泣かないで...
君が泣いた。
そう、
一本の電話で。
内容は聞かなくても大体分かる。
みぃが死んだんだね。
辛いよね、とても。
でも僕は思うんだ。
病気で苦しみながら生きていくより、
こうなる方がみぃの為にも良いんじゃないかって。
みぃに会えなくなるのはとても辛いけど、
苦しんでいるみぃを、
何も出来ずに見ている方がよほど僕にとっては辛かった。
君もそう感じていたんだろう?
だから何時も誰も見ていないところで、
泣いていたんだよね。
何もしてやれない事が、
悔しくて悔しくて仕方なかったんだね。
ねぇ、泣かないで?
そんなに泣くとみぃにまた笑われちゃうよ。
君はとてもよく泣くね。
君のおかげで、
僕が涙を流す手間がはぶけるよ。
君がつっかえて出ない、
僕の涙も一緒にみぃの所に届けてくれるから。
でも、もういいだろう?
みぃに会いに行こうよ。
ほら、
止まらない涙を止めて。
君に出来る、精一杯の笑顔で...