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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
六章 火の機械世界
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8話 空飛ぶ円盤

 空飛ぶ円盤

 

 

 

 爆撃をして、数分。指示通りの 場所を爆撃して、味方への誤爆は無い。それにしても、まさか、式がやられてしまうなんて。でも回復できるらしいからいいかな? そろそろ敵が帰ってきてもおかしくはない。気を引き締めないと! そんなことを考えているところに、ブォンと大きな音を立てて、上空に大きな円盤が現れた。そして基地内の建物が光り、敵が少しずつ戻ってきていることが判った。何故なら、あの光は転移の光、それに生体反応が湧いて出てきているからだ、その転移の為に空の円盤を使ってサポートしている構造は、よく解ってないけど、なんか、一度あの円盤に転移したほうが効率よく、転移できるみたい。


「なら、上空の円盤を落とすべきだね!」


 ミサイルを準備……よし! 攻撃開始。こ、う、げ、き、だあ! まず飛行用の機械を破壊する! 多分、あの出っ張っている丸い部分だよね。攻撃! 


「あ、あれがそうだね。雛は攻撃を開始しているよ。僕たちも行くよ!」


「い~く~よ~!」

 

 お、仲間(敵を奪う敵)が来たみたい。なら攻撃を強化していくよ!ミサイルを順次撃っていくやっぱり何発でも撃てるのって気持ちいい! 次弾はすべてヴィーナスが作り、サターンが送ってくれている! いつもだと、自分の魔力で次弾を作ったり、鉄を消耗して、機工内で作っていたけど、かなりこれは楽できるね。でも、その間にも出てきている、飛行部隊を機銃で狙って行く。光と奈波もどんどんと落としていく。けどそれが限界だ。皆うまくやって……、いやある程度下手をうってくれたら、あたしが戦う事も多くなるのかな? なら、ある程度へまして。とか考えていると、円盤は落ちだした。

 

『よし、一時撤退だよ!』

 

 サターンに通信そして、皆に発光弾で合図を送る。これで、此処は終わり……。

 

 

 

 皐月のターン

 

 

 

 え、なんで? 敵は円盤を攻撃しだした。落ちる前に粉々にするって事かな? たしかに、その方が被害軽く済みそうだけど……! ん? ていうかそっちの方がましなのかな? そんなことを考えていると、砲弾と矢が飛んでいくのが見えて、そして!

 

 轟音

 

 二撃で粉々になった。落ちていく。計算外の事が起きてしまったよ。どうするんだよ、文。このままじゃ、負けてしまうよ。

 

『皐文。作戦はうまくいったかな?』

 

『円盤が粉々になって、敵は健在。このままじゃ敵の親玉との決戦どころか、残った敵を倒さないと、アイツらには近づけないよ』

 

『そ、そんな、私の作戦が、崩れるなんて! どうしよう! 一時撤退かな? の方がいいよね』

 

『いいや、このままで行くわ。雛、奈波、光は再度発進。サターンは転移の準備! マーキュリーは、艦載機を飛ばして! 儂は全力でリソースを作り続ける』


 そのヴィーナスの言葉に、アミが、

 

『そこまでして、あの敵は今すぐ倒さなくちゃいけないの?』

 

『僕たちは、どうにかして、エルピスを集めなくちゃいけないからね、僕はなんとしてもやるよ』

 

 奈波の言葉を聞いて、僕は思わず、

 

「僕も、アミの言葉に賛成かな? 一時撤退したほうがいいかも。修理や修復はされるだろうけど、死んだ人間は生き返らないから、人員は減ったままだよ。なら、少しこちらも回復したほうがいいかもね」

 

 二人の意見を聞いて、ヴィーナスと奈波は少し間を開けて、

 

『分かったわ。儂も少し頭を冷やすべきだね。じゃあ、一時撤退よ!』

 

『うん』

 

『分かった』

 

『了解』


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