EPISODE1 紫炎覚醒 編 その18
また、本筋から話がそれる回です。
縁はガクガク震えていた!。膝を地面につ、自分自身に大丈夫だと言い聞かせる様に、両腕で必死に身体をさすっていた… 。
「 どうやらトラウマを呼び起こしてしまった様で申し訳ない。」アイダ・エンは縁と同じ目線の位置までしゃがむと、縁の右肩をさすり出した。
「 大丈夫か?藍田君?… 。」アイダ・エンは震える縁にときおり声をかけながら右肩をさすり続けた!… 。
それはまるで父親が恐怖で怯える息子を必死で慰めている様にも見えた… 。
数分間アイダ・エンは縁の肩をさすり続けた。しばらくして縁が肩をさすり続けるアイダ・エンの手を掴み、「も… だ、大丈夫です。」と少し呼吸が乱れた様子な声で、さするのを一旦止めてもらった。
「 助さんに迎えに来てもらうか?… 。」
アイダ・エンはそう言うと羽織っているローブの内ポケットからカードの様な物を出した。
取り出されたカードは透明で反対側が透けていた。アイダ・エンはその透明なカードの真ん中辺りに指でバツ印を描いた?… 。
すると!、透明だったカードが青く光り出し着信音の様な音がしだした!… 。
「 でないな… 。」アイダ・エンは青く光り携帯電話の様に着信音が鳴るカードを眺めていたがカードは音が鳴るだけでそれ以上何も起きなかった。
「 すまなない、藍田君… 助さんの奴まだ寝ている様だ!… 。」アイダ・エンはそう縁に一言告げると、カードの右角から左角に向かってアイダ・エンは斜めにカードを指でなぞった。
なぞるとカードから発せられていた着信音と光りが消えた!… 。
「 なんかスマホ見たいですね… 。」今まで震えていた縁がアイダ・エンに話しかけた。
少し時間を置いた為なのか縁の顔は血の気が戻りつつあった… 。
「 喋って大丈夫なのか?。」
「 別に大丈夫ですよ… 。ちょっとしんどくなっただけですから。」縁は少し表情が引きつってはいたが、笑みを浮かべるぐらいには体調が戻っている様に感じらる。
「 アイダさんそれ… すごく薄そうなスマホですね。折りたためそ… 。」縁はアイダ・エンが手に持つ透明なカードを指差した。
「 紙飛行機ぐらいまでなら折り込めるぞ。」アイダ・エンはそう言うと、左手に持つカードを左右に揺らしながら得意げな表情で縁に微笑みかけた… 。
「立てるか藍田君!… 。」しゃがんでいたアイダ・エンは立ち上がると、地面に膝をつく縁に右手を差し出した。
「 ええ… 立てます。」縁はアイダ・エンの手を掴むと少しフラつきながらも立ち上がり、膝に着いた土埃を両手ではらった。
「 心配をかけましたすみません。」縁は深々と頭を下げた!。
「 一年以上経ったからもう大丈夫だとは思ったのだが、やはりそうそうトラウマは拭えないか… 。」
縁はアイダ・エンのこの問いにうつむき苦い顔で答える事ができなかった。
「 藍田君… 私はこのまま続きを話すべきかそれとも、もうこれ以上何も言わず黙って帰路につくかを迷っているのだが君はどっちがいい?… 。」アイダ・エンはうつむいたまま返答をしない縁をジッと見つめた。
しばらく縁はうつむき黙って立っていたが、急に顔を上げ!…「 続きを聞かせてください。」と意を決した様な表情で答えた!… 。
「 あぁ… 分かった。」アイダ・エンはそんな縁の表情に少し安心した様な眼差しを向けた。
「 では、藍田君!… スター ケ‼︎ ‼︎ ‼︎ 。」アイダ・エンが喋り始めた時!… 彼の左手に持つ透明なカードが緑色に光り‼︎ 、電話のベル音が静かな大地にけたたましく鳴り響いた‼︎ … 。
「 助さんだ!。」アイダ・エンはそう言うとカードの真ん中を指で強く押した。
するとベル音が止まり!、カードから助の声が聞こえてきた… 。
カードから聞こえてくる助の声はとても眠たそうで機嫌が悪い!… 。
