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モテる女はコロナ渦でも彼氏ができる

作者: 七村 沙友
掲載日:2023/01/04

 モテる女はコロナ渦でも恋愛をしている。

 どこにそんな出会いが転がっているのか、本当に不思議である。


 私はコロナ渦以前もモテない女なので、無論今の状況が始まってからというもの、新たな恋愛は一つもできていない。けれど私の友人たちをみてみると、コロナ渦以前から周囲の男を翻弄していた女たちには、だいたい今も恋人がいるのである。



 私の友人の中でモテ女ランキングを開催したら、トップを争うモテ女が二人いる。一人目をA子ちゃんとしよう。


 彼女はまず、顔が可愛い。なので、私と二人で並んでいるときなんかは、誰かが「A子さん、可愛いです!」という風に声をかけると、私だけ何も言われないということがよくある。こういうとき、私はどんな反応をすればいいのか困ってしまう。声を掛けた人に共感して、「本当に可愛いよね!」と言うべきなのか、一緒に喜ぶべきなのか、真顔でいるわけにはいかないので、だいたい私は微笑んでいる。苦笑いにならないように内心は必死でいる。たまには、「私も可愛いって言ってよ!」と突っ込みたくなるときもある。けれど声を掛けた人が、「可愛いです」と義務のように私に言う様子は聞くに堪えないので、私はただ黙ってにこにこしている。


 そんなA子ちゃんは、顔が可愛いだけでなく、性格が素晴らしく良い。優しく、穏やかで、人に気づかいができる。私は彼女の性格の良さ、ノリの良さ、後は親しくなった人には見せてくれる変人なところが好きで、長く付き合いを続けているのだが、それらの性格も彼女がモテる理由である。男たちは特に、彼女の穏やかさに惚れてしまう。


 そんな彼女は、学生時代は常に恋人がいて、それ以外にもよく男からアプローチや、告白も受けていた。一度振られても諦めきれず、数度に渡って告白していた男の子までいる。私はあらゆる異性からモテ続ける彼女を前に開いた口が塞がらなかった。そして、A子ちゃんは現在、コロナ渦以前から恋人がいて、その人と長く付き合っている。


 私が彼女のモテ女度を表すとすれば、彼女は “魔女級”である。




 二人目は、B子ちゃんとしよう。

 彼女はまた可愛らしい顔立ちで、肌が透き通るように白い。目はくっきりとした二重で、まつ毛も長く量も多い。にきび体質で、目は奥二重、まつ毛はすかすか、長さは短い私とはまるで正反対だ。


 そんなB子ちゃんは、性格は穏やかだけれど、はっきりと自分の意見を持っている。たまに私が頓珍漢なことを言うと、鋭いツッコミが飛んできて私をヒヤリとさせる。彼女はまた、周囲にも流行にも流されない。例えば、彼女は周囲の女の子たちが仲良しグループを作り始めても焦ったりしない。自分と息が合う人がいれば、その人と一緒にいるというタイプだ。また、流行っていて皆が見ているドラマがあっても、彼女は矛盾点や不自然な部分に気づいて指摘したりする。それを聞いた私は、「そんな視点もあるのか!」と、彼女の物の見方にただただ感心するばかりである。


 ただ、彼女は男の前では穏やかで可愛い部分だけを見せるため、多くの男たちが騙されて寄ってくる。正直に言うと、ずるいと思う気持ちはあるが、なんとも上手に男心を掴んでいるなと感心もする。私はB子ちゃんがこれまでに付き合った男について一人一人詳細を聞いて、彼女は実際何人だか分からないと言い、そんなことにはあまり関心を寄せていない様子に恐れ入った。私だったら、今後どれだけ多くの人と付き合うことがあっても、人数を忘れることはできないだろうし、数に執着してしまうだろう。


 そんなB子ちゃんは現在、高校時代の彼氏とよりを戻して、一年くらい付き合っている。


 私が彼女のモテ女度を表すとすれば、彼女は “悪魔級”である。


2021年9月に書いたエッセイです。コロナ渦が始まって1年半くらいのとき。

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― 新着の感想 ―
[一言] 経験を積めば成長する、ある意味真理だわな。
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