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短編集  作者: まさるしー
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てんとう虫、青空、蕾

桜の蕾が「ほらほら!そろそろ咲くぞ!出会いの季節だぞ!イメチェンはすんだか?」

と煽り

てんとう虫が「登る!登る!登る!羽ばたく!」とポジティブに菜の花を上って行く。


「……やってらんない」

自慢だが学生の頃のテストはソツなくこなせたし、友人も恋人もそれなりにいたし、先生からのウケも良かった。自分が何を望まれ、何に答えるべきか迷うことなどなかった。

【いつまで学生気分でいるの?】

先日の上司の言葉がよみがえってくる。

そんなつもりないよ、心に浮かんだ言葉はやっぱり言い訳以外の何者にもなれなくてぐっとこらえて謝罪の言葉を述べる。


「今は少し力の使い方を忘れただけだもんね!」

歌の練習をするウグイスが声をかけてくるが気分は晴れない。


たどり着いた公園のベンチにぼんやりと腰かける。伸びをして空をあおぐ。

なんにもない空がそこに広がっていた。

……青いなぁ……私。

勢いをつけて立ち上がる。

見失ってたのは自分の心。

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