表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/7

0話「絶望」

こちらは、修正しておりません。

後々すると思いますが……

 「魔王の所に行く前の約束な」


 「そうね私も賛成その約束乗ったわ」


 「俺も乗った」

 

 そんな会話が、町の一角で話されていた。


 「「「絶対に世界を救うぞ!!」」」


 その場にいた、3人はそう決意した。


 「最終決戦は、ヴァルキリア崖だ」


 「次が最後の次元の歪みが起きる場所か。今度こそ魔王が来るだろうし、気を引き締めて行こうぜレイ」


 「そうだな。アレク」


 レイと呼ばれた者は、アレクと言う魔獣使いに返事を返した。


 「気を引き締める関係なしにまた自分が犠牲になるんでしょ。わかった気にならないでよね。レイ‥‥」


 「それを言ったらシャノンお前もだろ」


 呆れた声で、シャノンはレイに「はぁ」と言った。


 「アレク。あんたは緊張感がなさすぎるの」

 

 シャノンは、アレクにも注意をした。


 「2人とも落ち着いて」

 

 レイは、そんな二人を落ち着かせようとなだめる。


 「お前は

 「レイは

 「「黙ってて!」」


 二人の怒鳴り声が重なる。


 「あ‥‥はい――」


 結局、的にされたのはレイ自身だったのだ。



 ~ヴァルキリア崖~



 「うっ。なんなんだよこの瘴気。半端じゃない」


 「確かに、今までにない瘴気の量ね」


 シャノン、アレク圧倒的な瘴気の量に驚いていると、

 突如、下に転がっている水晶が輝き出した。


 「助けてくれ!魔王がきた――」


 ヴァルキリア崖を、魔物から守っていた兵士が映し出され、そこで助けを求めていた。


 「急ぐぞ!」

 

 俺は、そう言うと三人でフライを唱えた。


 「鳥の翼はどこまでも

  人の翼はどこまでも

  風を操りわが身を飛ばせ

  上級魔法フライ!」



 ~ヴァルキリア崖頂上~




 「誰だ」


 瘴気が、溢れ出すその邪悪な存在がきっとこいつが――

 「あれが

 「ああ。この魔力量。瘴気。こいつが

 「ええ‥‥

 「「「魔王!!」」」



 「何の用だ?」

 

 魔王と思われるそいつは余裕の表情で、震えることのない威厳のある声。

 圧倒的な、緊張感がその一言で奔った。


 「あんたが、魔王ね」


 シャノンは、そう呟くとアレクが、魔法を使った。

 

 「やっと出てきやがったか。

  我が拳は

  炎を形どる

  上級魔法フレイムナックル!」


 炎の拳がアレクの前に現れ、魔王(?)めがけて飛ばす。


 「馬鹿が」


 魔王が、そう言うと不敵な笑みを浮かべた。


 「待って!何か来る」


 シャノンが、注意を促すが遅かった。


 「サクリファイス!!」


 魔王(?)は、サクリファイスという”何か”を使った。

 すると――


 「ぐはっ!!!何しやがった‥‥」


 アレクは吐血した。

 何をされたのかわからないという、表情で周りを見ている。


 (何が!?起きた?)


 魔王の攻撃はアレクに当っていない。”魔法”に当たっただ…け…

 まさか!‥‥

 アレクの腕の魔力がない!?

 魔法を通じて、腕の魔力を奪い取った!?

 それにしても、奪い取った魔力量が桁違いだ。

 本来なら、魔力量を図るには、『魔力計』がいる。

 だが、それを使わずとも目で見ればわかるほどに魔力が無くなっている。




 「まだ。終わってないぞ。

  我が拳は

  炎を形どる 

  上級魔法。フレイムナックル!」


 アレクは、魔力が少ないというのに魔法をもう一度発動させた。

 

 「やめて!アレク!」


 シャノンは、必死に止めるがもう遅い。

 

 「術式は打ち消すことが出来る

  最上級魔法術式破壊!」


 俺は、すぐに魔法を打ち消すために術式破壊を使った。

 アレクの放った炎の拳は、魔王がサクリファイスを使う前に消えた。


 それを見るとアレクは、気を失った。

 無理をして、魔法を行使したからだろう。


 「事前詠唱ヒール」

  

 シャノンはつかさず、アレクに回復魔法を使った。


 (頭の切れるやつがいるようだな。まさか、『サクリファイス』を一回見ただけで理解するとはな)

 魔王(?)は、レイを評価するのだった。

 それと同時に、レイに狙いを決めて一瞬で、間合いを詰めた。その間僅か0.001秒である。


 「事前詠唱シールドバインド!」


 シャノンのとっさに放った魔法は、レイの少し手前で魔王(?)を透明な壁で閉じ込めた。


 (先にあいつをやるべきだったか)


 魔王は、レイの前に邪魔なシャノンを殺すことにした。

 

 そこに、 

 「ただいま。参りました」

 兵士が、やってきた。

 

 (ここでの援軍はでかいぞ」

 レイは、少しでも仲間がいる方が良いと考えた。

 

