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百合咲かす転生  作者: コーヒー先生
1/3

〜JKが異世界転生したのでとりあえず美少女ハーレム作りたい〜

「頭いっっっったっっい!?!!!!?!」


そんな自分の大声で目が覚める。

ここはどこ…私は誰…

…私は日本のしがないヲタク、名前は澪、かわいい女の子を愛してやまないJK…うんうん自分のことはよく覚えてる。

じゃあここはどこ!?


目を開けると目の前は一面深い緑。

……森?

The・森みたいな森だ…どうして森に…てか前までの記憶がぐちゃぐちゃしててよくわかんない…


というかなんか普段とちょっと違う感覚だ、なんだろう…

と下を見る…えなんか手白くない?足細くない?

立ってみるとやっぱりそうだ…えなにこれえ私が私じゃない!???

頭おかしく思われそうだがほんとにその通りなんだよ…なんかちょっと違う!

洋服は黒いスキニーズボンに白いシャツ…まぁシンプルだ、だけどその下の私の体が前より細い!!痩せた!?急激に!?



「寒!!」

ヒュ〜っと横切る風が現在進行なうJKな私の肌を容赦なく冷やす。

風なんてミニスカート履いてる女の子の前だけ拭いてろよ…なんて思いながら寒さに凍える…。

いやほんとなんでこんなことに!?

痩せてるし!

とかぐるぐる考えていると頭の方から声がする。


『おっ?!起きたか我が主よ!!』


…誰?!?!!!!?!

「だ、誰?!どなた!?美少女?!」

っとつい取り乱してしまった。


『残念美少女じゃないです〜!魔道具様ですぅ〜』

と頭から聞こえる声は大きく言う

…まだこいつと数秒しか話してないけどわかる、ウザイ。

「てかどこから?!魔道具って何!?もしかしてだけど異世界転生っやつ〜!!?!」

そうだよ魔道具ってなんだよめっちゃ異世界じゃん!もしかして今流行りの異世界転生か!?!美少女ハーレム!来い!こい!


『ん?あぁそうそうたぶんそんな感じ〜、で俺様がどこかって?いやいや分かるでしょ』

キターーーー!!!

ガチじゃん異世界転生ガチじゃん…来ちゃったよ私の時代…

てかどこか分かるなんて言われても周り誰もいないし…

頭から…頭…

うーんわからんなぁ


『まだ分からないんですか〜?ww』

すっげぇウザい声がする…どこだか分かったら1発叩きたい。

『マジで?マジでわからん?えーならそこにいかにも都合の良さそうな鏡で見てみなよ。』

…鏡?と思って前を見ると確かにある、手鏡が。

都合良いな〜〜〜!!


とりあえず歩いて手鏡をとる。

そして見ると…

「ふぁっ!!??!?!?美女?!イケメン系クール美女!?!」

…また取り乱しちゃった。

いやだって!目の前にちょーーークールでイケメンな美人な少女が!


『…お前ナルシストか?確かに顔はいいけど胸がねぇ…俺様巨乳派だから、はーーあ確かに美少女の魔道具になれるならそれでいいって言ったけどこれはちょっとな〜』

なんてウザイことを言ってくる自称魔道具さん。貧乳はステータス。

てかこいつ鏡見ればわかるって言ってたのになんもわかんないよ…。


もう一回しっかり見てみる。

鏡に写ってるから多分これが私なんだろうけど日本でヲタクやってた頃とだいぶ違う。

綺麗でサラサラな銀髪がまっすぐ肩より上ら辺で切れてる…なんか違う感覚だと思ったけど髪の毛短くなったのか!

前は黒髪ロングだったから今はだいぶ軽い。

目は真っ赤だ、とってもかっちょいい。

ヲタクなら誰しも憧れる赤眼…かっこいい…

なんて見とれるくらいには2次元的美少女だよ…!!

白い肌は傷ひとつなく小顔で超綺麗。

ちょっと引きで見る、身長は分からないけど変わってる感覚があんまりない、前から結構高い方だったけど多分今もだ。

てことは高身長イケメン美少女か…良き…。


胸は…確かに絶壁、貧乳だけどそれがまたいい!!!

魔道具とか何とか言ってるやつは貧乳の良さがわかってないな。

貧乳ロリも貧乳を気にしてるタイプのJKもとてもいいんだ!!

ってそうそう魔道具魔道具!

あいつはどこなんだよ!

魔道具とか言ってるしもしかして物だったり…?異世界だし全然有り得る…


…もしかして。

さっきからちょっと気になってたアレかもしれない。

そう、銀色でサラサラな私の髪の毛に着いているヘアピンだ!!!!

たんぽぽか何かの形なのか、黄色が銀髪の上で結構目立つ。

正直ちょっとチグハグ…こういうのはカワイイ系の子がつけるからこそ似合うものだと思うのに。


『おいおい、さっきから俺様無視か〜?悲しいぞ〜?わかったか俺様どれか』

「も、もももしかしてだけどこのヘアピン?たんぽぽの、」

『お!正解だ〜まぁわかるかwなんなら今までわかんなかった方がおかしいな』

くっっそ、ムカつく!

