4-13 芋煮防衛戦
「進軍、開始!」
朝、ビルヒルト領の焼け野原。
システィの号令のもと、勇者とエルフの合同軍は進軍を開始した。
配置は勇者四人が乗る荷馬車が先頭で、その百メートル以上後方に配膳の馬車群、さらに百メートル以上後方に煮込み用にかまど、薪、食料と獣を積んだ馬車群が続く。
中央に馬車の列。
その左右にエルフの里部隊が四部隊。
システィが左右に配置されたエルフの里部隊に叫ぶ。
「無の息吹で火を消すと、ご飯が食べられないわよ!」
えぇええええしめしめしめしめ……
左前衛、左後衛、右前衛、右後衛。
四つのエルフの里部隊が驚愕に叫ぶ。
近付けばご飯を煮込む火が消える。
エルフの里部隊は馬車との距離をしっかり保ち、付け焼き刃の訓練にもかかわらず陣形を崩さず進軍した。
「さすがカイだね」
「こいつら、本当に切ねぇなぁ……」
さすがはエルフ。食への執着半端無い。
軍隊のように整然と進むエルフ達にアレクが感心し、マオが呆れる。
無の息吹を防ぐためエルフと勇者、馬車群それぞれの距離は百メートル以上を確保、特に勇者の馬車には近付かないようエルフ達は注意して進軍した。
「システィ、エルフが速度を上げても大丈夫だと言ってます」
「さすがエルフ。人よりずっとタフね」
エルフを指揮するソフィアの言葉にシスティがにんまり笑い、進軍の速度を上げる。
エルフと馬車の速度に合わせた進軍は迅速だ。
「そしてバルナゥのおかげで進軍に悩まずに済むわ」
「綺麗さっぱり焼け野原ですね」
進軍するビルヒルトは一面の焼け野原。
陣形を崩すものは何もない。
大竜バルナゥのブレスにより焼き尽くされた森の木々は跡形もなく、ただ黒い炭が散らばる大地のみであった。
『グゥアルルルル……!』
そこに蠢く異形の姿。
異界の怪物である。
「来たよソフィア、システィ」
「はい……壁を展開します!」
「うぅ……もうこうなりゃヤケよ! 雷神!」
幌の無い荷馬車の上で、勇者達が攻撃を開始した。
ソフィアの魔法で怪物の前に数多の壁が展開される。
『グガウオォォォォォ!』
足止めされた怪物達が叫び壁を砕く。
そこにシスティがマナの三分の一を込めた極大魔法、雷神が発動した。
強烈な風の螺旋に怪物達は切り刻まれながら回り、天高く投擲される。
すぐさまシスティは炎の極大魔法にありったけのマナを込め、叫ぶ。
「紅炎……プロミィネェンスッ!」
湧き上がる炎の柱が、天高く投擲された怪物達を喰らい、焼き尽くす。
マナを使い尽くしたシスティが前を見たまま手を背後に伸ばした。
「マオ」
「ほらよ」
マオが水を注いだミスリルのコップをシスティに渡す。
システィは苦々しい顔でコップの中に揺れる自らの顔を睨み、やがて覚悟を決めて飲み干した。
「んくっ、んくっ……よっしゃあ! 次、次はどいつよ!」
「私もお願いします……」
広範囲に壁を張ってマナを空にしたソフィアが赤面しながら手を伸ばす。
マオは何も言わずにコップに水を注ぐ。
マナに変換しているのだろう、注いだ水の半分ほどの水がコップをゆっくり満たしていく。
マオはなみなみと水を満たすとソフィアに渡し、ソフィアは静かにそれを飲み干した。
「魔撃、放てぇい!」
エルフの里部隊が風や水の魔撃を放ち、怪物の一群を粉砕する。
システィが水を飲んでいる間の戦線維持はエルフの里部隊の仕事だ。
「ホルツの里を取り戻せ!」
「我らのご飯を守るのだ!」
前衛のエルフの二里がソフィアの壁に殺到する怪物達に集中魔撃を叩き込む。
