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人探しの戦闘機工  作者: 月読雨月
二章 日本海戦
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14話 残った者

 残った者




「き、君だけは、ぜ、絶対に許さない! 此処で、葬り去る!」


雛はまだそこにいた。転移の陣を抜け出し、目の前にいる、刀を持ち、血まみれの、前髪で前が見えて無さそうな、もじゃもじゃ髪の青年だ。刀には何もついていないが、間違えなく、さっきの、紫波を貫いた刀だ! やっぱり、あいつが紫波を殺した奴だ! 絶対にやっつける。あたしは、紀光を胸に当てて、


「機工装着!」


基本は兵器を出すための、機工だが、違う使い方もある。これがその一つ、機工装着だ。小型に作った、戦闘機の装備や一部を、自分の体を鎧のように纏う。それが機工装着。手に装備された、小型バルカン砲を構えて、狙いを定めて撃つ! しかし、敵はそれを紙一重で回避。


「駆逐艦ごときに撃ち落とされた際は、王終わりかと思うたが、こんな所で、紀光に会うとは、運が良い。さて、紀光も殺したし、後は貴様も殺せばお終いだ」


アレは気力で、足を動かしている。だって、足は血まみれ、普通に倒れる出血量だ。見てそう思った。雛は天上に向けてバルカン砲を撃つ。


「どうした! そんな所を撃っても意味がないぞ!」


そう瓦礫が落ちるだけだ。足を動かしにくくする瓦礫を! もう一度、敵に向かい、バルカン砲を撃つ。


「ふん! 何度撃っても、っつ」


少し足の痛みで、動きが鈍る。そこを狙って、バルカン砲を撃ち込んだ。足を潰された男は何もできぬまま、ハチの巣になった。敵が来る前に、紫波と敵の落とした機工と思われる八角形の物を抱えて、魔法陣に乗り、魔法陣に魔力を送り、転移を開始した。

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