第3話『担任教師ルート・クラウン』
──教科書よし。
──筆記用具よし。
──俺こと、杖の宝玉の輝きよし。
学校へ向かう準備は整った。
ロゼは、今日からエルムーア魔法学園の生徒になった。
今日の不安に関しては、前日にしっかりと吹っ切れている。
それでも、どうしても気にしていることがあるらしい。
一体……何を気にしているのか。
それは、入学試験を終えた夜のこと。
寮でくつろぎ、大浴場で疲れを癒す。
武器の持ち込みはいかんらしいが、俺も湯船に浸からせてもらった。
幼女と風呂に入ることになるとは……。
俺も変態になる訳にはいかん。
なるべくロゼを視界に入れぬよう、細心の注意を払う。
「ねぇツエさん。お話し出来る?」
「誰もいないしな。大丈夫だろう」
「どんなお友達出来るかな」
「なんだよ不安か?」
「不安……だよ。ゾルアート校ではイジメられてたし」
「ミレイが貴族が多いって言ってたもんな。心配するな、俺がついてるよ。それに、この学校ならロゼに悪いようにはしないんじゃないか?」
「私……この街救った!」
眼をキラキラさせながら、自身満々に答える。
そりゃ、ウチのロゼちゃんは天才だからな。
あの校長をも唸らせた才能を持っている。
「他に不安なことは無いのか?」
「んー、ルート先生が怖い……」
「だよなぁ……あの変態は近づくと大変な目に合うぞ」
「まさか担任になったりして……」
「無い無い!新任教師だろ。校長も気を利かせてミレイ副校長のような素晴らしい先生を担任にするさ」
「だと良いけどなぁ〜」
「ロゼ、早く風呂から上がらないとのぼせるぞぉ〜」
「うん、分かった〜」
──そして、明日に備えて自室のフカフカのベッドに横になり就寝した。
そんなこんなの不安を語り、現在にいたる。
制服と学生証は、担任になる先生が自室まで持ってくることになっている。
それまでは、待機。
誰が担任かと待ちぼうけだ。
──そして、遂に時は来る。
──不吉な足音。
──自室のドアから数回のノック音。
──ドアを開けるのを躊躇するロゼ。
この先に誰がいるんだ……。
「じゃじゃーん。ロゼちゃんの担任になったルート先生だよーん。制服と学生証を持って来たぜぇ!」
不安と絶望が交差した。
ロゼのひきつる顔。
青ざめているのかもしれない。
よりにもよって、なんで変態が担任なんだ。
文句など言ったところで無意味なんだろう。
抵抗するだけ、無駄なだけかもしれん。
「なんだよ黙っちゃって。さぁ、僕の前でこの制服に着替えたまえ。素肌をさらけ出すのだ!」
「──ヒ……ヒィ……」
ロゼの感情のキャパシティが限界を迎えつつある。
その時、全速力で走るミレイ副校長が現れた。
「何言ってんのよォォォォ、馬鹿変態!」
「あ、ミレイか。別にお前の下着はいらないぞ」
「あげないし、頼んでないっての。私のロゼちゃんにちょっかいをかけないでくれる?」
「だって僕ゥ、担任だし。特権って言いますかァ……」
「そんな特権あげてないわよ。第一、なんでルートが担任になる訳!?どうせなら私でしょーが!」
「ミレイさん、君は副校長だから担任になれないよバァーカ。クレームならアホ校長に言うんだな」
「う……嘘よ……。ガレック校長が……そんな……」
ロゼと俺以上に、ミレイ副校長が落胆した。
全ては、校長の差金だったらしい。
まだまだ、ミレイと変態が口論を繰り広げている。
ミレイが自室のドアをブロックしてくれているおかげで、誰の侵入もなく、見られることなく、制服に着替えられた。
変態から守ってくれて、ありがとうミレイさん。
