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第十五話 名とカレー
「夢をかなえるゾウ」は感動系恋愛小説、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」は落語の演目、「チーズはどこへ消えた?」は名作絵本のタイトルだと長い間思っていた。
名が体を表すというのは嘘っぱちだ。
名はただの入り口に過ぎない。
誇張でも何でも、まずは興味を持たせる。
勝負はそこからだ。
インド料理には本来カレーというものはないらしい。
タミル語で食事とかいう意味のカリを英国が誤って広めたとか。
ちなみに誤伝した言葉の代表格にサハラ砂漠があるが、英語圏ではThe Saharaと呼び重言にはなっていないらしい。
ともかく、身近なものの語源にも意外な面白さが隠れているというお話。