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短編集  作者: まさるしー
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抹茶、カスタード、イチゴ

人生は選択の連続だ。望むと望まざるとに限らず。なにも選択しないという選択さえ選択なのだから、すごく厄介である。

また、世論を見るに選択には責任がついて回る。嫌だ。責任なんて爆発してしまえ。


ガラスケースに入った白茶色のこぶりな山には雪が降っている。この中のどれと人生を共にするのか決めなくてはならない。

「お決まりになりましたか?」

声が早く選べと優しく、しかし圧倒的な圧力を伴わせて促す。


期間限定!とイチゴシュークリーム

王道!とカスタードシュークリーム

和洋の奇跡!と抹茶シュークリーム


我を選べ!との合唱にくらくらする。

ふいに祖母の声が頭の中で響いた。

「懐のでかい男になるんだよ」

「3種類1つずつください」俺はそう店員に告げる。

にこりと笑った店員、さては俺に惚れたな?


なんということだ……先の選択が問題の先送りにしかならなかった現実に打ちのめされる。


「どれから食べようか?」

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