第2話 ホームレスとの出会い。
第一話は、バンズだったのですが本文にはホームレスと自分になっていました。ごめんなさい。
第2話 ホームレスの出会い
オレたち
「バンズ」
は、その後もどんどんおやじ狩りをして、どんどん金儲けをした。
おやじ狩りはすごい。
ただおやじをボコボコにするだけで2万3万と稼げる。
6千円の小遣いなんてもうチョロい。
ある日、腹が減ったからコンビニに行こうと思って玄関に出たら、母さんに呼び止められた。
「んだよ。どこ行ってもいいじゃねーかよ!」
すると、母さんが
「もうすぐ11時なのよ!勉強は?どうしたのよ!そんなに夜遊びばっかしちゃあ…」
「うっせぇなあ!!おめえも昔はさんざん男ひっつかまえて遊んでたくせによぉ!!」
そういってオレは出ていった。
母さんは昔、おもいっきり浮気をしていて、父さんが出張の間とかは、男を家に連れてきたりしていた。
まだバレていないが、今はしていない。
コンビニでどの弁当にしようか迷っていたときに、見るからにホームレスっぽいおじさんがあるいてきた。
オレたち
「バンズ」
は、その後もどんどんおやじ狩りをして、どんどん金儲けをした。
おやじ狩りはすごい。
ただおやじをボコボコにするだけで2万3万と稼げる。
6千円の小遣いなんてもうチョロい。
ある日、腹が減ったからコンビニに行こうと思って玄関に出たら、母さんに呼び止められた。
「んだよ。どこ行ってもいいじゃねーかよ!」
すると、母さんが
「もうすぐ11時なのよ!勉強は?どうしたのよ!そんなに夜遊びばっかしちゃあ…」
「うっせぇなあ!!おめえも昔はさんざん男ひっつかまえて遊んでたくせによぉ!!」
そういってオレは出ていった。
母さんは昔、おもいっきり浮気をしていて、父さんが出張の間とかは、男を家に連れてきたりしていた。
まだバレていないが、今はしていない。
コンビニでどの弁当にしようか迷っていたときに、見るからにホームレスっぽいおじさんがあるいてきた。
ホームレスは店員に話しかけていた。
すると店員はしぶしぶ事務員室に入って、弁当を持ってきた。
オレは、いいなー無料でもらってるよーと思った。
ホームレスは
「悪いね」
と言ってコンビニから出ていった。
オレは弁当と炭酸飲料を持っていってレジに並んだ。
そして、店員がレジを打っている間、オレは店員に聞いた。
「よく、ホームレスと話せますよね」
すると、店員が
「うん、最初ホームレスが来たとき、うわっなんだこいつと思ったけど、いざ話してみるといい人なんだよね」
でもオレは納得出来なくて
「でも、所詮はホームレス…」
「所詮じゃない。あなたとあの人は、同じなの。だってこの地球のこの日本でこの県で生まれてこの市のこの町に生まれた。ほら、五つも同じじゃない」
確かにそうだ。
でも、この人とオレが違うことの方がたくさんあるじゃないか!年もちがう。
オレには家があるけどこの人には家がないじゃないか!他にも髪型、身長、体重、母校、名前、目や耳の形だって違う。
あと、この人はおやじ狩りをやっていない。
オレはコンビニを出ると、ホームレスはガツガツと賞味期限が切れた弁当をくっていた。
オレはホームレスの前に立っていった。
「うまいの…、この弁当…」
すると、ホームレスは驚いた顔を見せた。そして、話した。
「うまいよ。でも、ホームレスになる前は、よくこんなもの食えるなと思ったよ。でもいざホームレスになると、これがごちそうになるんだ。例えば、おめーが名前も知らない国に来ちゃって、その国の主食がいもむしの姿焼きだったら、食えるか?でも、その国に2年間ぐらいいたら、慣れると思うんだ。そうかんがえると人って変わるもんだよ」
ホームレスは話を終えるとまた弁当を食い始めた。オレは帰った。
でも、あのホームレスも、食うために一生懸命なんだ。
ところがオレはどうだ。
人が一生懸命働いて得た金を暴力で奪うおやじ狩りで奪う。
それって犯罪じゃないか。
オレは気が付かなかった。
ただ、金が欲しくてやっていた行為が犯罪だなんて…。
すると、何やらバイクをふかしている音が聞こえる。
ケータイを見ると、もう一時になっていた。
まあ、この時間じゃ当たり前かと思ったら、それは、中田先輩だった。
「中田先輩!?」
「おお!大塚!どうした!こんな時間まで」
「ちょっとコンビニに行っていたのです。ところで、この人は?」
「おう、柿沼さんだ」
すると、ヘルメットを外すとなかなかのイケメンが出てきた。
「こんばんは」
柿沼さんが挨拶してきたので、オレもお辞儀した。
「大塚、柿沼さんもバンズに入るからよろしく頼む」
すると、柿沼さんもお辞儀して
「よろしく」
といって、バイクで去っていった。
「かっけ――――!」
「ただいま」
オレは家に帰ると、眉間にシワを寄せて怪訝そうな顔で腕を組んでいる。オレは
「どうせ、ロクな事じゃない」
と思って、素通りしようと思ったら、
「高校生が一時までコンビニか…」
オレは父さんを睨んだ。
「お前は、高校をどう思ってる!!」
「だから辞めるっていってんだろ!!」「勉強についていけないとか、会社が倒産したとか言うよ!!」
「だから勉強をすればいいんだろ」
「はあ!?実際は追いついているんだよ!」
「じゃあ、辞めなくていいじゃないか」
「だから、オレは…」
「母さん、寝るぞ。バカ息子のせいで寝不足になってしまう」
「んだよ!ただオレをしかるために起きてるんかよ!」
「ふあーあ…」
「くそ!!」
オレは、むかついて部屋に行き、そこから降りて、集会に向かった。