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神になれなかった双子  ジャック外伝  作者: 神取優
ジャックと盗賊団
17/23

第17話 作戦会議と金貨

 翌朝トードの家、ギルドからの召喚待ちのトードを入れて、作戦会議が始まる。


 しばらくエイミとダイの話を聞いていたジャックから。

 「エイミとダイ。ギルドの昇進試験、上がれないだろう?」

 「・・・なぜ知っているのです?」(エイミ)

 「あいつら(試験官)、汚いんです。苦手な魔獣を倒せって。」(ダイ)

 「聞いていて分かった。お前達、相手の事を知ろうとしないし考えていない。」

 「・・?」

 「分からないようだな。そうだな、実際やればわかるか。」


 「鉱山は誰がやっている?」(ジャック)

 「んーと、何とか商会?」(ダイ)

 「ブラック商会?」(エイミ)

 「ブラッド商会だ。」(ジャック)


 「最初は、ダイ。言葉で解放するやりかたを言ってみてくれ。それに対するブラッド商会は、エイミだ。」


 「オレは、鉱山に行って皆 解放してやる。」(ダイ)

 「どうやって?」(ジャック)

 「仲間、そうだなスラムの仲間を集めて鉱山の連中を縛る、その後みんなを連れて逃げればいい。」

 「どこに?」(ジャック)

 「・・・・、フォーレンに連れて来たら、また鉱山に戻るから。村に囲まってもらう。」

 「10年とかでも?」(ジャック)

 「そのくらいになったら、村人になってる。」

 「では、エイミ。奴隷が連れ去れた、どうする?」

 「馬車を使っていないようなので、周囲の村を捜しますね。馬車を使えば、土埃やわだちの後で追跡します。」(エイミ)

 「100人連れ去られて、80人連れ戻した、鉱夫が足りない。どうする?」

 「また、スラム住人を奴隷にする。」(エイミ)

 「えー、姉ちゃん、ひどいよ。」(ダイ)


 「次、エイミ。」

 「そうですね。私は、スラム住人を連れ去ろうとしているのを、やめさせます。」(エイミ)

 「今回は、鉱山が一気に動き出すだろう。スラム住人も、大勢を短時間に集めるだろう。俺なら、人目に付かない様に、3~4カ所で3~4人集める。それを2~3日やれば、20~30人は集められる。

 その1カ所で邪魔をされても、他の場所で集めればいい。」(ジャック)

 「だったら、その後をつけます。場所が分かったら自警団と一緒に助け出します。」(エイミ)

 「自警団か。町の治安を守るのが自警団だ。炊き出しを貰わない一部のスラム住人が、市場の物を持って行ったり、町の住人を脅して金を奪っているは知っているな。そんな住人を助けるか?逆に減って良かったと思うのでは。」

 「では、騎士団に頼みます。」(エイミ)

 「騎士団は、町の防衛をする領主の物だ。領主がスラム住人を助けに行くのか?」

 「・・では、皆で行きます。」(エイミ)

 「4人で、アジトを襲うのか?」

 「だめですよね。」(エイミ)


 「何が悪いか分かるか?ダイがやろうとしてのは、犯罪だからな。人の者(奴隷)を奪っている、強盗罪だ。」

 「うそ、オレは人助けしているんだよ。」(ダイ)

 「そうね、ダイは犯罪者だわ。」(エイミ)

 「ひでえ」(ダイ)


 「それでは、次に”金”で鉱山を見てみるぞ。」

 「かね?」(ダイ)

 「鉱山から、毎日1000枚金貨が得られる。」

 「凄い。」(エイミ)

 「実際は知らん、たとえだ。」

 「なんだ。」(エイミ)

 「鉱山の山は領主の領地だ、金貨300枚で、ブラッド商会に貸してやる。」

 「高い、そんなに取るんですか?」(エイミ)

 「噂から判断すると、大体こんなもんだろう。次いで、街道だ。土地代は、金貨400枚だが、街道にしたのはブラッド商会だから、それを引いてやるから200枚でいい。

 ただ、街道にしたので穀物が作れない。その分で金貨100枚だ。」

 「えっ?領主は、そんなに取っているのですか?」(エイミ)

 「あくまで噂だが、これくらいで合っているだろう。」

 「すごく高いね。」(エイミ)


 「鉱山の初期費用は、自分で出しているだろうから、毎日かかる経費分だ。


 一番高いのが給金だな。一日三交代の鉱夫が毎日ざっと金貨200枚、鉱山技師(助手)、土性魔法使い、事務員、賄い、雑用合わせて金貨10枚という所か。

 それから大事な賄い、食材だな2食で金貨10枚。

 次に、坑道資材、爆弾、魔石、トロッコや高炉の維持修理で金貨20枚。

 地上の建物、設備、街道整備で金貨5枚という所か。

 それと鉱石と資材運搬だなトード達の鉱夫運搬もはいる、荷馬車は自分持ちだが痛みがひどいと聞いているで全部で金貨20枚という所か。

 忘れてダメなのが寄付金だ、それとブラッド商会に払う分もいれて、金貨30枚という所かな。

 あとは、雑費まあ積み立て分だな災害とかに使う金貨5枚。エイミ、いくらになった?」


 「えーと、金貨300枚です。寄付とブラッド商会ってなんですか?」(エイミ)

 「例えば、冒険者ギルドだ、魔獣が出れば、すぐに来る。あとは、街道周囲の耕作補償、まあ、ホコリで汚れた補償分だ。それと、町の役人に渡す賄賂。そして、ブラッド商会には余分に渡しておく。鉱夫が『約束と違う、給金をもっとよこせ。』とか言い出すと、怖いお兄ちゃんを派遣してくれる。」

 「汚いですね。」(エイミ)

 「きれいな事だけしていれば、儲からないだろうからな。」


 「それで、毎日、金貨100枚儲かる計算だ。」

 「それは凄いですけど、領主様が取りすぎです。」(エイミ)

 「じゃ、どうする?」

 「交渉して、減らします。」(エイミ)

 「だったら、権利を他の商会に貸すから出て行ってくれ。」

 「え?」(エイミ)

 「なんだ?他にもやりたい奴はごまんといるんだ。他をあたるよ。」

 「分かりました。そっちは良いです。」(エイミ)

 「諦めるのか?金にうるさいブラッド商会だよ。」

 「そうですね。じゃ、この給金を下げます。」(エイミ)

 「ダイ、お前は鉱夫だ。お前の給金を半分にするそうだ。どうする?」

 「姉ちゃん、ひどいよ。だったら働かない。」(ダイ)

 「エイミ、どうするんだ?」

 「えー。じゃ我慢くらべです。」(エイミ)

 「まてエイミ。毎日領主に払う分はどうすのだ?お前の小遣いから出すのか?」

 「あ、そっちがあった。分った、給金は下げない。」(エイミ)


 「え・・それで。」(エイミ)

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