最強改め、最恐4人と萌え2人とその他1人
全員ではないが6人の人と挨拶終わったところだが、ここまでの印象から言うとまともな人が少ない…。
いや、まともなのが五橋さんと百日紅さんの萌コンビ2人だけで、後の4人は最高に恐怖を感じる、略して最恐4人で、1人は早々と部屋を出ていって話してすらいない。
濃い、ものすごく濃い初対面だった。
「あ、ちなみにすぐ部屋に帰ったのが一 狂一、元闇医者の隠居ヤローよ。」
グッと親指を上げている姉貴が補足してくれたのはいいが、会う前から濃い人確定ありがとう。
もうお腹いっぱいなので帰っていいですか?
「まぁ、こんな7人だけどほんとに強いから。
そこは安心してくださいね?」
またもや天王寺さんのフォロー。この人は聖者か何かなのか?ジーザス・クライストの生まれ変わりか?
そんなこと考えてたら姉貴がパンっ!と手を胸の前で叩いて注目を集めた。
「さぁ!自己紹介も終わったところでアタシ任務だから!後よろしく!」
そう言うと姉貴は颯爽と風のように消えた。
ほんとこの人は家だろうが職場だろうが自由奔放過ぎるだろ。
そんな姉の行動を当たり前と言わんばかりに特に反応しない他の面々。なるほど、慣れてらっしゃる。
「拙者と百日紅も他の任務があるのでな、これにて失礼する。」
そう言うと五橋さんが百日紅さんを背中に引っ付けて出ていっ、え?背中に引っ付いてるよね?おんぶとかではなく引っ付いてるよねアレ?
俺は2人の萌え度がドンドン急上昇して凄く癒されますありがとうございます。
「リュゼさんと三上さんは任務ですかー?」
天王寺さんがまた何か言い争っている2人に馴れた感じで割って入る。あ、こういう感じでいつも収めているんですね。
「あ、あぁ、僕は今からミスター聖司とミス六咲とと共に定期検査でね。」
「あぁ、もっと弟君と話したかったのですが、まぁ、次回、楽しみにしてますよ…」
やばい、すっごく期待の目で三上さんがこっち見てる。姉貴ならともかく俺には人を辱めるような言葉は持ち合わせていません。取って食わないでください。
「私もいきたくないよー。
私にも今度小百合さんのあんなことやこんなこと教えてね?」
こっちにも居やがった。ヨダレを啜っている時点でもう危険信号真っ赤だよ。六咲さんほんとに姉貴の事とかになると見境いなくなりそうだな。
とりあえず俺は2人に食べられたくないので「は、はぁ」と肯定でも否定でもない言葉で返しといた。
3人が部屋を後にして俺と天王寺さんだけが残った。
そういえば今更だが俺自分の名前言ってなくないか?
もしかして以後弟君で定着とかしないだうな?
「さぁ、僕らも社内案内の続きをしようか?」
あ、そういやそんな目的だったか。あまりにも強烈な展開ですっかり忘れてた。
俺は天王寺さんの言葉に「はい」と答え部屋を後にした。
「次は灰人君が所属するミリオンズのフロアに行くから、挨拶、できるかい?」
今までの俺のコミュ障ぶりを見て天王寺さんが心配そうにしているが、さすがに今からお世話になる部署だ。ちゃんと挨拶しないと、と心では思うが正直不安で仕方ない。
「が、がんばります…」
2人は研究フロアを後にしてエレベーターで次なる目的地、ミリオンズの部署があるフロアへと向かった。