魔法使いだけあって、制服はやっぱりローブだった。
白を基調として、胸元にはピンクのリボン。
スカートの丈が、元々履いていたのより短くなってしまった。
俺はロゼにくれぐれも下着が見えぬよう、キツく注意しておいた。
あのロリコン猿を発情させる訳にはいかない。
俺に出来るのは、それだけだった。
しばらくすると、口論も終わっていた。
変態に連れられてようやく、クラスメイトとの対面となる。
「スマイルすまーいる!」
馬鹿にしやがって。
お前のせいでロゼが緊張してんだよ。
言葉に出せれば、どれだけ楽か。
勇気を振り絞り、ロゼは教室に入った。
クラスの様子は、やはり貴族が大半を占めるようだ。
目立たぬよう、隅っこに着席する。
数分後、先生が教室に入ってきた。
「やぁ、新入生諸君たち。僕が今日から担任になるルート・クラウンだ。女子生徒諸君、一人ずつ先生にパンツをよこしなさい。男子のパンツはいらん!」
ありえんほどの教科書を女子生徒から投げつけられていた。
良かったな。
物が貰えただけ、ラッキーじゃないか。
「ありえませんわ!こんなのが教師!?お父様に言いつけてクビにして差し上げますわよ!?」
今、変態に文句を言っている奴がエリエル・ウィンテット。
公爵令嬢とやららしい。
名のある貴族らしく、金髪でカールのかかったギャル風の美少女だ。
ルートの発言に怒り狂ってる様子。
「なんだいそんなこと言って。僕に惚れちゃったかな?」
「気持ち悪いですわこの男!ロリコン!犯罪者!」
「落ち着けってぇ〜。それにエリエルちゃんのお父さんじゃ、僕をクビに出来ないよ」
「なんですって!?」
「このクラスの担任を任せたのは校長だ。残念だったね。僕と一年間は一緒だね!」
「さ……最悪ですわァァァァ!!!!」
どうやら、校長はそこらの貴族より立場が上らしい。
ロゼと貴族のトラブルを回避するため?
やはりあの校長……やり手だな。
とはいえ、こんな状況で授業なんて成り立つのか。
こんなナリで実は凄腕の……無いな、絶対ない。
ロゼはロゼで、先生のことは見ないフリ。
朝の一件がだいぶショッキングだったのだろう。
ルートとエリエルが会話中、独り言をボヤくロゼの隣の席の男子がいた。
「何で俺様が……劣等生であるBクラスなんだ……」
無視していれば良かった。
絶対にトラブルに巻き込まれる。
ロゼは容赦がない。
すぐ彼に話しかけてしまった。
止める隙もなく。
躊躇なく。
拗らせてる奴は、なにするか分からんぞ。
「……どうしたの?」
「気安く話しかけるな下民。俺様は上級貴族のウルト・ローランだ。馬鹿が移る……」
「そうなんだ凄いね。私……貴族じゃないから分からないや」
「やはり……出は庶民だったか。高級そうな杖を持ち歩いてるから、多少は位のあるやつかと思ったら……」
「体調が悪そうだから心配になって……」
「大きなお世話だ。お前みたいなのと一年一緒だなんて最悪だ。お前のようなやつが落ちこぼれのBクラスなのは分かるが……なんで俺まで……」
「名前、お前じゃない。ロゼだよ、ロゼ・スカーレッド。よろしくねウルトくん!」
「な……ふざけるな!下民の名前などいちいち覚えていられるか!」
なんだコイツ。
顔を赤くして、ソッポ向きやがった。
初っ端から散々に言われて、傷ついただろうなと思いロゼの様子を見る。
「よし!」
ニヤニヤしながらガッツポーズ。
ロゼよ、勘違いしているぞ。
今のは、友達になれた訳じゃない。
なんならウルトは、すんげぇー嫌な奴だぞ。
相手されただけ充分……なのか?
