ー伍の談ー穴の空いた望んだ世界
柊の視点で書くのを頑張ったつもりでいます(つまりできていない)
柊は違和感のあった本人とほぼ一緒だと思った部分を逆に問うてみた
ふ、我は知っているのだからそんなに怯えんでもよいのに。まったく空蛇も愚直に管理などせずともよい。我がいるのだから安心して過ごせばと…
マリィが怯えて必死に考えているのに気づかずに別のことを考えていたがそういえばいたなと思いだし話しかける
「そう怯えずともよい、我は怒ってはおらんよ。ただ引っ掛かったから問うてみただけだ。」
そう言うとマリィは見るからに安心したというように落ち着きを取り戻した
「それで妖精よ、伝えたかったことは分かった。いや分かっていた我も聞いていた、というより見ていた」
「そう、ですか」
ただ分かってはいるが解決はしようにもできんな。あの血鬼の固有札は干渉できんからな…。さて、どうするか。
「まあ、ともかく用件は理解した。あとは我がやる。空蛇のところに帰れ」
「は、はい。ではまたです。」
そう言ってマリィは部屋を出た
そのあと柊はレンミストに任せたと伝えて部屋に戻るそれからゆっくりと目をつむり幽体(普段の身体も幽体なのだが身体を切り替えると必ず脱け殻ができるので適切な言葉として幽体と呼んでいる)となる
さてこのまま渡るかどうするか。いや、渡る我がやろう
しばし悩んだが自分が動くべきだと判断し意識を集中させる自分という器の深層。そこから境界の隙間に繋げる、無数の光でよく見えない謎の場所。いやよく見てはいけない場所、探ろうとすれば情報の多さに並の存在ならば精神はもたず飲み込まれ消えるだろう。そしてそんな場所でも穴ができる、その穴を抜ければ影遠の里のどこかに行きつく。…そうどこかなのだ、行き先は分からずどこかに着く。ただそれも危険を承知で探ればピンポイントで移動できる穴を見つけられる、確かにその穴があればの話だがその穴も光と同じく無数にあるので時間をかければ見つけられるだろう(世界の仕組みとも言える空間なので時間の経過はとてもゆっくりとなるのでそれほど時間は経たない)。
そして4つほど目的の場所に通じる穴を見つけ目を開けてられないほどの光を気にせず通る
光が小さくなり転移の際の違和感も無くなったところで目を開けると真っ暗な中でキュラミスが驚いた顔で柊を見ていた
「なんで、あ、あんたがここにいるのよ!憑依妖怪!」
「ほう、ならば血鬼、我が動いた理由は分からんと」
「う゛っ!」
その瞬間キュラミスは柊に向かって真っ赤なレイピアを突き刺そうと近づいていた
この次の話は現時点でかけてないのでやばいっすw
なので来週はあるか分かりません(´・ω・`)