第6話 情報収集
日が昇ってきた、ギルドロビー(受付カウンターや掲示板のある)の人影もまばらになっている。こちらのドアの音に、振り返ったのは・・昨日の御者、冒険者を3名携えている。護衛を見つけたようだ。
受付カウンターに行くと、奥のお姉さんに挨拶。女の子にお願いして呼んでもらう。
「もうおわったのですね、一緒に行かれないのですか?」
「それは決裂した。それでお願いがある、今日、エイミとダイという冒険者が所属変更の手続きで、ここに来る。彼らとパーティーを組みたいので、依頼を受けないで夕方まで宿に帰って欲しいと伝えてくれないか。」
「かしこまりました。」
ギルドから出ると、昨日の冒険者からメモを渡される。
「そこに行ってくれ。希望の物がある。依頼料は、そこから貰ったからあんたは支払いをしなくていい。」
それだけ言うと、朝の雑踏に消えていった。
一目見て分かった、裏通りの薬屋、お馴染みさん。メモに魔力を通して魔素を分解、こうすれば証拠は残らない。
薄汚いドアを開ける、さらに暗い店内。
「来たのか?こっちに来てくれ、もうすぐ終わる。」
店の奥、魔素をコーティングした作業台に昨日の毒カエルが横たわっていた。
「助かったよ、こいつを取りにいつ行くか悩んでいたんだ。」
「それで、依頼料を?」
「そうさ、遥かに安上がりだ。で、小瓶でいいか?こっちは液状、今作っているのが粉末だ。」
「小瓶で、それぞれ貰おう。で、代金は?」
「いらないと言いたいとこだが、こちらも貧乏でね。金貨2枚でどうだい?」
「ここに。」
「これと・・これだ。」
小指程の瓶、中にはヌメヌメとした液体、もう一つは小麦粉の様にサラサラの粉。蓋を確認して、腰のカバンに入れる。
「それと・・これはあるか?」
店を出ると、教会に行く。教会は、病院の役割を持っている、神官の回復魔法で治療するのだ。ギルドに近くて大きい教会を目指す。
お見舞い用の果物を購入して、中へ。途中、シスターにおすそ分けをすると案内してくれた。坑道で襲われた状況を聞き出しておく。
次に、坑道での食事。硬いパン、不味いが日持ちのいい干し肉(うまければ1日で食ってしまう)。水を入れておく革の水筒。雨は降らないので、寝袋、消耗品のマジックアイテムが少々。今回使う武器の購入とほぼ一日かかってしまった。
宿に戻ると、姉弟がいた。事情は聞いたようで、一緒に行くか聞くと、即答で行くと言う。報酬も1人1割で良いと言うが(足手まといになるから)、そこはしっかりと貰うようにと、2人で5割の約束にした。坑道用の買い物も一緒にしてきたので、明日出発出来る・・中々準備が良い。
二人を早めに寝かせると、丸薬を作っておく。朝まで乾燥するだろう。明日は、1日移動後、鉱山で就寝、早朝から坑道に入る。




