第14話 鍾乳洞と落盤
食堂での昼食、いかに勇敢でもう少しで倒せたと豪語するマリス。
少しあきれ顔のエイミとダイだが、何もやっていないので口を出す事は無い。
「エイミ、これを掛けて見てくれ。」
ジャックが取り出したのは、サングラス?
「これ色眼鏡ですか、少し暗いですけど見えます。」
「えー、おねえちゃん貸して。」
「うそー。真っ暗で何も見えない。」
「エイミのは、魔素使いのスキルがあるようだ、ダイには無いようだね。」
「私、魔法使いになれるのですか?」
「まあ、修行しだい?ただ、魔素が使えれば、基礎があるという事だし、大丈夫だろう。」
「ふん、どうだ弟よ。」
「おねえちゃんだけズルい。」
「午後はダイとトードは、ここで待っててくれ。エイミと鍾乳洞に行ってくる。」
「一緒だとダメですか?」
「そこは、真っ暗だからね。」
「魔石光あります。」
「トカゲが居れば、気付くだろう。だから、このメガネで行くんだよ。」
「そうですか。」
最初の試掘の坑道を進むと、坑道とは言えないトンネルが現れた。
真っ暗だが、魔素を関知するメガネ(原理は、蝙蝠の超音波と同じ。メガネより出た魔素が反射して戻ってきた映像を見る)により、暗くても足元が危険になる事はない。
ジャックを先頭に、トンネルを進む。出来るだけ物音を出さない様に。
トンネルを出ると、大きな鍾乳洞にはいった。巨大なドラゴンの舌が、山の中に食い込み引きぬいた。高さより幅、奥行きが見えない。不整形な地面と天井よりドラゴンの牙の様に生えている鍾乳石。
何もない空間を歩く。魔素がそよぐ場所があるので、そこに向け歩いている。
「これって?崖崩れ?」
鍾乳洞の奥、壁の一角が崩れている。一見、崖崩れだが爆発した後の様にも見える。その天井から魔素の流れ、恐らく空気が流れているのではないだろうか。
周囲を見渡しても、崖崩れはここだけのようだ。
「あそこ。」
エイミが指さす。
そこに藁のような物が敷き詰められている。丸く押し付けられた跡。
「ここがトカゲの巣?」
「かも知れない。」
「じゃ、皆でここに来れば、倒せる?」
「無理じゃないかな。灯りをつければ、帰ってこないだろうし。真っ暗な所に帰って来たトカゲをどうやって倒す?」
「そうですよね。このメガネもっとないのですか?」
「それは、暗い所で壊したり無くなった時の換えに造ってある。2個しかないのだよ。」
「では無理ですね。」
ジャックは、戻ってくると資材倉庫の場所を聞き。
しばらくすると戻ってきた、左右のポケットが丸くなっている。
「俺は、出かけてくる。今日はここで解散だな。明日もあるからユックリ休んでくれ。」
そう言って出かけて行った。