助の話す内容は、起こすな、時間が早い、もっと寝させろなど、愚痴ばかりで!… 話しを聞いているアイダ・エンもこれでは会話にならないと思ったのか?、カードを斜めになぞり通話を切った‼︎ 。
通話を切ったアイダ・エンはおもむろに縁の方を見て、「 とりあえず帰るか。」と一言縁に尋ねた。
「 またこの山を登って下るのか… 。」縁は昨日自分が登ってきた山肌から鋭い突起状の岩石が無数に飛び出した剣山の様な山を眺めながら少しため息混じりの小言が突き出た… 。
「 心配ないエクス-ガルーダをオートでこちらに向かわせた。」
「 あのオンボロ船!… 自動航行できたんですね?… 。」
「 あぁ… てぎるとも。このカードは本来エクス-ガルーダを呼び出す為の通信端末だからな。」アイダ・エンはさっきまで助から通話があった透明なカードをゆらゆら揺らしながら縁にそう答えた!… 。
「 ヘェ〜 。」縁はあまり興味がないと言った感じの返事をした。
【1】
助は台所で朝食を作っていた。すると!、換気の為に開けた窓の外から轟音と共にいきよいよく押し出された空気の塊が部屋に入って来た‼︎ … 。
押し出された空気で、部屋に散らばっていた紙や衣類が宙を舞い、シンクの真上に備え付けてある戸棚の食器が、ガチャガチャと音を立てて震えていた!… 。
窓からいきなり流れ込んで来た空気のせいで部屋が滅茶苦茶になると!… その数秒後に玄関の扉が開き奥からアイダ・エンと縁が顔を覗かせた。
「 散らかっているな… 。」アイダ・エンは衣服やゴミが散らかった部屋を見て怪訝な顔をした。
「 誰のせいでこうなったと思う。」助はアイダ・エンの方を見ずに調理に集中していたが、発せられた声は明らかにイライラしている様に感じられた。
しかし、当のアイダ・エンはそんな助のいらだちなど気にするそぶりも見せず、履いていたブーツを足を振って無造作に玄関に脱ぎ捨てると、部屋の真ん中に置いてある机に肘をつき、まるで熱い湯船に浸かるかの様にゆっくりとしたモーションで椅子に腰をかけた。
アイダ・エンが椅子に座ると玄関先で立っていた縁は、アイダ・エンが脱ぎ散らかしたブーツを反対方向に位置を揃えて置き、縁も靴を脱ぎ、ブーツの隣に綺麗に揃えて置いた。
縁はアイダ・エンの反対方向に座ると、机の中央に置かれてある白い陶磁器でできたティーポッドと、その隣に三つ並んで置いてあるティーカップを自分とアイダ・エンにそれぞれ一つずつ渡し、縁はティーポッドを持ちアイダ・エンと自分のティーカップにお茶を注いだ。
注がれたお茶は青色をしており湯気がたっていた。
アイダ・エンは自分のティーカップに縁がお茶を入れ終わるのを確認すると、直ぐさまカップを持ち口に流し込んだ!… 。
「 火傷しますよ!。」縁はアイダ・エンとは違いフーフー息を吹きながら少しづつ青色のお茶を飲んでいた。
「 紫炎で熱を燃やした… だから熱くない。」
「 それじゃ熱いお茶を飲む意味がないじゃないですか?… 。」縁は飲みかけのティーカップを机に置いた。
「 私は別に今、熱いものが飲みたい訳ではない。ただ、喉が渇いていただけだ!。」アイダ・エンはそう言うと、ティーポッドを持ち再び自分のティーカップにお茶を注ぐと、いきよいよく口に流し込みティーカップを ガシャン‼︎ … と叩きつける様に置いた!… 。
「 乱雑に扱うな。」台所で鍋を奮う助がこちらを見ず淡々とした口調でアイダ・エンを叱った。
「 あぁ… すまん。」アイダ・エンは直ぐに誤ったが、発せられ声からはあまり真剣さが滲み出ていない様に感じられた… 。
「 オイ、小便小僧ちょと手伝え。」助は縁の方を振り向き、自分の所に来るよう手招きをしている。
縁は椅子から立ち上がると助がいる台所まで進み、「何ですか?。」と声をかけると、助は何も言わずにただ黙って縁に木で出来たヘラを渡すと、グツグツと煮えるカレーの入った鍋を指差し鍋をかき回すジェスチャーをした。
