↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

吟遊詩人の忘れ語り

-焔蜥精の愉快な焔輪潜り-

作者: -Sare-
掲載日:2016/12/01

 今日は。いやー今週も何とか出せ・・・え?前回最終回って言ったじゃん?はい、本当にあの後数ヶ月は書けないだろうなぁと思って、もう今年中の投稿はないな、と踏んでいたんですけど、色々あって数時間程滄溟を眺める時間が出来たんですね。(正し小説は書けないと言う。)

 で、其の一時間程の内で六話程浮かんだので書こうかな、と。只今回は何時もと少し趣旨が変わって来たな、と思います。

 今迄は完全なBad Endが多かったんですけど、誰も救われず、懐いも届かない的な。でも最近はコメント等でちょくちょく貰う様に幻獣サイドはHappy Endになる事が増えて来ました。人間は相変わらずですけどね。多分段々筆者の好みへ傾いているんでしょうけど、分かり易いですね・・・。

 後会話系が増えたな、と。伝聞調を目指していたんですけど、こんな童話っぽいのも良いな、と思えて来たんです。前回も書いた様な、現実ではありえない他種族間での会話と言いますか。だから然う言う類がメインになるかなと。

 其の中でも今回はとっても短く、もう初めから落ちが分かる様な奴です。さぁ其のメインキャストはと言うと、サラマンダーです!

 精霊系は何気に初ですね、多分。此の子達は四大精霊の内一つ、火を司るとされる蜥蜴かドラゴンの様な精霊です。火を食べて傷を癒したり、火の中で生きているとされています。只昔は体温が低い蜥蜴だから其により周りの焔が消えてしまう、と言った子だった然うです。・・・え、其って氷蜥蜴になるんじゃ・・・。まぁ今回は普通に焔蜥蜴として出しました。

 燃え盛る劫火が焼き尽くすは嫉妬か羨望か恋か、将又罪か。火傷で済めば良いのですが・・・。

 山間(サンカン)に一人(ヒトリ)の女(オンナ)在(ア)り、山菜(サンサイ)を取(ト)っていると洞窟(ドウクツ)を見付(ミツ)けた

 熊(クマ)か蛇(ヘビ)の住処(スミカ)か、だが獣臭(ケモノクサ)くはなく、熱風(ネップウ)が吹(フ)き抜(ヌ)ける丈(ダケ)である

 女(オンナ)は好奇心(コウキシン)に駆(カ)られて洞窟(ドウクツ)に足(アシ)を踏(フ)み入(イ)れた


 洞窟(ドウクツ)の中(ナカ)は不思議(フシギ)と明(アカ)るく、如何(ドウ)やら光源(コウゲン)は奥(オク)にあると見(ミ)て女(オンナ)は足(アシ)を速(ハヤ)めた

 果(ハ)たして其処(ソコ)には、広大(コウダイ)な熔岩(ヨウガン)の沼(ヌマ)が広(ヒロ)がっていた

 そして其(ソ)の熔岩(ヨウガン)は不意(フイ)に吹(フ)き出(ダ)したりと絶(タ)えず動(ウゴ)いている様(ヨウ)だが良(ヨ)く見(ミ)ると其(ソレ)は焔蜥精(サラマンダー)の様(ヨウ)である

 数多(アマタ)の焔蜥精(サラマンダー)が熔岩(ヨウガン)を飛(ト)び跳(ハ)ねたり、口(クチ)から焔(ホノオ)の輪(ワ)を吐(ハ)いて潜(クグ)ったりと遊(アソ)んでいるではないか

 然(ソ)う、其処(ソコ)は人里(ヒトザト)隠(カク)れた焔蜥精(サラマンダー)の住処(スミカ)だったのだ


 女(オンナ)はすっかり驚(オドロ)いてしまって隠(カク)れるのも忘(ワス)れて見(ミ)ていると、女(オンナ)に気付(キヅ)いた焔蜥精(サラマンダー)が何匹(ナンビキ)か近付(チカヅ)いて来(キ)た

「おや、人間(ニンゲン)が来(ク)るとは珍(メズラ)しい。道(ミチ)に迷(マヨ)ったのかい?其(ソレ)とも何(ナニ)か御用(ゴヨウ)かな。」

焔蜥精(サラマンダー)は友好的(ユウコウテキ)で親切(シンセツ)だった

 焔蜥精(サラマンダー)は女(オンナ)に村(ムラ)に近(チカ)い横穴(ヨコアナ)を教(オシ)え、又(マタ)合(ア)う約束(ヤクソク)をした

 女(オンナ)が教(オシ)えられた横道(ヨコミチ)を辿(タド)ると何(ナン)と不思議(フシギ)だろう、出(デ)た所(トコロ)は本当(ホントウ)に村(ムラ)の直(ス)ぐ近(チカ)く

 藪(ヤブ)の中(ナカ)にある所為(セイ)で今迄(イママデ)見付(ミツ)けられなかったのだ

 此(コレ)は使(ツカ)えるぞ

 女(オンナ)は山菜(サンサイ)の事(コト)等(ナド)忘(ワス)れて直(ス)ぐ様(サマ)村(ムラ)の権力者(ケンリョクシャ)の所(トコロ)へ向(ム)かった


 其(ソレ)から数日(スウジツ)もしない内(ウチ)に女(オンナ)は村長(ソンチョウ)や大地主(オオジヌシ)、他(ホカ)に物好(モノズ)きを何人(ナンニン)か連(ツ)れて焔蜥精(サラマンダー)の洞窟(ドウクツ)にやって来(キ)た

