両親の前で、4歳の彼女は初めて言葉を喋ったのだ。「母さん、父さん。一体何が面白いの」と。
それ以降彼女は両親に相手にされなくなった。独り言も多いと余計に気味悪がられ(実際には水の精霊と話していただけなのだが)、彼女の師匠である氷原の魔女がたまたま通りかかって彼女を見出すまで、実に彼女は2年間、人間と全く喋っていなかった。
氷原の魔女に拾われて彼女が魔女としての修行を開始すると、彼女は瞬く間に才能を開花しはじめた。元々人間よりも精霊と話す方が得意な彼女は魔術を扱うことに何の苦労もなく、あっという間に魔女に必要な素養を身につけた。年老いた彼女の師匠に変わり、氷原の管理は彼女がほとんど行っているのである。
そして、クローゼスはその中でアルフィリースと出会ったわけだが、クローゼスにとってアルフィリースは、師匠以外で初めてまっとうに喋った人間であった。物珍しさもあったのだろうが、それにしても何の苦労もなく話せる人間の存在はクローゼスにとっても意外であった。クローゼスの中に芽生えた「アルフィリースと話してみたい」という感情が何と呼ばれるものなかを、まだ彼女は知らない。
次回投稿は、2/1(土)12:00です。