「 回せって事ですか?。」縁が助にそう尋ねると、助は黙って頷いた。
縁が鍋をかき回し始めると助は着けていたエプロンを外して窓から外へ出て行った!… 。
「 何?… 。」縁は助の行動に戸惑っていると後ろからアイダ・エンが、「 畑に行ったんだろ… 。」と声をかけてきた。
「 何で、無言?… 。」縁は鍋をかき回しながらアイダ・エンの方を振り返った。すると、アイダ・エンは「 機嫌が悪いんだろ!… 。」とお茶を飲みながらあまり気にしていない様子で答えた。
「 まぁ… それならそれでいいんですけど… 。」縁は少し煮え切らないと言った感じで喋った。それを聞いたアイダ・エンは、「 どうした藍田君?… 何か思う事があるのか?。」と縁に尋ねた?… 。
縁は、「 別に大した事やないです!… ないですけど… ただ?… 。」と少し引っかかる様な物の言い方をした!… 。
「 ただ、何だ?… 。」アイダ・エンは飲みかけのティーカップを机に置き縁を凝視した!… 。
「 いや!、そんな真剣な悩みじゃなくて!… ただ… 何で…… 朝からカレーと思って。だってこれ!… 作り置きとかやないですよね?… 。」縁は鍋をかき回しながらアイダ・エンに尋ねた。
「 単純にカレーが好きだからだ。助さんが… 。」
「 好きって……… 。」縁はカレーをかき混ぜながら鍋に顔を近づけ匂いを嗅いだ。離れていればさほど香辛料の香りはしてこなかったが、近づいて匂うと強烈なスパイスの香りが鼻腔を刺激し!… 慌てて顔を鍋から遠ざけた!… 。
縁は鼻を左手でつまんで険しい表情でアイダ・エンに「 これ?… めっちゃ辛そうなやつですよね!… 。」
縁にそう尋ねたられたアイダ・エンは口を押さえながらボソッと「 私は嫌いだ!、辛すぎてトイレに行った後ケツが痛くなる‼︎ … 。」としかめっ面で答えた!… 。」
‼︎ 、縁はふいに太もも辺りを誰かに触られた感触があった!… 。
下を覗くといつの間にか助が立っており、腕を伸ばして縁に何か手渡そうとしていた。
縁は助が持っている物を手に取った。 それは長さ5センチぐらいの唐辛子だった!… 。
「 まだ!、これ以上辛くするつもりか?。」唐辛子を見たアイダ・エンは、慌てた様子で椅子から立ち上がり助を睨んだ!… 。
「 入れろって事ですか?。」唐辛子を手に持つ縁は引きつった表情で助の方を見た!… 。
助は親指を立てて満面の笑みを浮かべた。
【2】
アイダ・エンは、自身の皿に盛られた血の様に赤いカレーを嫌そうな顔でスプーンですくっては戻し、またすくっては戻すを繰り返していた?… 。
アイダ・エンは縁と助を見た。匂いを嗅いだだけでも鼻の粘膜をズタズタに引き裂かれそうな強烈な唐辛子の香りにもかかわらず!、2人は何の躊躇いもなくこのカレーを口に運んでいた!… 。
「 助はともかく藍田君!、よくこれを食べられるな?… 。」アイダ・エンは縁にそう言いつつ自分皿に盛られたカレーをそっと!、手前に寄せて結局一口も手につけなかった。
「 匂いに我慢したら割と食べられます。見た目ほどそんなに辛くなかったんで。
あっ!、アイダさん… それいらないなら俺がまらいますけど… 。」
「 どうぞ… 。」アイダ・エンがそう言うと縁ははアイダ・エンが手前に寄せたカレーの入った皿を自分の方に寄せて残ったカレーを食べていた。
アイダ・エンはその様子を若干引き気味の目で見た… 。
アイダ・エンは気持ちを切り替える為なのか座っている椅子を机側に体がつくぐらい寄せ、神妙な顔つきで縁に「 藍田君… とりあえず食べながらでもいいのだが、さっきの話の続きをしてもよろしいね?。」と唐突に尋ねてきた!… 。