世界樹の守りは敵の反撃を防ぎ切り、エルトラネの祝福で強化された魔撃は怪物を貫き世界のマナへと還していく。
強い。
ご飯が絡むと本当に強い。
勇者達はエルフの力に驚嘆し、わずかな休息を終え戦線に復帰する。
ミスリルのコップ水のおかげでシスティもソフィアも完全復活だ。
「壁!」
「雷神! そして紅炎!」
ソフィアが壁で誘導した五つの怪物の群れをシスティが雷神で天に飛ばす。
そして紅炎。
「水!」
「ほらよ」
焼けて塵となった怪物が降り注ぐ中、システィは再びコップの水を飲み干した。
システィがマナに瞳を輝かせて叫ぶ。
「よぉし、次!」
「すげえな……」
左後衛のエルフの里部隊の少し後ろ。
カイは芋を収穫しながら手際の良さに感嘆の声を上げた。
右後衛のもう一つの収穫場所ではカイツーが感心しているに違いない。
補給と休息が水を飲むだけで終わるなら常に最大火力を叩き込める。
怪物はソフィアが壁で制限した戦場内から逃れる事も出来ずに撃破され続けていた。
あのコップは絶対王国に引き取ってもらおう。
でないと必ず破滅する……
カイはあれを王国に押しつける覚悟を新たに芋を掘り続ける。
嵐と火柱、風魔法と水魔法の飽和魔撃。
戦場で展開される異様な魔撃戦と対照的に、後方はとてものんびりだ。
動きといえば時折エルフが二十人ほど、ご飯をもらいに馬車に向かうくらい……
「隠れていやがったぞ!」
「我らのご飯を守れぇい!」
と、思ったら後衛のエルフが背後側面に魔撃を叩き込んで怪物の群れを撃破した。
さすがはエルフ。
王女よりご飯を心配している。そしてご飯には全力だ。
だが、問題はここからだ。
この作戦の要の二人がこれからどうなるか……
本当の敵は内にあるのだ。
「ん、ううっ……」
「ふっ……」
戦闘を開始してから二時間。
システィとソフィアの苦悩が表面化した。
「「お、おしっこ……したいっ」」
極大魔法、水、極大魔法、水、極大魔法、水……
こんな事をしていれば溜まるのは当然だ。
しかし悠長に休息している余裕は無い。
マオは無言でコップを出し、二人はぐぬぬと唸りながら水を飲み干す。
今はまだ我慢出来ているがそのうち決壊するだろう。
ゆっくり用を足させる余裕は無い。
馬車から下りる余裕も無い。
いずれ二人はしなければならないのだ。マオとアレクの眼前で。
二人の足下にある、桶を使って。
説明した時の引きつった二人の顔を見るに今までにそんな経験は無いのだろう。
マナ補給と体力回復の為に休息が必要な通常の異界討伐は護衛の部隊にしっかり守られた拠点で済ませば良いからだ。
しかし現在、休息は不要。
大規模な戦いの上に強行軍。
最大火力と防壁の出し惜しみは損害を増すだけと知る彼女らに暇は無い。
やがて二人に限界が訪れた。
「も、もうっ……ダメ!」
システィがフルフルと震えて下から水を吐き出した。
桶を叩く水の調べが芳香と共に溢れ、彼女の装備に濡れた染みが広がっていく。
マオは無言でコップを差し出し、システィは赤面した顔でそれをぶん取り飲み干した。
「んふっ……」
システィが済ませて我慢できなくなったのだろう、ソフィアが体を震わせる。
静かに……怪物の攻勢を防ぎながらできるだけ静かにゆっくりとソフィアは用を足し、マオのコップを受け取った。
数分で五つ以上の群れを殲滅できる二人の魔撃は攻撃の要だ。
群れ一つを怪物五十体として一日百の群れが世界に現れる。
異界顕現から四日目だから世界に溢れた群れは既に三百以上。
