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ヒーローズセブン  作者: のい
第1章 俺、ヒーローになります
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さぁ、戦闘開始です

千葉のとある埠頭。そこでは海外の能力者がこの日本に密入国し能力を使い悪事を働こうとやってくるらしい。まぁ、なんともテンプレな敵だ。

主に武器やドラッグなどを能力を使い密輸、売買や、日本の裏の方々に雇われてやってくる者。日本で一旗上げようなど様々だが、なぜ日本が狙われるのか。

それは日本が能力者に対して非常に緩和で友好的、つまりは能力者にとっては居心地が良いのだ。まだ能力者に対しての法律や制度が定まっておらず、むしろひた隠しにしようと躍起なためによるものらしい。

海外には既に能力者に対する法律や、対能力者部隊などが確立されている国もあり、日本は能力者に対してまだ充分な措置が取れていない。


なので、海外からやたらと来る訳だ。

まぁ、能力者にしたらそういう無法地帯のほうが都合がいいだろう。

ただし、日本にも全くそういった制度がないとは言わない。それが政府直轄組織セブンスだ。

規模はまだ小さいが能力者のレベルは高く、日やこの日本の能力者による事件、事故などを解決してくれる。


今回のこの任務もそうだ。能力者の密入国。

これは国内での能力犯罪を未然に防ぐと共に日本にも対抗勢力が存在するとアピールする為の重要な任務だ。


「なんで俺の初仕事がこんな仕事なんだ。」


銃弾ならともかく、俺は炎やら鉄骨が飛び交う中、1人ボヤく。いや、ボヤかずにはいられない。


「灰人くん!とりあえず初仕事だからまずは皆の能力から説明するね!」


そう隣でコンテナの影に隠れながらも鉄骨やらコンテナを指先で操りぶん投げてる春田さんがニコやかに説明を始める。いや、まずはこの状況飲み込ませて。


「僕の能力は[金属(メタル)傀儡(パペット)]、金属ならば大体操ることができる能力だ。ま、数や重さには制限があるけどね。」


おお、なんか超能力っぽい!でもやっぱり条件とか制限はあるだな。まぁ、万能の能力なんてそんなチートあるわけないか。


そんなことを考えてると土井ヶ原さんが敵に真正面から突っ込んでいくのが見えた。


「ど、どど、土井ヶ原、さん、が!」


「あぁ、彼は大丈夫。」


そう春田さんは言うが敵に真正面からって流石に。と、思ったが土井ヶ原はどんな攻撃をも避けて見事に敵をバタバタ倒してる。

目の前からくる銃弾を避け、横からくる炎を避け、すごいなあれ。


「彼の能力は[戦闘(バトル)極意(ミニング)]。よく達人は剣が止まって見えるとか言うでしょ?あれの強化版とでも言えばいいのかな。自分の感じる時間の感覚的延長。彼は能力を発動している間の自分の感じる時間を延ばしているんだよ。

だから多分涼樹には攻撃が遅く見えてるんじゃないかな?

まぁ、あれ発動時間2秒くらいだから攻撃される寸前に発動しないといけないから、相当訓練したけどね。」


春田さんは笑いながら言ってるがそれがすごい事だというのは分かる。目の前に銃弾が来てギリギリまで待って能力発動なんて俺にはできない。多分凄く練習したんだと分かるし、なにより実践慣れしているのがわかる。


この人達もほんとにセブンスの一員なんだと実感してしまう。


ところで江上さんが見当たらない。それに姉貴も。どこいったんだ?

すると春田さんが心でも読んだかのように教えてくれた。


「小百合さんと江上は敵の大将がいる船内に行ったよ。あそこにも能力者がいるけど、あれは典型的な[火炎使(パイロキネシス)い]だね。詳しい能力は分からないけど、どうやら彼は手の先から燃焼物質を生成できるらしい。」


俺も少ない勇気を振り絞り相手の能力者を物陰から覗いてみる。

何人かの銃を持った黒服の一番後ろに居るのが能力者らしい。

見た目は赤い髪をオールバックにしてミリタリーな格好。体格も良く軍人なのだろうかと思える。


彼は手の先から炎の塊をまるで野球ボールを投げるかのようにこちらに投げている。

よく見ると手の先から液体?のような物が染み出たと思ったらそれが一気に燃え盛り炎の球になっていた。


「恐らくは手の先に特殊な分泌穴があるんだろう。そこから発火性の高い液体を生成して操っているといったところか。

ま、あれぐらいの敵なら涼樹の敵ではないから安心して大丈夫だよ。」


落ち着いてるなぁ、やっぱり春田さんってすごくみんなの事信頼してるんだろうな。

俺がニートのままだったら眩しすぎて近づけない存在だな。今でも眩しいけど。


「そうだ、2人はいないけど、小百合さんと江上の能力も説明しておくね。」


姉貴と江上さんの能力、ぶっちゃけ一番気になってる。姉貴はセブンスだし、江上さんは能力だけならAクラスって言われてたし。


「まず、江上の能力は…」


そんな春田さんに色々と教えを伺ってるなか、姉貴と江上さんは敵の本陣に近づきつつあった。


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