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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
五章 反乱軍と共に
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13話 骨を切らせて骨を断つ

骨を切らせて骨を断つ




空から、銃弾の雨を降らす。けど、全然皮膚を貫通しない。ど、どうなってるんだよ。


「しょうがない! 皆一旦離れて、防御態勢に!」


ミサイルを撃ち込む! 空いている天井から、外に出て、レーダーで皆が大天守から出たことを確認。皐月が、天守閣への道に逃げ込んで、そこに駆逐艦を展開したことも確認。なら!


「発射!」


逃げた皆が、束縛魔術を発動したことも感知。けど、すぐ、振り払われているのも解る。でもさ、


「遅いよ!」


ミサイルが直撃これで、いや念には念を! ミサイルを後3発撃ちこみ、その後で、魔化を構えて、飛び降りる!


「肉を切らせて骨を断つ。こんな戦法を俺がとることになろうとは」


やっば、ここで死ぬんだ。ああ、でもあの手がでもでも、


「分かっていますわ! だから勝ちなさい!」


え、な……んで? 脳裏によぎって、けどその作戦はダメだって思ったのに、なんで、その作戦をあなたが実行するんだい! なんであたしの身代わりになるんだ! 能力で、あたしの身代わりになって、倒れる杉谷の姿が目の端で見える。でもおかげでなぜか巨大化した刃が届く! 敵の額から微量血が出ている。なら、そこに刃を突き立てる! 魔化が突き刺さり、そのまま、敵は魔力へと変換された。あれ? 魔化って、たしか無生物しか魔力に変換できなかったような……まあいいや!


「皆、義和を知らないかしら? 儂はあいつを抑え込むために、ここに来たのだけれども」


「義和? 聞いたことないなあ。と言うかヴィーナスがなんでここに?」


「我がプロトタイプが、交戦中。こちらに向かっております」


「成程、汝らは、紀光だね。なら、ここの皆で罠を張るわよ!」


「御意」


「汝らも暇なら手伝ってね」


あたしたちを見て言ってきたから、


「え、あ、はい!」


と答え、私たちは罠の手伝いを始めた。


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