一時間で三十以上の群れを殲滅できるシスティとソフィアは絶対に外せない。
エルフらは二人のおかげで休息を取る事が出来、戦線維持や後方の護衛に注力できる。エルフの里部隊は二十人程のエルフを常に休ませ、補助的な戦力を戦場に提供し続ける。
「ボルクの! デカイのが来るぞ!」
「む!」
だからと言って主戦力にならない訳ではない。
大竜バルナゥが討ち漏らし、システィの魔法で仕留め切れなかった強い怪物はエルフの里部隊の担当だ。
どれだけ大型でも二つの里、二百超の一斉魔撃に耐えられる力は無く、どの敵もあっけなく消滅していった。
「……食料も薪も足りないか」
「えう」「む」「そうですね」
その日の夕方、収穫を終えたカイが損害を確認する。
世界樹の守りを突破されて怪我したエルフが数人。
食料と薪は半減。収穫は五百食分。
三日持たないな……明日は収穫を増やさないと。
薪調達も兼ねて後衛のエルフから少し抜くか。
カイは食料の生産計画を修正する。
エルフの力で食糧調達がごく短時間で終わるのはすさまじい。
前衛のエルフの里部隊から育て始めた作物はカイのいる後衛の里部隊が通るまでに実り、カイはメリッサに回復してもらいながら小走りで収穫している。
収穫を集めた籠はその場に放置され、後から続く馬車が回収、運搬する。
補給と休息を気にせずに済むとすげえ楽だな……
進軍しながらカイはつくづく思う。
最大戦力を休ませずに投入、食料は現地調達。
冒険の度に荷物を厳選していたカイには夢のような環境だ。
しかし、これに慣れたら冒険者として終わるとも感じるカイである。
これはひと時の幸運であって夢のようなものだ。常に出来る事ではないのだ。
そして明日はさらに大きな問題が起こるだろう。
カイは今も先頭で魔撃を撃ち続ける二人を思い、心の中ですまないと謝罪する。
回復魔法は体調を万全にするという事であり、時間を戻したり止めたりする事ではない。普通の食事をしているのと同じように新陳代謝は起こるのだ。
そして次の日の朝、それが顕在化する。
「ん、ぐっ……も、もうやだあっ!」
「あ、ふっ……ふ、普段は便秘気味なのに……カイさん、あなた鬼畜ですね」
腰をピクピク震わせて、システィとソフィアが喘いだ。
正常な腸の新陳代謝の結果が彼女らの臀部の奥を刺激し、我らを解放しろと二人を圧迫してきたのだ。
時折訪れるズン、と来る感覚に二人は体を強張らせる。
濡らした服が二人の肢体に貼り付き、恥ずかしげに耐えてモジモジと動く様をマオとアレクに晒す。
カイが言った『死にたくなるような目』の本番が目前に迫っているのだ。
「ほれ、今回はぶどう味だ」
「くっ……あんた、後で殴らせなさい」
「なんでだよ」「八つ当たりよ!」「正直だな姫さん!」
水だけでは苦痛だろうとぶどうジュースを注いだマオに、苛立つシスティが叫ぶ。
一気にそれを飲み干し、極大魔法で怪物を殲滅する。
限界はソフィアの方が先に来た。便秘気味の彼女は出発前に用を足し切れなかったのだ。
「は、恥ずかしくて死にそうです……もうお嫁にいけない……」
「カイに責任取ってもらえ」
「ぐ、ううっ……」
自分の周りに壁を展開しながら桶にしゃがむソフィアにマオが慰めにもならない言葉をかけ、無慈悲にぶどうジュースを差し出した。
その様を見たシスティが羞恥に震える。
いやだあんなの、あんなのをアレクの前でするなんて絶対にいやだ……
