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短編集  作者: まさるしー
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バッタ、ベルト、バイク

バイクが盗まれた。

街でナンパしていたほんの数秒の間の出来事だった。


エンジン音がして振り替えると白い細身のベルトがよく映える深紅のミニスカが目についた。

パンツ、見えるだろうか……と考えてるうちに発進したのである。

「まてー!」だとか「どろぼー!」だとか声をあげるべきだったが

パンチラを期待した心がそれを許さなかった。

ツーリングしようと声をかけたのにバイクがないんじゃ仕方ないってんで

ようやく成功したデートの誘いもおじゃんになるし全くツイてない。


植え込みに腰を掛けてため息ひとつ。

おんぶバッタが嘲笑うようにジーンズに飛び乗って僕を見上げた。


「バッタさえデートしてると言うのに…‼」


……ここで待ってたらさっきの子バイク返しに来ないかなぁ。

そんでお詫びにデート申し込んでくれないかなぁ。

「ありえんだろ」とバッタが繁みにとんでゆく。

だよなぁ……力なく交番へ紛失届けを書きに行った。


交番で見つけたのは俺のバイクと後ろ姿の深紅のスカートちゃん。

駆け寄り声をかける。

「そのバイク僕のなんですが……」

「ごめんなさい。急いでたものでして。」

野太い声がかえってきた。

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