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旅立ち

作者: 奈月ねこ
掲載日:2026/03/24

ひだまり童話館第41回企画「またねの話」参加作品です。

 ここは、とある場所の森の中。そこに住む動物たちは、皆仲良し。

 でもその中でも若いリスの男の子アルくんは、好奇心の塊でした。


「どうして小川が流れているの?」

「どうして木の実があるの?」

「どうしてたくさんの動物がいるの?」

「どうして皆森に住んでいるの?」


 とにかく質問が多く、森の皆に聞いてまわりました。皆質問に丁寧に答えていましたが、ある質問には答えることが出来ませんでした。


「森の外はどうなっているの?」


 森の動物たちは、森で生まれ、森で育ち、森で暮らしています。それが当たり前でした。でもアルくんの質問で、「外」の世界があり、森の皆以外の動物たちがどんな生活をしているのか考えるようになりました。


 そんなことを考えているうちに、好奇心旺盛のアルくんは、どうしても「外」へ行ってみたくなりました。

 森の皆は、「外」がどんな場所なのか知らないので、止めることも出来ません。


 とうとうアルくんは、森の外へと行くことに決めました。森の皆は心配しましたが、アルくんの思いを尊重しました。


「気をつけて行くんだよ」とは、熊のカナ。

「何か危ないものがあったらすぐに逃げるんだぞ」とは、キツネのボブ。

「楽しんできてね」とは、ウサギのミナ。


 皆、アルくんのことが心配てすが、全員で見送ることにしました。


「また、ここに帰ってくるよ!」

「そうね、行ってらっしゃい」

「行ってきます!」


 アルくんは春の暖かい日差しの中、森の外へ旅立っていきました。きっとたくさんのお土産話を持ち帰ることでしょう。



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― 新着の感想 ―
終わりは始まり――。 そんな気持ちが沸き起こる、短いながらも希望の持てるお話でした。 ひだまり童話館も、きっと終わりではなく、新たな旅立ちの日を迎えたということでしょう。アルくんのように。 ひだまり…
アルくんの暖かい旅立ちですね。 子供って、どうして?どうして?と疑問がいっぱいですよね。 アルくん、いつかまた帰ってきてくれるような気がします。 そうしたら、どんなお話が聞けるか、楽しみです。
帰郷したアル君の土産話が、今から楽しみになるお話ですね。 好奇心旺盛なアル君の事ですから、きっと様々な物を見聞きしてくれるでしょう。
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