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花火、綿菓子、浴衣
パラパラと最後の花火が柳のように落ちて消えていく。
何も空に咲かなくなっても君は空から目を離さなくて。
僕たちの日々の記憶が、綿菓子のように、触れたところからベタついていく。
ただ、
君がその浴衣姿を見せたいと思う未来に僕がいないだけ。
僕の腕が君じゃない誰かを抱き締めるだけ。
君はこれから何度だって花火を見るし、僕は何度だって綿菓子を手にいれようとするだろう。
ただそれだけなのに、花火の咲き終わった空から未だ目をそらせないでいる。
パラパラと最後の花火が柳のように落ちて消えていく。
何も空に咲かなくなっても君は空から目を離さなくて。
僕たちの日々の記憶が、綿菓子のように、触れたところからベタついていく。
ただ、
君がその浴衣姿を見せたいと思う未来に僕がいないだけ。
僕の腕が君じゃない誰かを抱き締めるだけ。
君はこれから何度だって花火を見るし、僕は何度だって綿菓子を手にいれようとするだろう。
ただそれだけなのに、花火の咲き終わった空から未だ目をそらせないでいる。
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