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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
一章 紀光探し
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9話 旅立ち

 旅立ち


宿に着いて、夕食を食べ、部屋の鍵をもらったが、私達は、皐月の部屋で、話をしている。

「あの人は、機工の欠点を知らなかったみたいだね」

「そうね、機工を二つ使用すると、脳が過負荷で焼き切れるらしいからね」

「それにしても、あの人はなんで、僕の機工の事を盾って言ったんだろうね? 機工は、兵器工場で作れるものに限る筈なのにね」

「そうね。盾は鍛冶で作れるから、機工には入らないはずよね。だけど、彼女の使っていたのは盾の機工だったわ。アレは機工の定義から離れているのよね。考えられるのは、真似て作った人がいるという事かしら?」

「そうだね。だとしたら、誰がそんなことを?」

「気にはなるけど、私は睦に会えればいいからね」

「そっか」

少し皐月は悩んでいるようね。何に悩んでいるのかしら?

「よし、決めた! 式、明日何時に出発するんだい?」

「そうね、予定としては、9時ごろにこの村を出るわ、見送りにでも来てくれるのかしら?」

「ううん。考えたんだけど、僕も君の旅に付いて行ってもいいかな?」

「理由は?」

「この村に居づらいっていうのもあるんだけども、一番は僕も紀光グループの本部に、興味が有るんだ。希和も睦も幹部なんだろうけど、本部には居なかったんだ。だとすると」

「その本部の人がどんな人なのか気になるわけね。いいわ、行きましょう」

「ありがとう。じゃあ僕はお婆ちゃんと話してくるよ。君は部屋に帰って寝てていいよ」

「わかったわ」

私は皐月の部屋にあるゲームタイトルを見るのをやめ、部屋に戻った。


次の日


「本当に行くのかい?」

「うん、お婆ちゃん。僕は行くよ。やっぱり希和さんが、いや、紀光グループがどうなったか気になるからね」

「それだけじゃないんだろう? ばあが、村のみんなを説得するから、ここに残らないかい?」

「ごめん、お婆ちゃん。それも理由なんだけど、それは一番の理由じゃないんだ。一番の竜は昨日言った通りだよ。だから、僕を笑って見送ってくれないかい?」

お婆さんは涙をぬぐい、にっこりと笑うと、

「分かったよ。行っておいで私の自慢の孫後これを持っていきなさい。この斧は、ばあが昔使ってたものだよ」

その言葉に皐月は頷き、コントラバスケースに入った斧を受け取る。

「ありがとう、行ってくるよ。毎日、メールを書くからね」

私達は、手を振り歩き出す。

「で次は何処に行くんだい?」

 「二つ機工があれば、検索範囲を広げられるって聞いたんだけど」

「それをするのかい? うん、いいよ」

「て、いいの? これ同期が必要なのに?」

「君に助けてもらった命だ。君のために使させてよ」

「命を粗末にするもんじゃないわよ。でもありがとう」

近くの森に入ったところで、二人で機工を操作。同期を開始。

「これで機工の検索範囲が広がるわね」

「そう言えば、ネットにつなげてみたかい? そうすれば、大雑把だけど、機工の位置は探れるよ」

「へ? そうなの?」

「うん、ただ、この世界には本部はないと思うんだ。あるなら密集して場所が表示されるはずだからね。この世界にはあと2つ表示があるね」

「じゃあ別世界に渡るしかないわね。魔法陣をあの森で描くわ」

「うん、任せたよ。けどどの世界に飛ぶんだい? ここはマギア界だから、行くならミカニ界かな?」

「あ、ここではそんな言い方するのね。私の世界では、1から6に番号を振り分けていたわね」

「そうなんだここでは、機械が強いのが、ミカニ界、機械繁栄、魔術も存在するのが、メガスミカニ界、魔法が強いのが、マギア界、魔術繁栄、機械も使えるのが、メガスマギア界、中庸世界が、メソテース界、すべてが最高の世界が、イペロコス界って呼んでたよ」

「こっちは私のいた世界、ここの言葉だと、メガスミカニ界が1の世界、メガスマギア界が2の世界、ミカニ界が3の世界、メソテース界が4の世界、マギア界が5の世界、イペロコス界が6の世界だったっはずよ。とりあえず、ミカニ界に行こうかしら」

「うん、じゃあ行こうか」

二人で、陣を構成、そして私達は飛び込んだ。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。月読雨月です。

 次は違う話を二章上げて、またこっちの話を上げることになります。

 この話は、旅ものを書きたいなと思い、書いたものです。まだ導入ですが。後一人称の書き方? を変えてみました。多分一人称でやるならこれが良いと思っているのですが、3人称のほうが向いているかもとも思っています。ではまた次の話も読んでいただけると幸いです。

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