ウルト・ローラン。
上級貴族らしい。
ローラン家ってのも、知らない奴が少ないぐらい影響力のある貴族なんだと。
──茶髪のストレート。
──ガキのくせに、鼻立ちは整っている。
──鋭い目つきで威圧感があった。
「くそ……体調の心配なんかされたの初めてだぞ。ロゼ・スカーレッドか。可愛いじゃないか……」
聞き取れんがまた、クソガキが独り言。
頼むから、悪巧みとか、そんな高尚なことだけはしないで頂きたい。
クラス内の自己紹介も終わりを告げる。
明日からちゃんとした授業があるんだとか。
最後の最後まで、ホームルームのような形式でルートがダラダラと状況を説明していた。
くそ変態よ、貴様は多分教師は向いてないぞ。
「明日はテキトーに授業するからなぁ。テキトーに教科書を持ってこーい」
「テキトーじゃ分かりませんわよ!」
「そりゃ、テキトーだもん」
「ふざけてますわこの教師!」
「ふざけてないさ。分かってるのかな。ここは落ちこぼれのBクラスって言われてるんだ。しっかり勉強はしてもらう」
「分かっていますわよそんなこと……」
クラスが静まりかえった。
現実を突きつけるような話しだったらしい。
ロゼだけは、よく分かってない感じ。
きょとーんってしてる。
可愛いけど、空気は読んでほしい。
クラスの序列の話し。
階級がSクラスまであるらしい。
より高度な魔法教育を受ける為の、エリート集団とのことだ。
──それが……Sクラス。
Aクラスが一般的なとはいえ、高度な魔法教育を少しは受けられるらしい。
──そして……Bクラス。
どこにも俗せない劣等生。
親の七光りで入学出来た者。
才能がない者の掃き溜め。
それがBクラスだ。
「んとまぁ、あれだ。明日から気合い入れて勉強しましょう。下着の色を教えてくれたら、先生もっとやる気出ちゃいます!」
クラス内、満場一致で変態はウルセェと罵られた。
そんなこんなで、一日目の学校の授業は終了した。
ロゼと自室に向かう。
キャラの濃い奴らが多すぎて敵わん。
今日一日を通して、学校生活はどうだったのだろうか。
ロゼのことが凄い気になる。
──自室に到着。
──明日の準備をしながらロゼと雑談した。
「学校生活はどうだった?」
「私ね……友達が出来たよ!」
「まさか……」
「ウルトくん!体調が悪いか心配になったから、話しかけたら大丈夫だって言ってくれたの」
「それはちが……」
「あとね、名前も聞いてないのに教えてくれたんだよ。良い貴族もいるんだね!」
「……そうだね。良かったよ、本当に……」
どんな勘違いしてるんだ、僕の麗しいロゼちゃんよ。
相手にされてないようにしか見えなかったぞ。
ほっとけば良いのだろうか。
ちゃんと言ってやるのも可哀想に思える。
学校が楽しかったのには、変わりないか。
しばらくは、そっとしておこう。
授業の疲れを癒し、就寝。
あっという間に、二日目の朝。
どんな授業をするか知らんが、遅刻寸前のロゼを起こして身支度を済ませる。
急ぎで教室に入る。
担任がまだ来ていないので、ギリギリセーフってところだった。
そして、またウルトと席が隣となる。
「おはようウルトくん」
「話しかけるな下民。朝は機嫌が悪いんだ」
「ウルトくんも朝弱いんだねぇ。私も弱くってさぁ……」
「お前の話しなんか聞いてない」
「お前じゃないって。ロゼだよ、わざとでしょ?」
「……朝に本を読む習慣をつけとけ。だいぶマシになる」
「えっ……ありがとうウルトくん。試してみるよ!」
クソガキが、また顔を赤くしてソッポを向いた。
また馬鹿にしてやがるな。
どこのガキが朝っぱらから本なんて読むんだ。
英才教育かっての。
「よし!どんな本読もうかな」
またロゼは、ニヤニヤしながらガッツポーズ。
間に受けすぎですよロゼさん。
絶対にあのクソガキは、ロゼを弄んで楽しんでるだけですからね。
しかし、ウルトってガキ。
なんか狙いでもあるんかな。