システィはいずれ来る運命の時に恐怖し、そして踏み出せないまま今を迎えた自分の意気地の無さに後悔しながらやけっぱちの極大魔法で怪物を吹き飛ばす。
いつもより大きな魔撃で生まれたわずかな敵の空白。
静かに出番を待つアレクが口を開いた。
「システィ」
「な、何?」
「我慢できる内に済ませた方がいい。そのほうが後悔しない」
「アレク、あんた人事だと思って……ぐっ」
生理欲求に襲われたシスティが腰をビクリと震わせる。
アレクの言う通り、我慢の限界が近いのだ。
「これは経験者の助言だよ。ゲロと下痢に苦しめられて戦った事があるからね。カイが居なかったらとうの昔に獣の糞さ。だから……」
「わ、ちょっ……」
「出来るときにしないと、いけない」
「ア、アレク、待って、まっ……」
アレクがシスティの肩に手を置き、力を込めて足元の桶に座らせる。
尻を引き締めるようにして我慢していた体勢を崩されたシスティは戸惑い、何とかして内からの圧迫に耐えようと足掻く。
しかし正しい姿勢を取らされたら反応してしまうのが人体である。
弱まった抑圧に内なる力が反応し、今こそその時とばかりに攻勢を始めたのだ。
「あ、あっ……!」
もう立てない……
内からの激しい突き上げにシスティが涙を流す。
アレクは荷台から天幕を取り出すと彼女の回りをぐるりと回り、皆の前から彼女を隠す。
天幕の厚い布地の奥から、すすり泣く声が漏れた。
「僕をダンジョンに運ぶために、すまない」
「……いいわよ、これまで恵まれてただけなんだから……うぅっ」
「システィ、ごめん」
アレクが被せた天幕の隙間からするりと入り込み、システィの体を抱きしめた。
「ちょっ、き、汚いわよ!」
「うん、そして臭いね」
「そこはちょっとでも否定して!」
「でも、今の君は綺麗だ」
「アレク……?」
アレクがシスティを見つめる。
システィもアレクを見つめた。
「何をしても、自らを汚しても仲間と生き抜こうとする意思の力に満ちている。あの時のカイのように。僕も決めたよシスティ……」
「え、ちょ、アレク?」
「君が好きだシスティ。君は、美しい」
「んっ……」
システィの唇がアレクのそれに塞がれる。
なんでこんな時に……こんな時に!
ムードの欠片も無い初めての口付けにシスティは戸惑ったが、やがて開き直ってアレクの唇を求め始めた。
被された天幕の中は臭く、熱く、そして激しく……
システィは何とも恥ずかしい行為の最中に全身でアレクの熱を求め、アレクはそれに応えた。
「僕は元奴隷だ。それでもいいかい?」
「罪人で追放者の建国王の子孫にそれを聞くの? それより私を貪って……んっ!」
二人の時間を守るようにエルフの魔撃が怪物達を粉砕していく。
祝福により強化された数百の魔撃はソフィアの壁に止められた怪物を仕留め、切り裂き、吹き飛ばす。
しばらく拮抗していたエルフと怪物達の戦いだが、少しずつエルフが押されていく。
次々と新たに攻め入る怪物達と違い、エルフはマナが枯渇すれば終わりだ。
全力攻撃で人海戦術に挑む限界が近付き始めているのだ。
「おい」
いつまでイチャコラしてるんだというマオの言葉を制するように、天幕の隙間からニュッと聖杖が伸びた。
聖杖グリンローエン・ライナス。
代々の王家の勇者が己の魔撃を刻み続けた王家の宝杖。
その先が輝き、天に一条の光が奔った。
細い、とてもか細い光だ。
それを見たマオとソフィアが青ざめる。
「聖盾!」
「エルフども、でかいのが行くぞ! 身を守れ!」
