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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
七章 南極奪還
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4話 藤堂を探して

藤堂を探して




 私たち、式、皐月、雛は藤堂を探しているけど、なかなか見つからない……。

「どうしようかしら? 全然姿すら見当たらないわね」


「気配もないね」


「け、けど、視線は、か、感じるよ」


「え、そうなの?」


「分からなかったよ」


 私と皐月は顔を見合わす。すると、雛は小声で、


「7時の方向。け、けど距離は遠いね」


 成程、そこまでわかっているのね。なら、


「皐月、その方向に見えにくいけど見える様に、ホログラムで移動する私たちを作れる?」


「うん、可能だよ」


「じゃ、じゃあ、あたしたちはここで待機だね。ちょうど影だし」


「ええ」


 私たちが移動しているように見せるホログラムを作成してもらって、私たち自身は物陰に隠れた。するとたしかに雛の言っていた方角から、動く影があった。


 コソコソとその影に接近。やっぱり! 藤堂だわ。後ろからこっそり接近して、あ、こちらの姿が見つかった。


「な、じゃあアレは!?」


 すぐに踵を返す藤堂。しかし、私たちも走り出し、


「アレは偽物よ! さあ、話を聞かせなさい!」


「あんたたちにあたしの目的を話す必要なーい!」


「いや、あなたの目的が、最終的に、あなたの死につながるらしいのよ。だから、それを止めたいんだけど」


「それでも嫌よー! あの爺さんに負けるような人を信じられる筈が無いー」


「それなら、僕たちと戦って此方が勝ったら、話を聞かせてくれるかい?」


「嫌―」


「勝つ自信がないのかな?」


「3vs1なんて、負けるに決まっているでしょー」


「な、なら、あたしが……」


「それならいいよー」


 あ、かかったわね。雛は私たちの中で一番強いから、これで聞き出せるかしら。こうして雛と藤堂の戦闘が決定した。


「じゃあ、いざ尋常に!」


 二人が構える、ちなみに、雛は、武工を出して雷切を装備、藤堂は長槍を装備している。


「勝負!」


 先に動いたのは、雛。素早く接近する。そしてそのまま居合で、


「早!!」


藤堂は驚きつつ、腰に差していた脇差で防衛。藤堂は接近されてしまったため、長槍が使えない。


「ねえ、式。さっきの戦い、ルーとの戦いなんだけどさ。多分だよ、雛は負けてないんだ」


「え、じゃあ、私たちが生きているのは、雛のおかげかしら?」


「おそらくだけどね。やっぱり、雛は戦闘能力が一つ抜けているよ」


 たしかにそうだ。現在も、藤堂が脇差で応戦しているが、なんとも出来ておらず、このままじゃすぐにでも勝てそうだ。


「こうなったらー」


 なんか知らんけど、いきなり藤堂が間合いを取る事に成功した。そして、長槍で互角に戦いだした。


「ど、どうして! 何か能力を使ったのかしら?」


「そうだよ、彼女の能力はわからないけど、凄いよね」


 何処かから、知らない、いや知っている声が聞こえる。2人の紀光が現れて、2人が戦っている1人の仲裁(物理)と1人は私たちの前に立ちはだかった。


「久しいね。さあ、あの時の報酬です。受け取ってください」


「あ、胡散臭い奴」


 そう言って、彼女は通信端末を操って、此方にお金を渡してきた。


「あんたが教えてくれたから、助かったけど、でもね、なんで、アレを追っていたのかしら? もし、ゴト側の人間ならここで倒すわよ」


「え、違う違う。まあこちらに来てくれ」


 その間に、他の紀光が、藤堂は押さえつけられていた。


「歩きながら少し話そう。まず私は陽。ゴトを恨んでいる」


 と藤堂を抑えている人が声をかけて来た。


「そうなのね。私は……」


「知っている、ああ知っているさ。皐月、雛、そして式君たちはよく注目していましたからね。おっと私は、令華。機工使いの中には私と同じ読みの子がいるが、文が頭回らなかったからでしょう、何故ならあの機工使いの子の名前は文がつけたからだね。まあそれは置いておいて。では合わせたい人がるのでこちらに入ってくれ」


 とドアを指さした。


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