大草原の管理人、炎獣ファランクス
名前:ファランクス
年齢:??(数百年は生きていると思われる)
身長/体重/容姿 5m/1.2t/燃えるような体毛と髪、瞳。腕は計8本。外見は巨大な獅子のようでもある。
職業:大草原の守護者
好きなモノ:娘、人間をはじめとする大草原の生物なら全て、花畑での昼寝
嫌いなモノ:大草原を荒らす者、娘に危害を加えるモノ
一人称:ワシ
プロフィール:
大草原最強と呼ばれる生物にして、大草原の管理を行う、通称『炎獣』と呼ばれる存在である。実際には最強というわけではなく、他にも強い生物はいるとされるが、彼らは滅多なことでは他の生物の前に姿を現さない。だが人語・魔術も操る知性も含めると、ファランクスが大草原の代表と述べても過言ではない。
彼は大草原でも非常に希少種であり、もとは群れで暮らしていたようだが、群れが襲われた時に彼を除いて全滅してしまった。運よく生き延びたファランクスは深手を負うが、たまたま大草原の視察に来ていたミリアザール一行に拾われ事なきを得る。
その頃のファランクスはまだ幼体であり、ミリアザールの腕に抱えられる程度の大きさだった。そのため人間達には「チビ」としてよく遊び相手になってもらっており、幼いファランクスもよく彼らに懐いていた。その時からファランクスは人間に好意を抱いており、彼が自分のことを「ワシ」と呼ぶのもミリアザールの影響である。
やがてミリアザール達は大草原を去り、ファランクスは大草原に残った。だがファランクスはミリアザールの事が忘れられず、彼女の真似をして困っている動物や、大草原に迷い込んだ人間を助けるようになる。その行動を持って彼は大草原の動物達に主として認められるようになり、同時に様々な争いごとを解決してく過程で、彼は種属としては例外的に強くなった。
また人間を助ける過程で彼は人間達の言葉を徐々に覚えていき、同時に大草原の北部には余り近寄らない様との警告も発した。
彼が大草原の主となってから多くの時間が経過した。大草原で暮らす人間が増えるに従い徐々に彼を大草原の主と崇める人間は少なくなり、むしろ彼に挑みかかるような部族もあらわれた。それは人間が好きなファランクスにとってはつらい出来事で、時には死なせぬように手加減をしたものの、結果として生贄に捧げられることを知り、せめて戦士として死なせようと彼は戦うようになった。
そんなある日、彼の目の前に現れた男は格別に強かった。ファランクス自身も手傷をかなり負わされ、危うく目を潰されかけた。戦いは三日三晩におよんだが、結果は当然のごとくファランクスの勝利で終わる。だが男のあまりの正々堂々とした戦いぶりに感動したファランクスは、男をこのまま死なすには惜しいと願い1つを聞いてやることにした。その時男が願ったことは、
「いずれ自分の妻も戦いに来るだろう。戦士として戦う以上手加減は無用だが、妻も死ねば生まれたばかりの娘が1人で取り残される。それだけが不憫だ」
と。ファランクスはしばし悩んだがよい結論はでず、男にどうしたらよいかを問うた。そこで男が語ったのは
「では娘がお前の前に現れたら、自分の娘として育ててはくれまいか?」
というものだった。獣である自分に無理だとは言ったが、男は既に事切れていた。
ほどなくして自分の前に立ちはだかる女が現れる。ファランクスは直感でそれがいつぞの男の妻だと悟ったが、運命が変わるわけでもなく戦うこととなる。
彼女は男と違い、罠や不意打ちを多用して戦うタイプだった。ファランクスはそのような戦いは好まなかったが、女からはなんとしても生きて帰るという強い意志が見て取れ、ファランクスはあえて真っ向から罠を打ち破りに行った。
結果はやはりファランクスの勝利で終わるが、同じように彼は女の遺言を聞いた。すると不思議なことに、
「娘のことをお願いしたい」
と頼まれた。ファランクスはやはり断ろうとしたが、女の強い瞳に押され、やむをえず承諾した。
さらに時間は経つが、ファランクスはまんじりともしない日々だった。獣の自分に人間をどう育てればよいのかわからない。そのうち目の前に復讐に目を燃やした少女が現れるが、見るなりファランクスはいつぞやの話の娘だと気付いた。
だが幼い娘の攻撃はファランクスを脅かすほどではなく、ファランクスは適当にあしらうのみで、どうしようもなかった。また娘の方もファランクスの話を聞く様子も無かったので、ファランクスは適当に娘を叩きのめすとその場を去った。
だが娘は決して諦めることなく、毎日毎日ファランクスに喰いさがった。時には思わぬ深手を与えてしまうこともあり、その度娘にそっと治療を施し食物を傍に置いておいたが、全て娘には逆効果にしか受け取られず、より一層の憎しみをかきたてただけだった。
しばらくして娘の一族が全滅している事実が発覚し、娘はそれからあまり戦いを挑んで来なくなったが、いまだにファランクスの後をついてきていた。だがファランクスにどうできるわけでもなくそのまま流れに任せていた。
やがて娘が死にかける事件が起きるが、ファランクスはあらん限りの力を振り絞って娘を助けてしまう。なぜそのような行動をとったかファランクスにも不思議であったが、それを契機として娘とファランクスの奇妙な親子生活が始まった。娘の名前はエアリアルといった。
最初は互いに違和感を覚えたが、ファランクスに出来ることと言えば大草原に関するあらゆる知識を教え込むことくらいであり、娘も瞬く間にその知識を吸収していった。時に自分の寝どこにもぐりこんでくる娘のことを、彼が愛しく思わなかったと言ったら嘘になるだろう。
やがて成長した娘は、ファランクスの仕事を彼以上に上手くこなすようになる。子どもを育てるとはこのような心境であるかとファランクスは満足したが、同時に娘を大草原に縛りつけている気がしているのも事実であった。彼が願うのは娘の幸せのみであったのである。
そしてアルフィリース達が目の前に現れた時、彼は何を思ったのであろうか・・・。
次回投稿は未定




