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短編集  作者: まさるしー
7/72

新、信、真

真夜中の住宅街。

シンと静まった世界を歩く。


ポツリポツリと電気の点る家が点在する。

あぁ、この箱一つ一つの中に人がいる。

僕のこの手の中にある箱と何が違うだろう。

「コラ!歩きスマホはダメよ」

記憶の中の君が僕を覗きこんで注意する。

……だけども。

「2人で話して歩いてたって周囲は見えなくなるじゃないか。

スマホだけがなぜそんなにも否定されるのか」

「屁理屈こねないの。ほら、危ないよ。」

電柱にぶつかりそうな僕の手を引いてくれる。


「ネットとリアルが逆転するこんな夜に君は何を思っていますか」

君のメールアドレスにあてて文章を打ち込む。

「満月が照らすこんな夜にこそ君と話したいなぁ」

少々感傷的だがまぁ送らないし。

ゴツン。けっこうな勢いで電信柱にぶつかった。

暫く頭を押さえて痛みに耐える。

どのくらいそうしてたのか。


ピロリンと着信を知らせる音がなる。

「ちょうど君のこと考えてたわ、電信柱に気を付けるんだよ?」

「もう遅い……」

反射的に返して気づく。あれ?なんでだ。

送信済みボックスに入ったメールを消してみたけど届いた言葉は取り消せない。

「救急箱持っていこうか?」

あの日と変わらぬ君からの言葉が続く。

「今、顔見たら恥ずかしさで破裂しそう」

「わかった。でも私もゆっくりお話ししたいな。

……私も今顔みたら破裂する自信ある」

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