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0.1話「後悔」

 ?「~だ。」

 ?「~しよう」


『?』が書いてあった場合。主人公が、知っていないときのみつきます。

 主人公視点で、ない場合は作者の加減で決まります。

 

 ⁂『了』

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・

 ・・・・・

 ・・

 ・

 

 

 暗い空

 

 今。

 崖の上に膝をつき倒れている。


 崖の上に生える焦げた草が、風でたなびく。

 焦げ臭い、匂いが鼻を通る。

 

 だが、それよりも血の匂いが漂っている。


 闇の雲が覆い

 太陽の光すらも通らない

 

 人のうめき声。嘆きが崖の下から、響く。

 

 俺「どこだ、ここ?」

 

 悪魔と人が戦い。血を流し。

 空にひびが入っている

 火の玉が飛び交い。

 氷の槍が悪魔に刺さり金切り声をあげながら死ぬ。

 そんな光景をただ崖の上から見ている。


 ?「下を向くな。前を上を向け」


 後ろから、かすれた男性の声が聞こえる。


 ?「私達は、魔王を倒すために来たのですよ」


 死にかけているであろう、女性の声が語りかけてくる。


 魔王?何のことだ?……


 ?、?「「立て!!」」


 俺「えっ」


 いきなり、二人に言われたその言葉は少なからず俺に力をくれたのかも知れない。

 その時、何かが変わった。

 何か、何かが心、いや魂の何かが変わった。


 ?「もう、後戻りは出来ない」


 ?「私達の屍を乗り越えてやらなければならないことが、あなたにはあるはずです」


 必死に語りかける二人の方を向く。


 俺「な……にが……………」


 血で汚れ、魔力が無く、倒れている2人がいた。


 『あとは任せた』そんな感じで、俺に全て託して悔いがないかのように。

 静かに眠りについた。

 

 その2人の周りには、


「朽ちた鍵」


「ひび割れている盾」


「折れた杖」


「真っ二つに割れた魔石」


 それらが、落ちていた。


 魔王を倒す?

 俺に何ができるというのだ。この悲惨な光景。

 

 魔王に勝てなかったから、今こんなことになっているのではないのか。

 もしこれが俺が魔王に負けたから、起きたのだとしたら……

 俺はそこまでだったんだよ。

 

 心の中で、もう意味は無い。

 そう、嘆いていた。


 なのにどうして、この2人は下にいる兵士たちは何で俺を守るかのように、悪魔と戦っているんだ。


 俺は不意に左手に持っていた、紙を見た。

 

 その時何かが、見えた気がした。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・

 ・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ----------------------

 

 ⁑『観測。しました』

 

 無機質な、感情が感じられない声がある所で響く。

 

 ?「そうか。そうであったか」

 

 赤、緑。と目の色が常に変わる不思議な瞳を持つ男性がそう答えた。


 ⁑『予想どうりでしたね』

 

 ?「いや、そうでも無かった」

 

 ⁑『それは?』

 

 ?「お主には分からんだろうがな」

 

 ⁑『私に分からないことなどは――」

 

 ?「いや、あるぞ。確かに、お主には分からないものがな」

 

 ⁑『では、それが何か教えてもらえますか?』

 

 ?「残念だが、もう遅いな」

 

 ⁑『遅い?』

 

 ?「あぁ。遅いんだよ。既にな……だが、少しの間は考える時間があるはずだぞ」

 

 ⁑『考える、時間ですか?』


 ?「あぁ。それでは、計画どうりにここは、お主に任せよう」

 

 ⁑『かしこまりました』

 

 ?「では、いってくるぞ」

お待たせしました。

見ている人はいないでしょうが……

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― 新着の感想 ―
[良い点] テンポが速いです。 これは肯定的な意味ですので、誤解なさいませんように この速さで読者を引っ張り切れれば新感覚の作品となるのではないでしょうか。 私の知る限り、それを両立した作品は読んだこ…
感想一覧
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