「どうしてなんだ、ロゼ・スカーレッド。今日も隣の席に来たぞ。もしかして俺のこと……す……す……好き……なのか!?」
まーた聞き取れん独り言を言ってやがる。
もしかしてこのガキ、変態の素質があるのかもしれん。
「ごめーん、Aクラスの女子口説いてたら遅くなっちゃったぁ〜!」
お前は本を読め、変態よ。
少しは性欲もマシになるだろう。
どう思うよ。
二十五の大人が、十の女子を口説くって、どんなシュチュエーションやねん。
犯罪だって。
危機感を感じた方が絶対に良い。
「じゃあ授業しちゃうぞぉ。一節魔法についてだな」
クズの授業は思いの他、為になることばかりだ。
一節魔法は、初級の魔法。
魔力を持つ者なら誰だって使うことが出来る。
魔力消費も少ない魔法ってことだ。
例えば、一節魔法──ファイア。
これも一節。
小さくて威力の低い火属性魔法。
属性や固有で違う物があってなかなか面白かった。
だけど、不思議なことにロゼの魔法は少し変だ。
爆裂魔法初級──エレメンタル・バースト。
これって二節魔法だよな。
なんで初級なんだろう。
不思議だが、授業を聞いてたら分かることかもな。
「とまぁ、一節魔法とはこんなところだな。質問あるか?」
小さく挙手をする女の子。
クリア・ディアベル。
出は庶民で、ロゼと似たようなものだ。
メガネでおとなしめ。
黒髪の清楚系な……これもまた美少女だ。
「こんな授業……する意味ありますか?」
ガチのクレームだった。
「あるさ、大事だろ一節魔法」
「腐ってもみんな……エルムーアの生徒です。一節魔法なんて習得済みです」
「だろうな。みんな優秀だから」
「必死になって二節魔法を習得しなきゃいけない……そんな大事な時に、こんなくだらないことしないで下さい」
「あのなぁ……何事も基礎ってのが……」
「噂で聞きました。ルート先生……あなたは魔法が使えないんですよね?」
クラス一同が騒めき出す。
当然、俺も驚いた。
ロゼは、何にも気にしていない様子。
偏見のない子に育ってくれて僕は嬉しいよ。
「あっちゃ〜、どこで聞いちゃったかな。そうだね……僕は魔法使えないよ。一節魔法すら出せないね」
「あっさり自白されるんですね。恥ずかしくないんですか先生として。それでどうやって、勉強を教えるつもりなんですか……」
疑惑が確信に変わる。
クラス中は、多いに荒れた。
まぁ、この状況では先生としては情けないよな。
「場数は踏んでるからね。僕もBクラスの卒業生だし、教えられることはいっぱいあるさ」
「それで……魔族と戦えるんですか。現に先生……左腕を失ってるじゃないですか」
「良く見てるね。いやぁ流石に目立つかな。そうだね、これは魔族に切り落とされたんだ」
「私達は……あなたのような魔法使いになりたいんじゃない。十年前の魔族との戦争で活躍した、世界一の魔法使い──破壊の魔術師のような魔法使いになりたいんです!」
「それは……ただの伝説上の人物だよ」
「伝説だって追う夢は変わりません。お願いですから、魔法が使えない人が私達の足を引っ張っるようなこと……しないで下さい!」
──破壊の魔術師か。
そんなすげぇやつも居たんだな。
活躍を謳った小説にもなっているらしいし、後でロゼとも読んでみようかな。
それにしても、ルートは凄い言われようだな。
大丈夫なんだろうか。
「ごめんな、破壊の魔術師のことはそんなに知らないんだ。でもこれだけは一つだけ言える。このままでは、君たちは二節魔法を習得出来ない」
「そんなことありません。先生以外から教われば……」
「誰が教えても一緒だよ。戦場にいた僕だからこそ、それを知っている。一節魔法を正しく扱えない奴は、二節魔法も習得出来ないよ」
「一節魔法が……!?」
「一節魔法の習得を怠った者から戦場では死んでいく。僕は……運が良かったね。片腕だけで済んだ」
「それは……あなたは弱かっただけです。高みを目指す私達を馬鹿にしてるんですか!?」
