1話「三度目の正直」
(涙か……)
夢なんて、久しぶりだ。緊張していたのか?今日は休日だし、山でも登って気分転換でもするか
外に出て、バス停に向かった。
バス停に着いた瞬間だった。
目の前に、バスがあったのだ。
「あれ?」
声に出してしまうほど、いきなりだった。
さっきまでは、バスの気配すらなかったのにな。
不思議に思いつつも、異成戸山行きと書かれていたそのバス。山を登ろうとしていたところなので乗り込むことにしたのだった。
バスに乗り、異成戸山に着いた。
足場が、悪かったが難なく山を登っていた。
異成戸山を、登っていた時だった……
(霧が、濃くなってきたなもう1時間は、歩いたし頂上にはついてないけど戻るか‥‥)
そんな、時だった
ガラッ!
ガガガ
バンッ!!!!!
霧で見えなかったが、崖ギリギリのところを歩いていたようだ。
そして、運悪く崖が崩れたのだ。
(!?・・・これ死ぬぞ・・)
バンッ!!!!
「あ、ぁぁ………」
崖の底に落ちた。
……熱い……
痛い……
息ができ……ない……
熱い……
いや寒い……?
体が痺れているのか……
意識が……動かしたい。
助け……て。苦しい……こんなところで、こんなあっさり死ぬんだな。人って……
意識が消え、その後、数分後に死んだ。
崖から落ちる前、大きな扉が見えた‥‥