序章 彼女は魔女だった
前に削除していたので、もう知っている人も居ないと思うので、再活動です
これは、ジャンヌのIFの物語
このジャンヌ・ダルクは、本当のジャンヌ・ダルクとは違う
そう、ジャンヌは、本当に魔女だった
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「いたぞ!! ジャンヌ・ダルクだ!!」野太い声が森に響いた
「ちっ…見つかってしまった…」黒い長髪をなびかせながら、男がつぶやく
「ええ」私は、隣の男に同意して走り出した。
私の名は、ジャンヌ・ダルク魔女としてイギリスの兵に追われている。
何故こうなったのか、走りながら私は考えた…やはり、私の目の前を走っているこの男のせいだろう…
彼の名は、夜叉…この国じゃ見ない黒い長髪をなびかせながら走っている。
実はこの男、人間じゃない、使い魔と言われる存在…やはりこいつが原因だろう。
1275年、キリスト教の裁判で、悪魔の子を産んだとして一人の老婆が、魔女と言われ断罪された。
そして、その年より、魔女を断罪する為の狩り…魔女狩りが活性化した。
だが、魔女裁判で裁かれる物は、殆どは偽者ばかりであった。
しかし、本物も存在した。
それは、私の母だ…私の一族は魔女の一族だった
本来、本物の魔女は捕まる事は無い、それは使い魔と呼ばれる魔女を守る存在がいるからだ。
しかし、私を守る為ことを、使い魔に命じた為に母は魔女狩りにつれていかれた。
だから、私は母の使い魔、夜叉と、仮契約を結び、力を合わせ、母を助けようとしたが、結果がこの様だ…城にまで攻め込んだのに…夜叉がみつかり、逃げ出す結果に…
不意に、悪意と恐怖を込められた視線を私は感じてあたりを調べる…目の前の大きな木からだ。
私は、右手を自分の金髪はらい髪を一本抜くと、それを目の前の木にかかげた
『火よ、我が敵を討て』呪文を唱えると右手に力が集まるのを感じると、私の手の中に火の玉が出現した。
次の瞬間それは、前方の木へ飛翔し…爆ぜ…木の上から、
矢を持った兵士たちがこんがり焼けながら落ちた。
まあ、思ったより術が強すぎたけど、たぶん死んでない…
人間はあまり殺したくないから、このまま、突破しよう、そう考えていたら、
夜叉は、「ジャンヌ相手に、姑息に隠れて撃とうとするとは、愚かだ」そう言って踏みつけて走る…
この男、陰険だ…そう考えてしまった。
「夜叉…仮契約とはいえ…本来、使い魔である、あなたが魔術を使うのに…なぜ、私がしなくてはいけないのですか?」
疑問だった、今まで夜叉がさっきの様に、敵を打ち倒す魔術を行使するのは、
いや、魔術自体使ったのを見たことがない…
「何故です?」考え出したらきりがない、この疑問が解決しないと、集中できそうになかった。
「それは…・我の魔術が強力すぎる」それは、私の望む答えではなかったが、
確かに、使い魔が、魔術を行使したら私の魔力が消費してしまう。
そんなことだったら、自分で使ったほうが良い。
まあ、身体能力は、人間の比じゃないから、十分役に立っている。
ふっと眠くなってしまった…そう言えば、昨日から魔術を連続で使用したせいで、
魔力が底を尽きかけている様だ…
「夜叉…私を背負いなさい…」夜叉は、走りながら首を向けると
「何だ?疲れたのか?」と言ってきた…私は、お前とは違うと思いながら
「魔術の使いすぎで眠い…んです…」軽く反論気味に答えた
「ああ」と言って夜叉は、私を…って!!
「何で!?お姫様抱っこ!?」暴れようとする私に…
「背後から撃たれたら危ないだろ」そう言って加速した…さっきまで私に合わせて走っていたのか…この速度なら、イギリス軍を振り切る事が出来るだろう…
安心したせいか意識は闇に沈んだ…。
過去に書いていた作品ですので、手直しをしながら、じわじわ上げていきます!
限られた時間の中ですが……彼女の生き様をご覧ください