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影遠に談笑を  作者: sekiyasya
影遠に光華の談
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ー弐の談ー黒に魅せた支配鬼


キュラミス・ドラドレス、吸血鬼の彼女は影遠の里ではなく外の世界から来た者で、(三一納ではなく他の者が連れてきたのだが)三一納の目的のモノ【影華の意思】の存在を知るとそれを奪い影遠の里を支配してやると宣言し何度も悪事を行い失敗を繰り返していたが、今回は案外成功なのかもしれないと思うほどのことをするとは今は思っていなかった




「キュラミスまたなの?もう諦めなさい」


毎度同じように悪さをして失敗を繰り返すキュラミスにあきれたように言葉を返すが「あんたに言われたくないわ!」と言い返され口を閉じる

実際50年周期の予定だった【影華の意思】の管理は前日マリィが来るまで前回から80年はたっていることに初めて気づいたのだから、必要も無いしましてや自分がする理由もないことを続ける意味は無いのでやめればいいのだが“なぜか”諦められないのだ


「そうやって創世からいるからって余裕ぶってんじゃないわ、絶対手に入れてやる…!」


そう言いながらキュラミスは真っ黒な手袋を取り出し着ける

それを見て三一納は今回はそこまでやるのかと思いながら【影華の意思】に触れるという形だけの行動をして離す


「固有札【正しい黒】覆えこの山全てを!」


そこで初めて三一納は危機感を覚え空気の流れを操作し麓まで降りる

固有札とはその者に能力を与えるというのが大前提で固有札を使わないと使えないわけではない、ただし固有札を使うか使わないかではやはり限界値が違う。まぁ今はそんなことは置いておきましょう


三一納が麓まで降りるとほぼ同時に山が真っ黒に染まりだんだんと山を覆うように真っ黒な箱が出来上がり完全に山が隔離されてしまいどうするか考えていると後ろから声をかけられた


「お前さん今度は何やらかさせたんだ?」


そう言うのは面白くもないこの世界を放浪している物好きな男だ


「あなたは本当に厄介なことに首を突っ込むのが好きなようね」

「いやいや厄介なことってのは向こうからくるんだぜ?それで?今回は大丈夫なんか?」

「…仕方ないけど地獄に行く、あいつに頼むのは嫌だけどしょうがない」

「はははっ、まぁ俺は西の方に行ってくるわ。またな!」


軽い会話を終えて文字通りの地獄に行きたくないと思いながら家へ帰り支度をするのだった


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