 シャノン「ありがとうございます。皆さんは、魔王を囲んでいて下さい」

 シャノンは、兵士の人にそう命令するとレイの元まで向かった。


 「分かりました」

 そう言って、兵士は魔王を包囲した。

 

 「厄介だな」

 魔王をは、シールドバインドの中でそう呟きながら頭を抱えた。


 「シャノン!あとどれだけ魔法の効果はもつんだ?」

 

 レイは、シャノンにそう魔法の効果を聞いた。

 

 「っても、10秒よ」

 

 シャノンをそう返事を返した。

 その途端‥‥

 

 「この世は

  我が眷属たちの楽園となり

  天国も

  神をも

  引きずり落とす

  極限魔法 異界の門!!」


 魔王(?)が詠唱すると、空にひびが入りその穴からデーモンが次々と出てくる。

(完全に発動しなかったか。時間がかかりそうだな)

 魔王は、そう考えて「面倒だ」そう呟いた。

 

 「シールドバインドの中で魔法を使って、この威力!?」


 シャノンは驚きつつも、魔王(?)がまだ、シールドバインドから出ていないのを確認する。


 「デーモンまで、どうにか召喚を止めないと」


 レイは、魔王の相手で手一杯だというのにデーモンまで出てきたら‥‥

 と、解決策を考えていた。

 

 「兵士の皆さんデーモンの相手をお願いします」


 すぐに、レイの考えていることを見抜きシャノンは兵士に命令を下したのだった。


 「はっ!」

 兵士たちが、魔王(?)の包囲をやめ、デーモンに向かう。


 「レジスト!」


 パリッ!!!

 魔王が、レジストという”何か”を唱えシールドバインドが破れたと同時に、魔王(?)が消えた。


 (どこにいったの?)

 

 シャノンが、あたりを見渡す。


 「後ろだー!シャノン!」

 レイは、必死に叫ぶ。


 「えっ」

 シャノンは、混乱しながらも後ろ振り向かずにバリアを背後に展開した。しかし――


 「サクリファイス!」

 「事前詠唱バリア!」


 「無駄だ!」

 魔王の言ったとおり、意味は無かったように思える。

 

 「そんな‥‥防いだ――のに」

 シャノンの魔力は、アレクのとき同様にごっそりと減り吐血した。

 

 「早く治療しないと――」


 「させん!魔剣よ顕現せよ!」


 魔王(?)は魔剣を出して、レイに向かう。


 「くそっ。事前詠唱聖剣召喚!」


 光り輝く聖剣が、レイの手に現れる。


 「う・・・ううう」


 「アレク!目が覚めたか」


 アレク「俺も‥ゴホッ。手伝う‥‥ぜ!」


 魔力量が少ないはずなのに、『大丈夫』と言わんばかりに、強がりながら返事をする。

 そして、アレクは立ち上がり、盾を身に着けそして


 「魔石解放!」


 アレクが『魔石解放!』と叫ぶと炎のたてがみを持ち5メートルを越える巨体の獅子ライオンが出てきた。


 「火炎獅子かえんししガイア!やるぞ!」

 火炎獅子かえんししガイア「ああ」

 

 ガイアと呼ばれる、火炎獅子かえんししはアレクの使役する魔獣の中で最も強い魔獣である。

 

 (魔獣使いか。まさか、火炎獅子を使役するとは。だが、遅い)

 魔王は、評価しながらも彼らの負けを悟っていた。

 

「聖剣解放!」


 聖剣は、神々しく光り大きな剣となり、魔王(?)に向けて俺は攻撃した。


 「残念だったな!」

 魔王は、その攻撃をすんでのところで瞬間移動で避けた。


 そして


 バンッ!!!


 想像を絶する音が鳴り響き、大きな扉が空に現れた。


 「完全に、発動したのだよ」

 魔王は、勝ち誇ったかのように完全発動した異界の門の扉を開けた。


 ギイイイッ!!!!


 という、音とともに扉が開き‥‥


 それを見て、アレクとシャノンはある魔法を唱えた。

  「闇を

   深淵を

   打ち消し

   彼の者を

   未知なる脅威から

   守りせしめる光の力よ

   彼の者に

   光の加護を与えたまえ!

   伝説魔法 聖なる天樹!」

 

 魔法が発動すると神々しく、聖なる光を纏う、大樹が現れ俺を守るように、光の壁が出てくる。


 「やめろ!お前らが、持たない!」

 

 俺は、そう言って止めさせる。

 だが、魔王と空中で剣を交わしている状態では意味がなかった。

 

 「お前だけでも、生きればいいんだよレイ。ガイア!」

 「なんだ。アレク」

 「レイを守ってやってくれ」

 「任せておけ」


 火炎獅子ガイアは、アレクの所から魔王にふっ飛ばされたレイのところに駆け寄る。


 「アラン!シャノン!やめろ!!」」

 レイは、それを最後に気を失う。




 *『スキル<???>称号<????>を獲得しました』






 「うん・・・夢か?・・・・あれ?なに見てたんだ。なんで、涙が出ているんだ」

 そういうのは、日本という国で眠っていた転子てんし 賢治けんじという男だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