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痛心網

作者: ヒデころ

箱の中では遠くの国で 見知らぬ子供が蹴られてて

紙の上では遠くの海で 見知らぬ偉人が沈んでて

噂の村では小さな犬が 見知らぬ人から撃たれてて

貴族の家では普通の人が 見知らぬ罪を着せられてる


本の表紙では近くの空で 見知らぬ鳥が射られてて

電子の波では近くの街で 見知らぬ人が斬られてて

銅線の先では知ってる店で 見知らぬ絵画が破かれてて

部屋の中では知ってる武器で 見知らぬ勇者が裁かれてる


涙の影はお暇な人が 見知らぬ誰かに見せたもの

善意の欠片はお暇な人が 見知らぬ誰かに見せたもの




昼の道では小さな子供を 生意気だからと蹴っていて

朝の川では有名な偉人を 敵かもしれぬと沈めてて

夜の広場では捨てられた犬を うるさいからと撃っていて

明け方の城では貧乏な人に 空き巣の罪を着せている


巨大な国では黒い鳥を 不気味だからと射っていて

小さな村では観光客を 見慣れぬ奴だと斬っていて

人気の店ではただの絵画を 不快だからと破いてて

白い部屋では未来の勇者を 常識知らずと裁いてる


怒りの拳はお暇な人が 要らない物へと向けたもの

善意の刃はお暇な人が 要らない者へと向けたもの

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