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金髪姫と赤王子  作者: ねむりーにょ
3/3

⒊ 俺、登場






出不精には珍しくぷらぷらと市場調査をして回ってそれなりに情報を得られたので帰ろうと帰路についてのんびりと歩いていると、向かい側から歩いてきた人間とすれ違いざまに肩がぶつかった。


「っ、……。」


ぶつかってきた人間はこちらを見ていなかったらしく


「ごめんね、大丈夫?

 …て、あ!大本さやさんだよね。」


なんか馴れ馴れしく名前を呼ばれた。


「…は、誰だよ?」


見た目、爽やか少年風。なんか、背中に花背負ってるかんじの。

見覚え全くねぇんだけど…

本当に誰だこいつ?


「あ、僕は桜葉高校の(赤苗字)(赤名前)です。

 生徒会長やらせてもらってます。^^」

「…」

「今日はね、(姫苗字)さんにお願いがあって来たんだけど…」

笑顔胡散くさっ…!

よくも初対面の相手にそんな笑顔振りまけるよな

桜葉高校ってことは(人5)とおんなじってことか…?

あ、ということは一応オレも在籍してることになってたっけ

一日も出席したことねーけど。

てか生徒会長様が直々に何の用だ?

ここ学校の最寄りでも何でもないんだけど

なんでここにいんだよ

…コイツ、何か嫌いだわ。

(赤名前)「かな…って聞いてる?

 聞いてないよね、その表情は。笑」

「…あ?」

うん、確かに聞いてねーけど

なんだろうな…この…人を小馬鹿にしたかんじ…

すっげーウザい。

返事をするのもめんどくさくなって

ソイツに背を向けて歩き出したら。

(赤名前)「…ねぇ、逃げんなよ。

 コレいらないの?」

そう言ってソイツが見せてきたのは

「なんでおまえが持ってんだよ。」

(赤名前)「何でって、さっき(人1)さんが落としたんだよ。

 スマホって必須アイテムだもんね。

 無いと困るでしょ?」

「あー…」

そういえばさっき株価チェックして

ポケットに入れかけて…

コイツにぶつかったのか。

「拾ってくれたのはどーも。

 で、返してくんね?」

(赤名前)「えー、どうしようかな~」

本当に面倒くさいなコイツ…

すっと返せやボケが

(赤名前)「じゃあさ、僕のお願い聞いてくれないかな?」

心ん中で毒づいていると

もっと面倒くさい言葉が聞こえてきた。

胡散くさい笑顔に辟易しながら

話を無視してそのまま出口に向かう。

すると少し慌てたように

後ろからそいつの声が聞こえてくる

(赤名前)「あ、ちょっと。

 コレいらないの?」

「欲しければお好きにどーぞ。

 オレ以外には開けられないようになってるんで

 まー、気を付けて。」

(赤名前)「つれないなー。笑」

「生徒会長さんも色々大変みたいだけど

 オレなんかに構ってないでお勉強がんばったら?

 じゃーね。」

(赤名前)「…そっかー。

 じゃあ、はい。今日は諦めよーかな。

 また明日、今度はお家に7時に迎えに行くね。」

「いや、来んな。

 互いに無干渉でいいじゃん、めんどくせーし。」

肩を軽くたたいてすれ違う

あー、マジでウッゼェ。

なんなんだよアイツ。

クソ腹が立つ。

しかも何だ、あの表情。

すれ違いざまに見たソイツの顔は

憎しみを込めたようにオレを睨んでいた。

オレが何したっていうんだよ。

こんなにも腹が立つのは、きっと。

こんなヤツを見ると

昔のオレを思い出すからで。

あのバカみたいに純粋で

何でも一生懸命やってた

醜い自分を

思い出させられてしまうからだ。

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