「そうだね、悪かった。でもこれだけは、忘れないで欲しい。弱い奴は自分も守れない。大切な人も……仲間も死ぬ。先生みたいにね。証拠に……僕の左腕は無い訳だし」
「──じゃあ、なんで魔法が使えない先生が戦場なんて行くんですか。死にに行くのと変わらないですよ……」
「守りたいものがあったからさ。魔法があれば助かる命がある。それぐらい一節魔法ってのは大事なんだ」
「私には……分かりません……」
「知ってることの復習は辛いよな。大目に見てくれないか。いつか分かる時がくるからさ」
笑ってんのに、どうして悲しい顔をするんだろう。
魔族との戦争は、相当に過酷だったと言える。
思えば、この教師の苦い顔を見るのなんか初めてだった。
それほどまでに、一節魔法ってのは重要なんだろう。
この時ばかりは、ロゼも真剣にルートの話しを聞いていた。
これまでは、話しが難し過ぎて頭を傾げているばかり。
思いの力で語るルートの熱意を感じ取り、ひたすらに教科書を熟読していた。
負けず嫌いなところもあるのでだろう。
「今日のところは悪かったね。本日はこれでおしまい!一節魔法については、後五日ほど授業するから嫌だろうけど付き合ってくれ!」
それだけ言い残し、ルートは教壇を去った。
今日ばかりは、冗談を言っている余裕は無かったらしい。
「見させてもらったわよルート先生。生徒にボロクソ言われてたじゃない」
「ミレイかよ……。待ち伏せかぁ!?大事だろうが、一節魔法は……」
「魔法使いの基礎だものね。良かったじゃない、あなたの熱烈なファンがいて……」
「俺のような奴に教わりたくないとも言われたが!?」
「……今日のあんた、カッコ良かったわよ」
自室に戻る最中、ロゼは軽く言葉を吐く。
あんな言い争いの後である。
ロゼも思うことがあったのかも知れん。
──思ったこと。
──感じたこと。
──共感したこと。
──心打たれたこと。
その全てを聞いてみたい。
「世界一の魔法使いになるには……破壊の魔術師を超える人にならなきゃならないと思うんだ」
「ど……どうした急に。やっぱり気になるか?」
「気にもなるよ。私は破壊の魔術師を目指して魔法使いになる訳じゃない。世界一の魔法使いになりたいの」
「ならば……どうする?」
「魔法のことを……もーっと勉強する。破壊の魔術師のことも調べる。そして私は……その人を超えていきたい!」
「ルート先生の授業でそれはどうにかなりそうか?」
「ならないよ……。そんなんじゃ全然足りない。ルート先生の授業は大事。でもそれ以上に……私自身が頑張らないといけないって分かったんだ」
「えらいなロゼ。良くあの授業の確信を突いた。きっとルートは、自分のような犠牲者を出さないように、教訓を交えて伝えたかったんだ」
「ツエさんはいつも妙に鋭いから困っちゃうなぁ……」
──目指す目標が更に出来た。
──超えたい魔法使いのことも。
──また一つ、ロゼも成長する。
頼りない教師……なんて言ってすまなかった。
あんたの授業すげーよ。
こんなにも生徒を焚き付ける。
心を揺さぶられる。
一人前になるまでの道筋まで照らせる。
俺もそんな教師に出会いたかったな。
今となっては無理な話し。
人は後悔してからじゃ遅いのだ。
後でこうしておけば……人は誰しも思うこと。
俺もかつては、ただ無気力な人間。
いまじゃ、ただの魔法の杖。
だけど、俺には新しい生がある。
ロゼが俺を手に入れた瞬間のことは、今でも忘れられないぐらい鮮明だ。
自分自身も変われるチャンスがあった。
俺も変われるだろうか。
他人を導けるだけの……立派な大人に。
ロゼと共に、俺も成長するしかない。
だからこそ、見届けてみようと思う。
ロゼ・スカーレッドがこの先、どんな困難と向い合い、どんな成長を果たすのか……。
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