3話 ルーと藤堂
ルーと藤堂
「おう、三人とも起きたかのう」
私は目を覚ますと、まだグワングワンしている意識をシャキっとさせるために、周りを見渡す。まだまだ視界が揺らいでいて、爺さんが、機械をいじっているのしかわからない。そして、その爺さんがこちらを見ずに話しかけてくる。
「え、ええ。ってあんたに倒されたのよ!」
「そうじゃな。では、話をしようかのう」
「スルー!? って、そんなのどうでもいいから、皐月と雛は?」
「僕はココだよ」
「あ、あたしも起きてるよ」
少し安心。二人とも大怪我もなさそうだし、意識もある。
「で、話と言うのはだな。あの娘っ子が自害しようとしているのを何故お主らは手助けしたかについてなのだが」
「「「ドユコト?」」」
「おや、知らんのかい」
「えっと、あの子自害しようとしていたんだね? でもなんで?」
「わからんのう、だが、それを阻止する方法はある。この機械に触らせないことじゃ」
と言いつつ、爺さんは機械を触り続けている。でも、それなら、
「なんで爺さんはこの機械を触り続けているのかしら?」
「ああ、それがのう、さっきの戦いのときに、少し触られたのでな。悪魔を取り除いておるのじゃ」
コンピュータ―ウイルスのとこかしら?
「そうなのね。それは悪かったわ。で、どうやって自害しようとしているのかしら?」
「ん? それはのう、自身の命を使い切って、次の世代を作ろうとしておるんじゃ」
「え、それはまあ悪いとは言い切れないんじゃ、自身が死ぬのはやりすぎだけど」
「そうだね。次世代を育てるために死ぬまではやりすぎだけど」
「お主らはあの子の年齢を知らんから言えるんじゃ」
「な、何歳?」
私たちはつばを飲み込んで、爺さんの言葉を待つ。数秒ためた後、
「12歳じゃ」
「「「若すぎだよ!」」」
思わず、3人で同じこと言っちゃった。でも、しょうがないよね。だって、
「なんでその年齢で自分の事諦めているのよ!」
「知らん」
「そ、そっか」
皐月が、茫然と答える。なんで知らないんだろう? なんか怪しい。
「じゃあ、私たちはあの子、藤堂って名前だっけ? を探しに行くよ。って言うかあんたの名前なによ」
「そうか、頼んだぞ。儂の名か? ルーじゃ」
少し事態が呑み込めないまま、とりあえずここから離れることにした。事情が知りたいけど、でも教えてくれなさそうだしね。それに、爺さんが嘘を言っている可能性もあるから、何とも言えないわね。
「さて、三人で話し合いましょうか。どう思う? あの子は本当に死のうとしているのかしら?」
「うーん、よく解らないけど、爺さんが嘘いっているんじゃないかな?」
「と、とりあえず、両者から話を聞きたいね」
二人とも懐疑的の様ね、私もそうだけど。
「じゃあ、とりあえず藤堂を探しましょう」
「「うん」」