「はぁ…異世界転生とか言うしかわいい女の子とかいっぱいハーレムだと思ったらヘアピンが喋り出すしムカつく男だしでよくわかんないよ…」

『あぁ?ムカつくヘアピン男って俺様のことかよ?!!』

そうだよムカつくヘアピン男だよ……

というかなぜ異世界転生なんて?嬉しいけど!こういうのって死んじゃってなるやつじゃないの?死んだ覚えないよ。


『は〜はいはいなんでこうなったかって思ってるだろわかるわかる、俺様優しいから教えてあげよう!』

やっぱり言動ひとつが鼻に来るな。

『今鼻に来るって思っただろ???あ?』

「うぇ!?!なんで!?」

『はっは〜俺様が今からその事とか色々教えてやるよ』

ムカつくけど今はこいつだけが頼りだ…ちゃんと聞こう!


『んじゃまず俺様の自己紹介から、俺様の名前はライア、喋れる魔道具のライア様!ライア様とかライアくんとか呼んでな?』

呼ぶか!

『呼べよ』

ふぁ!?!

『んでまぁお前がなぜここに来たかってんだが…まそりゃよくわからん』

「は?」

『はいはいそんな怒んなって!俺様もよーわからん…まぁ今この世界の人口がどうとかなんとか言ってたような気もするがな!』

ただ聞いてなかっただけでは…?

『んでまぁお前異世界転生とかしたかっただろ?だから別にいいだろうんうん』

えー…いやいいけどね、いいけど…。

『それでなんで俺様がいるかって言うと、流石にいきなり転生してなんの説明もせずに放置って流石にないだろ?だからまぁこういう魔道具とか何とかが説明兼相棒的な役割になるってこと』

ほー……相棒?

「ちょ、ちょっと待って今からヘアピン男の相棒にならなくちゃいけないの?!美少女は!??」

『あーあー落ち着けって、まぁ相棒つっても一緒にいるだけだよ、…はぁ…お前がもっと巨乳で癒し系だったらなぁ…』

「お互い嫌同士じゃん…なにこれ…」

『まぁまぁ美少女はこれからのお前の生き方しだい?どんな選択をするかはお前次第ってことだよ』

…つまりここで生きろと?ここで生きて頑張って美少女ハーレム作れと?!

『そうそう頑張れ頑張れ〜』

ほーーん…


「って!お前が頭ん中読める理由は教えてもらってないよ!」

『ん?あぁ悪ぃ悪ぃ、俺が読めるのはまぁ相棒だから?お前の相棒みたいなのになるって決められちゃったからさ分かるんだわ』

えええぇ、いやだなぁ

「…じ、じゃあなんか強い武器とか魔法とか才能とかそういうのは?」

『ん?俺様いるじゃーん』

やめようかな、異世界転生。


『ちょ、なんでだよ!?俺様そんなに弱そう?』

弱いだろ、ヘアピンだぞ。

『は〜これだから貧乳は』

関係ないだろおい。

『俺様強いから安心しとけって、それでハーレムつくるんだろ?』

はーー信用出来ん…まぁ今異世界転生辞めちゃったらまたあのヲタク生活戻るのか…それはやだしハーレムつくったらぁ!!!


『お?気合い入ってんじゃん。じゃあそんなお前に初クエスト』

お!

『の前に、また忘れてたわ言うのこの世界のルール的な?あれを言うの忘れてた。』

やっぱ辞めようかな…

『あ、ちょ!やめんなやめんな!忘れてたのは悪かったから』

…わかったから説明して欲しい

『この世界は魔法が使える人間と使えない人間に別れてる』

それっぽい!

『んで、この世界にはいわゆるモンスターってのがいる訳で、それを倒すのが魔法が使える側の人間ってこと』

おお!!!それで無双してハーレムってこったぁ!!

『…それで使えない側は、まぁ生きるのに必要な食べ物作ったり商売したり、魔法が使える側の武器とか洋服とか作ったり、まぁこっちはお前が前居た世界みたいなことするんだよ』

ほえー地味、うん地味だ、やっぱりモンスターいっぱい狩りたい。

『まぁそれで魔法使える側、と言うかモンスター狩る側?のことを冒険者って呼ぶわけ。』

冒険者…素敵な響きだね!

『んでまぁたまに魔法が使えなくても武器とか使って狩る奴らもいるんだよ、まぁ魔法使える方が圧倒的有利だし命かけるしあんまりそういうもの好きはいないけどな』

ほ〜〜魔法使えないのに冒険者!馬鹿だなぁ

思わず笑っちゃいそうになる。

『笑うな笑うな、まぁそれだけだな。わかったか?』

「わかった、ありがとう。ただのヘアピン男じゃないんだね」

ちょっと好感度上がったよ!やったね。

『…どういたしまして』



「だ、誰か言い、い、いるの?」


!?

小さな声が聞こえてくる…それも可愛くてキュートでプリチーな声だ…女の子!!!!!!

『…それでさっき言った初クエストってのがこれだよ』

これ?女の子が?

『そこの木からちょっと進んだとこ、歩いてってみ?』

女の子女の子だ!!!しかも私の中の美少女レーダーがピコピコ言ってる!

やばい、異世界初女の子に思わず震えてしまう。

今誰かが見たらやばい人だと通報されそう。


ザッザッ

荒れた森を少し歩く。

と下を向いて歩いていると誰かの足のようなものが。

顔を上げると……。




「び、美少女だぁぁぁぁぁぁ!?!!!?!?!!!」




「ふあっ!?!!だ、だれ、?!!」

私の異世界ハーレム始まった!!

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