表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
七章 南極奪還
97/98

5話 久しぶりの再会

 久しぶりの再会




 ある部屋に入ると、そこには3名の紀光がいた。そのうちの一人はホログラムだけど、凄く知った顔だった。


『やあ、式』


「睦?」


「ふう、やっとボディ再生が完了したよ。っと、お久だね。皐月」


「え、うそだ。希和!」


「「「え、何がどうなっているの?」」」


 思わず、私たちの声が重なる。だって、会えるとは思わなかったんだもん、しょうがない。


「な、なんで2人ともいるのかしら、と言っても、睦はホログラムだけど」


 するとここまで案内してくれた、怪しすぎる紀光、令華は、


「有事に備えて、私は、ゴトに敵対していて、かつ神奈のいう事を素直に聞かない人物を探していたんだ。そして、此処にいる4人を集めた。だが、すでにゴトに狙われていた睦、希和の2名は個体データをコピーさせてもらい、それを再生させてもらった」


「な、成程、なら2人はコピーってわけだね」


『そゆこと、だけど、ボクたち自身が、神奈のコピーだから、コピーのコピーと言ったところかな?』


 笑いながら、睦が言う。コピーの概念があまり気にならないみたいね。そして、奥の方で、機械を操作していた紀光がやっと此方を向いて、


「あ、自己紹介してないね。私は弥生。って君たちか。おひさ―。弥生だよ」


「ああ、機械世界の! あれ、文と一緒にいたんじゃ?」


「文は、神奈に従う予定だったみたいで、少しそりが合わなかったから、こっちに来たんだー。っと君が話したいのはあたしじゃないよねー、じゃ、あたしはこれで」


 そう言うと、弥生はまた機械を操作しだした。


「じゃあ、積もる話もあるだろう。とりあえず、この子を尋問したのち、一人一人で会話っする時間を設けようじゃないか」


 皆で、ギロッと藤堂を見る。


「い、いや、分かった。話す、話すから、にじり寄るのをやめてー!」


「ほう、じゃあ話してみてよ」


 皐月が先陣を切って聞いてくれた。すると、藤堂は、


「いや、あたしじゃ使い物にならないだろうからー、次の世代を生み出すことにしたんだよー」


「いや、あなたが使い物にならいなんてある筈無いわよ。この戦闘狂と良い戦いしてたんだから」


「それも、裏技使ってただけだよー」


「裏技使おうが、使うまいが、強いのは強いわよ。でもなんでそれが死につながるのかしら?」


「そこについては、私、令華が調べておこう。さあ、4名は話があるだろう? そっちに部屋があるからそこでしてくるがいいさ」


 たしかに、奥に5部屋ある。だから、そのうち2部屋を使って話をできるわね。


「じゃあ、少し時間を貰うわ。ってホログラム状態の睦はどう話せばいいのかしら?」


『ああ、それなら、部屋にあるモニターに映し出すから、電源をつけてくれればいいよ』


「了解」



 睦



「まず、どこまでの記憶があるのかしら?」


 陸に尋ねると、意外にも、


『それが、君を寝かしたところまでしか覚えていないんだ』


「意外と直近じゃない」


『そうか。では、君の話を聞きたいんだが、いいか?』


「ええ、長い話になるわよ」


『いい。ちゃんと聞くからな』


「じゃあ、まず私は睦が連絡してくれていた、里親の一家にお礼を言って旅に出たわ。それから……」


 私の話を静かに、それでいて、いいタイミングで相槌を打ってくれる。やっぱり、睦は優しいわね。そして話終わり、睦は、


『頑張ったんだね。それに、良い出会いもあったみたいだ』


「ええ、頑張ったわ。でもこの旅もこれで終わりかしら。太陽神に集まってもらえば、なんとかこの世界も運営できるのでしょう?」


『まあ、そうなんだけど、後二人、ラーと、不明な一人がいるはずだ』


 睦は急に口調を引き締めた。私もそれにつられて、姿勢を良くする。


「ええ、けど、ラーと、もう一人に関しては、文と皐文が何とかするらしいから大丈夫よ」


『成程、やっぱりそうなるか。ではすこし、話をしよう。まず、皐文たちがしようとしていることは知っているか?』


「えーっと、たしか、上の世界と交信して、データリカバリーを行うみたいな話だったと思うけど」


『そうだ。上の世界は知ってはいるとは思うがこの世界を作った世界の事だ。そしてこの世界は上の世界のPC内にある。つまり、データリカバリーとはどこかの世界が、昔の世界に上書きされることをさすと思われる』


「な、成程。じゃあ、その世界がラーの居る世界、と言う事かしら」


『だろうな。ラーが居たのは、絡繰世界。あそこが恐らく上書きされるだろう。まあそこまではいいとして、その後だな。恐らくだが、皐文たちはその世界を残そうとするだろう。ほかの世界を元から見捨ててな。ボクは、その精神が許せない。すべてを救うために考えを巡らせるぐらいはしてほしいんだ。それに、これは不確定だが、神奈はボクたちの意思を統合するつもりらしいんだ。それは嫌だ。だから』


「まあ、そうよね。けど、ゴトに与するとかは言わないでね。あいつらのやり方は好かないから」


『それは大丈夫。ボクたちもあいつらは好かない。だから、次のゴトvs神奈の戦いが起きる時には、ボクたちは第三勢力として戦いに向かう予定だ。まあその戦いが勃発するかはわからないがな。でも次に起きる戦いは、世界と神奈たちが戦うことになるだろうな。』


「成程」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