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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
四章 賢者の吸石
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22話 神との対話

神との対話




僕は見たんだ。もう一つ何かが落ちて来ていたことを。それを探して、僕は大陸の端まで来ていた。


「はあ、はあ、はあ。何故だ、何故、私が負ける! 俺様は最強のはずだそれなのに!」


やっぱりいた、さっきの石の残りだね。とりあえず、丸に斬ろう。小石にしていしまおう。斬帰で丸く斬れば再生もできないはずだ。


「ん、誰だ!」


こっちに気がついたかな? なら突っ込んで! 右腕を落として、左、首、足斬っていく。


『待て待て待て! なんで再生できないんだ! なんでなんでなんで! せっかく最強になったはずなのに!』


そして僕は、石を回収したんだ。




「何を祈っている」


何故か、太陽神に絡まれた。


「雛が無事帰ってきてくれるように願っているのよ」


「そうか」


「そうよ。ああそうだ、文に言われて、太陽神皆集まっていてほしいとの事なんだけど、どうかしら?」


祈りのポーズを崩さずに目だけを太陽神に向けて聞いてみた。


「なぜ我が行かなくてはならない?」


「世界をかき乱す敵に対抗するためよ」


「ほう、今のような輩が現れるという事か?」


「あれ以上にやばい奴らが現れるわ」


「よかろう、手伝ってやる。では参ろうか」


「道案内はいる?」


「いや要らん」


「へ? 場所わかるの?」


「我らが集う場は決定済み。そこに向かう。アドレスを教えよう」


「あ、ありがとう」


機工が反応しているわね。ん、確かに機工にアドレスが入ったわ。


「来たわよ」


「では、参ろう」


その一言で姿を消した。うわ、怖かった。何かしらないけど、変な事したら死んでいたと思うわ。それはそうと、皐月は何処かしら? そう思い空を見上げると、ペガサスが下りてきているのが見えた。ペガサスを追いかけて、着地地点に行く。


「雛! 大丈夫?」


「う、うん。み、皆も、だ、大丈夫?」


「ええ、あなたのおかげよ」


「そう、よかった。す、少し寝るね。お休み」


とかわいい寝息を立てて寝始めちゃった。


「っと、間に合わなかったか。まあいいや、式、雛は無事かい? 後ごめん。賢者の吸石を逃しちゃったよ」


「ええ、皐月、雛は無事よ。って、あいつ生きてたの? ありがとう、奈波、光」


「どうってことないよ」


「いいんだよ~」


「うん、けど、わるさは出来ないと思うよ」


ん? 通話、ってたしか、早く戻らないといけなかったわね。それの催促かしら?


「はい、こちら式よ」


『式、すまん。こっちはもうええわ』


「え、どういう事?」


って、この声は礼華ね。


『こっちはウエアさん以外みんな逃げれた。鬼のおかげや。で、ウエアさんは、一人で戦ってくれて、そのまま連絡が取れんのや』


「今から探しに行くわ」


『……すまんなぁ。見つからんかもしれんけど、その場合は気を落とさんようにな』


「ええ、今から行く」


通話を切って、皐月のほうを向いて、


「皐月、今から船だせるかしら」


「うん可能だよ。奈波、ペガサスを出してもらっていいかな? あの山を越えて、海に出るよ」


「うん、僕たちも付いて行くよ」


「ありがとう」


山を越え海を越えて、またインドを目指して動き出した一行の同盟はまだ続く。

 お疲れ様ですここまでが4章になります。

ここの章は最初から書きたかった章なので、書けて満足したかったなぁと思っています。この章は、共同戦線がメインとなっていまして、そこをうまく書けたらなと思って書いたのですが、難しかったです。次の更新は、夢鬼と悪魔憑きの少女となっています。その次にこの話を更新するのでまた良かったら、読んで下さい。

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