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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
六章 火の機械世界
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17話 カレーを食べたい

 カレーを食べたい




 部屋について、4人で部屋に入る。


「来たわよ。で、どういう話かしら?」


「そうだな、七日前に強制終了され、昨日この世界が、再起動された」


 それを聞いた瞬間、私たち3人は文に追い出された。


「で、話は聞かせてもらえないのかしら」


「ああ、悪いが、この話は聞かせられない、かなりやばい話だからね。大丈夫だよ。この戦いが終わったら、聞かせられるから」


「ええー本当かしら?」


「まあ、文を信じようよ」


「う、うんそうだよ」


「……分かったわ」


 つまらないわね。しかも世界の再起動ってどういう事よ。そんなことを考えつつ、今度こそ食堂へと向かった。


「やっぱり、時計おかしいよね?」


「うん~。そうだね、ってあれ~? 端末に連絡が~」


「僕の方も来ているよ」


 奈波と光が話しているわ。しかも二人の時計もおかしいのかしら? 声をかけようとしたけど、二人とも行ってしまったわ。私たちの来た道を行ったところを見ると、文に呼び出されたのかしら? ズルい! まあいいわ。とりあえずご飯食べるわよ! というわけで私の朝ご飯はカレーです。楽しみだわ!


「申し訳ございません。今日はカレーの日ではありません。今日のAメニューはあんかけラーメンです」


「……こんな世界滅んでしまえ! いや、言い過ぎかしら。でも、カレーがないなんて! やっぱり世界滅んだ方がいいんじゃ?」


「いや落ち着いてよ、式。そこまでカレーが良かったのかい?」


「私はカレーが一番好きなの! だからこそ」


「いや、僕もカレー好きだから判るけど、世界滅べ、は言い過ぎだよ」


「そうよね。でもなんでカレーがないのかしら? ここはたしか、全自動で料理作っているのよね」


「そうだね。てことは、七日ズレた可能性はあるね。ほら、時計が七日ズレているからさ」


「う、うん。そうだ、ね。だ、だから、あ、あき」


「諦められないわよ! よし、私が、カレーを、作るわ!」


 と言う事で、キッチンを借りて、料理を開始する。

 先ずは玉ねぎを切りつつ、鍋にバターを入れて、火にかける。玉ねぎが切れたら、鍋に入れて、次はジャガイモと人参ね。切って、切って、っとこれを鍋に入れて、肉を切って入れてと、肉に火が通ったら、水入れて、煮込んで、良い感じに火が通ったら、


『みんな、申し訳ないけど、甲板に集まって』


 はい終わったー! カレーの途中で集合とか、ホント無いわー。文、呪うわよ。

 

 そんな感じで、甲板に集合。波の音がうるさいわ! さて、どんな話かしら?文が先頭に立って皆に、


「皆、少し作戦を変更するのだけど、その作戦立案を、アミと皐文に任せることになったんだ。だから、二人の言う事を聞くようにって話だよ」


「え、そのために私はカレー作りを止めさせられたの?」


「え、うん。そうだけど」


「こちとらカレー作ってたのよ! おいしくできなかったら、明日カレーにしてよね!!」


「あ、ハイ」


「よっしゃあああああ!」


「……いやナニコレ? まあいいや。じゃあ僕たちは、夜まで動けないって事でいいのかい?」


 奈波に呆れられている気もするけど、まあいいわ。たしかに、その作戦の穴は彼女の言う通りだからね


「いや、それが、14時に敵襲が行われるって話だよ」


「どこからの話だよ」


「それは秘密だよ」


「何故に? めっちゃ気になるんだけど」


「まあまあ」


「とりあえずここで解散だよ」


 あ~あ、カレー作ってたのに~。まあいいや、続きの過熱で何とかなるかもしれないから、やってみようかしら。っと、機工に通信が入っている?

 (情報が洩れている。なのでさっきの時間は嘘、この情報を誰かに連絡している人を探して。ちなみに、本当の襲撃時間は17時)

 回しを見渡すと、驚いている、雛と皐月が見つかった。そして二人ともこっちに来て、


「今の見た?」


「う、うん通信で、来た、ね」


「とりあえず、魔法少女たちに当たるわよ。あいつらが一番怪しいからね」


「う、うん」


「いいよ」


 あ、カレーが!! まあいいわ。何故なら明日がカレーなんだから!


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