修学旅行2日目③
伏見稲荷大社は完全に妄想です、当てにしないでください
京都、伏見稲荷大社
[いやー、凄かったな!]
[それな!、金閣寺とかめっちゃ綺麗だよな!]
[でも銀閣寺の普通の外観もいいよな!]
そこでは男子5名で先程行った観光地の感想を話していた
[にしても、結構登ったな、そろそろ頂上だろ]
そう言った少し後、頂上の本社が姿を現した、観光客が並び、様々な人がいた
[早速並ぼう!]
そう榛名が言うと、全員で並び、賽銭を待っていた、その時、列から少し目を離した先に列から離れ、着物姿で石畳に座っている人がいた、見た目は10〜20と若く見え、狐耳を被った少女と目があったが、スルーし、仲間と話し込んだ。
10分は並んだだろうか、ついに賽銭前に付き、皆5円玉を入れた七瀬は(楽しい刺激が欲しい)と、願った。
願い終わった七瀬達は次のバスの為、神社から離れようとした時、誰かに腕を掴まれ、こう言われた[見えてるよね?見えてるよね!悪魔倒しに協力してよ!]と、突拍子もない事を言われ、最初に出た言葉が[は?病院連れですか?]だった。
その言葉にグループの皆が七瀬の方を向き、全員腕を掴んでる狐耳の少女に目を向け、ある者は[わあ、コスプレ?]と言い、ある者は[百合!でも相手は七瀬か…]と残念そうに言った。
そんな言葉にその少女は驚きの表情となった
[なに!?5人一気も見れる者が集まるとは…好都合じゃ、紹介が遅れたな、ワシは紀伊、早速だがあ]
と言い終わる前に七瀬は腕をつかまれたまま近くのトイレの入り口に行き、話をまた聞き出した
[ごめんごめん、他の人の視線が突き刺さって貫通してたから…]
[そうか、まあいい、本題だが、悪魔退治に協力してくれないか?今、日本の様々な場所で悪魔が大量発生していてな、確かお主は刺激が欲しいんじゃろ?いい契約だと思うが?]
その視線が七瀬へ向かい、ある事を言った
[それ、命の危険あるでしょ]
すると紀伊は[ほとんどないぞ]と即答した
[でも、うち修学旅行中だからここに滞在は出来ないし、まず信じると思う?]
七瀬はそう言うと皆の方を見た、全員信用してないといった顔をしていた
[それに、そんな大切な事ここで決められるわけないでしょ]
と、榛名は言い、皆んなを連れて離れようとした時、七瀬が[まあ、命の保証があるならやろうかな]と言い、他の人は驚いた顔をし、榛名は少し顔が青ざめていた
[本当か?ではさっそ]
と言いかけた瞬間、七瀬が口を挟んだ
[だが、僕らは修学旅行で来たんだ、もし本当だとしてもここでは出来ないぞ]
そう言うと、紀伊が
[そうか…では修学旅行の間だけで良いからやってくれないか?]
そう言うと七瀬は[分かった、僕はやる]と言い、他の人の方を見た
[マジで言ってるのか?今日は自由だがグループ行動、明日はユニバだぞ?そんな事できる時間はない]
そう言うと紀伊は七瀬の代わりにこう言った
[ああ、大丈夫だ、悪魔は獲物を触り、その間に意識内の獲物を殺すんだ、そうしたら1週間以内に獲物はなんらかの方法で死に、魂が悪魔に吸収される、退治する時はその悪魔に触り、意識内の悪魔を殺せばそいつは成仏し、存在ごと抹消される、だが悪魔と戦わないと行けないし、一般人ではもちろん勝てない、そこで、我がそいつ、今で言う七瀬の力を引き出す、最上位神ならその力を現実世界でも使うことが出来るが、我は最上位神じゃないからな、意識内でしか使う事は出来ないがな]
そう言うと榛名が腕時計を見て言った
[因みにあと15分でバスだけど、そろそろ行った方がいいよ?]
[俺は良いかな、修学旅行中に変な事はしたくない]
[うーん、悪魔とは言え殺すんでしょ?良い気はしないし、信憑性が低い、僕はパスかな]
[わ、私もパスです]
[私も修学旅行を楽しみたいからパス]
そう言うと紀伊は[決まったな、他の者は先に降りてると良い、時間はかからん]といい、榛名達は降りて行った。
[さて、まずは目を閉じてくれ、そして自分を想像するんだ。]
そう言われて、紀伊の手が七瀬の胸に触れられ、七瀬は指示に従って自分を想像した、そうしたら想像上の七瀬は腕に無反動砲が1つ、大きい砲、いや機関銃が2個搭載され、それが両腕に装着されていた
[そうして想像したら、自分が持っている、もしくは自分から出ている煙を見るんだ、煙なら概念形、持っているなら実在形だ、どうだ?なんだった?]
そう言われ、目を開け、想像した物を伝えた
[そうか、かなり珍しいな、基本は剣や弓、魔法系なんだがなぁ、そうそう、君の能力はおそらく砲関係だろう、銃器関係ならハンドガンや、アサルトライフルを持っているからな、多分当たりだろう、まずは召喚出来る一番大きな砲を出してみてくれ、ああ、召喚者ならどれだけ重い物を召喚しても持てるし、重さを感じない、反動もだ、安心して召喚してくれ]
そう言われて、七瀬は目を瞑って一番大きな砲を召喚した
その砲は大きく、鍛えた者でも持つ事は出来ないとすぐに分かるほどデカく、長い、40口径12.7cm砲を召喚した。 七瀬はそれを持つとそれを両手で持った瞬間、12.7cm砲が自動で装填され、いつでも打てるようになった。
[よし、それはこの神社内でしか出てこない、あとは意識内でだけだ、それじゃぁ、君の修学旅行が終わったら契約終了、その能力は使えなくなる、頑張れよ、]
[ああ、期待に応えられないかもしれないけど、まあそこそこに頑張るよ]
そう言われ、七瀬は12.7cm砲を仕舞い、腕時計を確認して慌てて降りて行った。
その後ろ姿を紀伊ともう1人は見送った。
うぉぉぉ!!!次はやっと戦闘シーンだぁ!!!!明日投下します!!