ソフィアが魔撃から皆を守るための防御魔法を、マオが衝撃に耐えるように皆に指示を出す。
その直後、天が無数の輝きに染まった。
大小様々なサイズのそれはしだいに大きくなり、空に無数のすじを描いて空気を細かく震わせる。
それが何かを知らない者は唖然と空を見上げるのみ。
マオは盾になるため三人の前へ、ソフィアは防御魔法を次々とかけていく。
天から落ちるそれは、隕石。
極大魔法、天撃。
正確には落ちてくるのは隕石ではない。落ちた隕石に刻まれた現象の再現だ。
長い年月をかけて収集されたそれらの隕石の記録を天撃は敵に向けて再現し、大地もろとも敵を穿つ。
空に軌跡を描き来襲した超音速の魔撃は易々と敵を穿ち、そして地面で炸裂した。
聖斧を構えるマオの眼前で怪物が大地ごと焼き尽くされ、地が熱を孕みきれずに融けていく。
全てを焼き尽くしたシスティの魔撃がその先にある異界の顕現を皆に晒す。
ダンジョン……異界に貫かれた世界の裂け目だ。
赤く燃える地の中心に、禍々しい闇が口を開けている。
「どうすんだよ。近付けねえ……」
「問題ありませんよ」
何とか天撃をやり過ごしたマオが唖然とするその後ろで、ソフィアは聖槌で合図を送る。
「前進!」
その合図に応えたエルフの里部隊が前に進む。
勇者の馬車を越えて前に進み、横に広がりさらに進む。
赤く融け輝く地がエルフの前進と共に輝きを失い、ダンジョンに向かい煙をたなびかせていく。
無の息吹だ。
火を消すと言われているそれが実際に消すのは、火ではなく熱。
植物が存在できない高温をマナに変えて奪う世界樹の呪い。
それが無の息吹。
融けた大地は無の息吹により瞬く間に固まり冷えていく。
もはや怪物も世界の生物もいなくなった地にエルフと勇者が足を踏み入れた。
「じゃ、行ってくるよ」
「はい……気をつけてねアレク」
天幕を聖剣の鞘ではらい、アレクとシスティが皆の前に姿を現した。
ダンジョンに向かう道はできている。
馬車から降りたアレクは煙たなびく地を歩き、注意深く聖剣を抜刀する。
全てを吸い込む聖剣に気が揺らぎ、たなびく煙が吸い込まれていく。
アレクはいつものようにゆっくりと、ダンジョンの境界から異界へと消えていった。
ここからはアレクと主との戦いだ。
全てを吸い込む聖剣の前には味方も邪魔にしかならない。
煙たなびく地で部隊は止まり、ダンジョンを包囲した。
システィは胸の前で手を合わせ、アレクの無事をひたすら祈る。
マオとソフィアはダンジョンを睨み、いつでも行動に移れるように身構える。
そんなピリピリと神経を張り詰める勇者とは対照的に、カイは芋を掘りながらのんびりアレクを待っていた。
カイはアレクが戻ってくると信じている。
アレクは死を克服した超人であり、わずかに体がずれただけで死ぬ場面を街角を歩くようにすり抜ける狂人だ。
そんな狂人が無敵の聖剣を手に挑むのだ。顕現間もないダンジョンの主ごときにやられるはずがない。
皆が見守る先で、ダンジョンが震えた。
はじめは空気のゆらぎ程度のそれは次第に大きくなり、誰の目にも明らかな歪みへと変わっていく。
ダンジョン主が討伐されたのだ。
歪み消えていくダンジョンを背に、アレクと戦利品が世界に現れた。
皆の口から歓声が上がる。
アレクの勝利だ。
そしてアレクの隣には、いつものようにカイがいる。
戦利品カイスリーの誕生だ。
「またか! またお前はカイを願ってきたのか!」
「当然さ」
嬉しそうなマオの叫びにアレクはいつも通り、のんびり笑った。