 焔蜥精(サラマンダー)は又(マタ)女(オンナ)が来(キ)てくれた事(コト)を喜(ヨロコ)び、連(ツ)れの者(モノ)にも挨拶(アイサツ)を交(カ)わして遊(アソ)び始(ハジ)めた

 口(クチ)から焔(ホノオ)の輪(ワ)を幾(イク)つも吐(ハ)いて其(ソレ)を潜(クグ)り抜(ヌ)けては熔岩(ヨウガン)の沼(ヌマ)を泳(オヨ)ぐ

 焔蜥精(サラマンダー)達(タチ)の此(コ)の奇妙(キミョウ)で愉快(ユカイ)な見世物(ミセモノ)は人々(ヒトビト)を満足(マンゾク)させるには十分(ジュウブン)で、感嘆(カンタン)の声(コエ)を上(ア)げた人々(ヒトビト)は女(オンナ)に金(カネ)を払(ハラ)った

 焔蜥精(サラマンダー)達(タチ)も喜(ヨロコ)ぶ人(ヒト)達(タチ)にすっかり気(キ)を良(ヨ)くし、背(セ)の焔(ホノオ)をより燃(モ)え上(ア)がらせたり、焔(ホノオ)の舞(マイ)を披露(ヒロウ)したりと正(マサ)に焔(ホノオ)の宴(ウタゲ)の様(ヨウ)な有様(アリサマ)だった

 女(オンナ)はすっかり味(アジ)を占(シ)め、入場料(ニュウジョウリョう)を取(ト)る事(コト)で焔蜥精(サラマンダー)の見世物(ミセモノ)として商売(ショウバイ)を始(ハジ)めた

 噂(ウワサ)は千里(センリ)を駆(カ)け、毎日(マイニチ)見世物(ミセモノ)は大繁盛(ダイハンジョウ)、終(ツイ)には帝迄(ミカドマデ)もが見(マミ)える様(ヨウ)になった


 女(オンナ)は恭(ウヤウヤ)しく帝(ミカド)を持(モ)て成(ナ)し、洞窟(ドウクツ)内(ナイ)へ

 陽気(ヨウキ)な焔蜥精(サラマンダー)達(タチ)は何時(イツ)もの様(ヨウ)に曲芸(キョクゲイ)を披露(ヒロウ)した

 帝(ミカド)はすっかり魅了(ミリョウ)され、女(オンナ)と焔蜥精(サラマンダー)に褒美(ホウビ)をやると言(イ)った

 すると焔蜥精(サラマンダー)が歩(アユ)み出(デ)て次(ツギ)の様(ヨウ)に答(コタ)えた

「では私達(ワタシタチ)は人間(ニンゲン)の曲芸(キョクゲイ)を見(ミ)たいです。昔(ムカシ)此処(ココ)に迷(マヨ)い込(コ)んだ人間(ニンゲン)が見(ミ)せてくれたそうなのですが。」

然(ソ)う言(イ)うや否(イナ)や洞窟(ドウクツ)の入(ノ)り口(グチ)に焔柱(ヒバシラ)が昇(ノボ)る

 数多(アマタ)の焔蜥精(サラマンダー)が熔岩(ヨウガン)から飛(ト)び出(ダ)して取(ト)り囲(カコ)った

「人間(ニンゲン)は焔(ホノオ)の輪(ワ)を潜(クグ)ると真黔(マックロ)になり、熔岩(ヨウガン)に入(ハイ)ると消(キ)える然(ソ)うですね。私達(ワタシタチ)には迚(トテ)も真似(マネ)出来(デキ)ません。だから其(ソレ)を是非(ゼヒ)見(ミ)せて頂(イタダ)きたいのです。さぁ、準備(ジュンビ)が出来(デキ)ましたよ。」


其(ソレ)からも見世物(ミセモノ)は大盛況(ダイセイキョウ)

 人間(ニンゲン)を見世物(ミセモノ)に焔蜥精(サラマンダー)が集(ツド)う洞窟(ドウクツ)として今(イマ)でもひっそりと残(ノコ)っている然(ソ)う


  -Fin-


 ま、そんな落ちですよね!価値観の違いによる喜劇です。あ、因みにサラマンダー達に全く悪意はないですよ。純粋に彼等の視点から見れば然う取れるかな、と思った迄なので、サラマンダ―にとって焔は燃える物じゃないですからね。魚にとって水が溺れる物じゃない様に。好意故の落とし穴でしょう。

 ま、筆者の傾向からして大抵欲を持った人は死ぬんで。ドラゴンは情けで助けたけれど、みたいな。サラマンダーは何となく、友好的な気がするんですよね。大体焔に関する子は気性が激しいとか攻撃力が高めとか思いがちなんですけど、何故かサラマンダー丈斯う愛らしい蜥蜴をイメージしてしまうんです。

 良くゲームの使い魔や召喚獣で初期から出るからですかね?さて、次の子は帰って来ました滄溟の王者!似た彼の子なら昔出ましたが今回はどんな詠を詠うのでしょうか。では良い物語を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。