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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
五章 反乱軍と共に
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7話 作戦会議と流言

作戦会議と流言




「まず作戦を説明する。正門から堂々と突破する。そこを守るのは3人の強者だ、一人は、スゴンド・ソルダ、槍の使い手で、千里眼を持っているそうだ。一人は、アーム・ソーブル、生命力の吸収ができるそうだ。一人は、杉谷 真美、防衛面が優れているそうだ。だが、ここを突破すれば、洗脳をしている太閤に近づける」


机の上に置かれている、見取り図(5段あり、ホログラムで生成されている)を見てみると、


「え、正面から? どうして?」


すると、もう一枚の、一番下にある見取り図をタッチして、拡大した。


「地下に搬入口が有るらしいんだ。だが、そこから入るのは困難だ」


「ああ、確かにね。とても攻め入れそうにないわ」


図面を見ると、隠れる場所のない、道が続き、入り口には敵が隠れる場所、検問があることが分かる。


「なら、正面から入るのが定石ね。なら私たちが、そいつらを抑えるわ。私たちみたいなぽっと出の人間はそこで捨て石にしちゃってよ」


「……分かった。だが、その考えには穴があるがな」


「どういう事?」


「ぽっと出に背中を任せられるか、という話もあるという事だ。まあ私は君たちを信じているからな」


「OK」


「で、中では、まず洗脳を行っている、太閤を倒す。次に、太陽の騎士を私が抑える。その隙に皆で太陽を固定した奴を倒す。この作戦で行くぞ」


「了解!」


「御意」


「承知」


よし、会議終わったわね。じゃあ私は革命軍のみんなと話そうかしら? そう考えつつ、通路に出ると、ちょうどいいところに、最初に声をかけてきた青年がいた。


「あ、君は、機工使いだな、聞いたよ、門番と戦ってくれるそうだな。ありがとう! あいつら強すぎて、手も足も出なかったんだ」


「そうなの?」


勝てるかしら? それは置いといて、


「そういえば、どうしてあなたたちは、反乱軍をしているのかしら?」


「ああそれは、この世界、自由がないんだ。けど、ここの世界の一般人は仕事を出来る事、服を着れること、住処がある事、食べ物が食べられることに満足していて、自由を知らない。だから、僕たちが反乱するしかなかったんだ。皆自由を知らないからな。僕は自由を知ったから、その自由の楽しさを皆にも知ってもらいたいんだ」


「じゃあ自由のために戦っているのね」


これは良い事聞いたわ。これで、


「でもいいのかしら?」


不信感を少し焚き付けるわよ。


「ん? 何がだい?」


「この戦いの後、自由はないと思うわよ?」


「どういう事だ?」


よし、人通りの少ない通路まで、付いて来てくれたわ。ここから詳しい話をしていくべきね。


「だって、円卓機工って、機械世界からの侵略軍で、戦いが終わった後は、機械世界の支配下にはいるって事になるわね」


「そ、そうなのか? だが」


「そして、機械世界は他の世界に侵略しようとしているわ。だから、あなたたちは、先兵や労働力として、搾取されることになるわね」


「そ、そんな事!」


心が揺らいでいそうね。これなら、


「あるわよ。けど大丈夫よ。この戦いの後で、裏切れば、この世界は奪われずに済むわ」


まあ、嘘だけど。恐らく、弱体化したこの世界を、円卓機工が見逃すはずがない。持ちこたえて数日かしら?


「そう、なのか? ……いや少し考えさせてくれ……」


「うん? 私はただ可能性を言っただけで、回答は求めては無いわ、じゃあね」


私は堂々とした態度で立ち去った。結構緊張したー! これは大事なことだからやらなきゃだけど、しんどいわー。

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