縁はアイダ・エンが発したその発言を聞くとカレーを救っていたスプーンを止め、険しい表情で「 今ですか?。」と答えた。
ただ!、助の方はその発言を聞いても特に気にする様子もなく、黙々と皿に盛られたカレーを食べていた。
「 ダメなのか?… 。」アイダ・エンが口髭を触りながら縁にもう一度尋ねる。
「 ダメってか?…… その… 食事中ですよ!、あまり胃に来そうな話は?… 。」
「 そんな胃に来るどころか、胃の粘膜そのものをズタズタに荒らしそうな料理を食べている癖にか?… 。」縁の返しアイダ・エンは少し鼻で笑いながら答えた。
「 今どうしても話したいんですか?… 。」
「 あぁ… そうだ!。君達が朝食を食べ終わるまで私は何もする事がなくて暇だからな… 。」
「 なら一緒に食べましょうよ?… 。まだまだカレーの残りはありますよ… 。」
「 そんなもん食えるか。」アイダ・エンがこの発言をした瞬間!、助がアイダ・エンの方を見て一瞬睨みつけた!… 。
「 そんなに俺のメシを食うのが嫌か?… 。」助はスプーンを机に投げつけ腕を組んで鼻息を荒くした!。
「 君の作る料理はどれも美味で私は好きだが、露骨に機嫌が悪いと味付けを辛くするのはやめろ!。」アイダ・エンも腕を組み助をまくしたてた‼︎ 。
そんな険悪な2人を縁は、目を左右にギョロギョロさせながら落ち着かない様子で眺めていた… 。
「 やるか… 。」助が机にめーいっぱい身体を前に出した!… 。
「 やるのか?、本当に… ウパールーパー君 … 。」アイダ・エンは小馬鹿にした様な含笑いで、助を挑発した!… 。
「 だからテメェー ウパールーパーって!!!!…… 。」助がアイダ・エンに叫びながら飛びかかりそうになったが寸前で縁が助の胴体を持って防いだが、助は逃れる為暴れ回り長い尻尾で何回も縁の顔をバシバシと叩いた!… 。
「 落ち着きのない両生類だ… 。」縁に抱えられる助を見ながらアイダ・エンは空になったティーカップにお茶を注ぎながら再び助の方を見て小馬鹿にした笑みを浮かべた!… 。
助はそんなアイダ・エンを見てさらに暴れる。それを必死に抑え込む縁!… 。
ニヤニヤしながらお茶を飲むアイダ・エン… 。
もう、とてもじゃなないが食事をしていられる状態ではなかった!… 。
「 アイダさん‼︎ 、いつもいつも思うんですけど?… その人を小馬鹿にした様な態度、マジでなんとかしてください‼︎ 。」
「 私は今誰も人をバカにしていない!… 君が今脇に抱えているのは人ではなく両生類だ。」アイダ・エンは助を指さした!… 。
指をさされた助は顔を真っ赤にして憤慨し!、今まで以上に暴れ!、とうとう助は縁の拘束から逃れ机に飛び移り、アイダ・エンの顔面めがけて右ストレートを打ち込もとした!… 。
"""""バン"""" ‼︎ … 助はアイダ・エンの顔面を殴ろとした!… 。
しかし!、それよりも先にアイダ・エンは机を蹴り上げ!… 助は机に置かれた食器と共に倒れた机の下敷きになった!… 。
辺りは食べかけのカレーやティーポッドに入っていたお茶がぶちまけられた状態になったが、幸いと言うのか?… 食器の類は、何一つ割れる事なく無傷のままだった!… 。
ただ!、縁はその光景を見て深いため息を吐くと… 満足そうな笑みのアイダ・エンに近づき沈んだ表情で一言「 雑巾どこ。」とゴミを見る様な目でアイダ・エンに尋ねた!… 。
アイダ・エンはそんな縁の態度にさすがに少しやり過ぎなのかと思ったのか?、背筋と姿勢を正し、気まずそうな顔で「 すまん、やり過ぎた… 。」と返答した。
しかし!… 縁とアイダ・エンがこんな会話を言っている下で助は机の下敷きになってピクピク痙攣していた!… 。
【3】
ベット以外何も置かれていない薄暗い部屋でセレハはベットの上でうずくまりながら泣いていた!… 。
セレハは声を出したくないのかシーツを噛み、声を押し殺している。
それでも涙は枯れる事なく溢れ出す!… 。
目元は赤く腫れ、鼻水をすすり過ぎたのか鼻の穴に少し血が着いている!… 。
‼︎ …… 扉が開いた!。
セレハは何事だと思いベットから身体を起こす。
扉の向こうに立っていたのは赤いマントを羽織り、道着の様な格好した服の上からでも鍛え上げられた筋肉が浮き出るほどの筋骨隆々の人物!… 。グロリーアスだった!。
セレハは、扉の前に立つ人物がグロリーアスだと分かると少し安堵した表情になった!… 。
「 私とあなたは初対面だが?… 随分と穏やかな顔をされるのですね?。」グロリーアスは自分を見て安堵の表情をしたセレハに少し戸惑い気味に尋ねた!… 。
「 確かにあなたと私は初対面だけど私は知っているは!… 。
この身体になった時、あなたとヴァイサーチェルの関係性は記憶で見たから。」
「 だとすれば… あなたにとっては私は忌むべき敵で、その様な表情をするのは私の感想としては違っているとは思うのですが?… 。」
「 記憶で見たからこそヴァイサーチェルよりあなたの方がマシだわ!… 。
現にあなたはヴァイサーチェルの敵である私にすら敬語なのだから… 。」
セレハはベットから降りるといきよいよく鼻一回すすり、グロリーアスの前に立った!… 。
「 で?、何の用?… ヴァイサーチェルに無様に泣いている私の感想でも聞きに来たの!… それともあの女の代わりにあなたが私を傷つけに来たの!… 。」グロリーアスの目をジッと見つめながら会話をするセレハは、声こそ泣き疲れで声が少しガラガラになっているが!… 醸し出す雰囲気はどこか妖艶であった… 。
「 あなたがヴァイサーチェル様の記憶で私の事を見て知ったならその様な事は断じてしないと分かっているでないのですか… 。」
「 そうね… 。」セレハはグロリーアスから目を伏せて乾いた笑みを浮かべた。
「 でも?、だとしたらあなたの要件は何?… 私に聞く事があるからここに来たのでしょ?… 。」セレハは、外した視線をもう一度グロリーアスに向け鋭い眼光で見つめた!… 。
「 なら単刀直入に言います!、あなたが宿した子供は何なのですか?… ヴァイサーチェル様はその事でとても戸惑っている!。
あなたの口から事情を説明して頂ければ幸いなのですが… 。」
「 ……………… 」セレハは沈黙した!… 。
グロリーアスを鋭く凝視した眼光も今では完全に光を失い淀んだ色へと変わっている!… 。
顔色は白を通り越し青く紺に近い色へと変わり!… 視線や姿勢もふらふら揺れ、おぼつかなくなっている!… 。
セレハはベットに深く倒れこむ様に腰をかけた。
「 ヴァイサーチェルはともかく?… 私は力を用いてあなたに無理矢理話させる気はないが…… あなたが今、言いたくなくてもいずれ話してもらいますよ。セレハ・ルカリリ…… 。」グロリーアスはそうセレハに言い渡すと何もせずに部屋を出て行った!… 。
グロリーアスが廊下に出た瞬間… 扉が自動で閉まり "カチャ" と言う鍵を回す様な音がしてドアの右上辺りが赤く光った!… 。
再び薄暗い部屋で一人きりになったセレハは顔を両手で覆った… 。
彼女の首筋からジワジワと汗が噴き出していた。それは次第に身体全体へと広がり、着ていた白いTシャツと白い薄手のズボンはものの数秒で、汗でボトボトになっていた!… 。
その18読んで頂いた皆さんありがとうございます。そして!… すみません。
前書きでも書きましたが、話がまたそれました。次に投稿するその19からはまた話の本筋って言うか?… このELPISと言う話の根幹的な話に戻していきたいと思います。
そう言えば今回の話、チョロっとだけ主人公のお母さん出てきましたね。
メインタイトルの後ろに「母」って書いてるのに全然母親活躍しね〜 !どうしよう?… 。




